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ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海で洋上試験を開始した

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『タス通信』より
2022年7月20日7時33分配信
【水中巡洋艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は初めて海上での試験へ出航した】
モスクワ、7月20日/タス通信

プロジェクト955A(コード名「ボレイ-A」)水中ロケット艦の第2の生産艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は、工場試験の為に初めて白海へ出航した。
『タス通信』は造船分野の情報筋より伝えられた。

「原子力潜水艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは、白海の工場航行試験の為に初めて造船所『セヴマシュ』から出航しました。
その中で潜水艦の航行性能と操作性が設計特性に沿っているかどうかが特定されます」

対談者は話したが、この試験が何時まで行なわれるのかは明らかにしなかった。

彼は、多くの様々な工場試験の後、原子力潜水艦には全ての兵器システムを実際に点検する国家試験が控えてる事を指摘した。
「現行の計画下でゲネラリーシムス・スヴォーロフは2022年末までにロシア海軍の戦闘編制へ加入しなければなりません」
対談者は付け加えた。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

6月末、『タス通信』は情報筋より、他の潜水艦プロジェクト885M原子力潜水艦「クラスノヤルスク」『セヴマシュ』から海上での試験の為に初めて出航したと伝えられた。

[潜水艦について]
ロケット艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」
は、第4世代原子力艦・改善プロジェクト955A「ボレイ-A」(設計者~サンクトペテルブルク海洋工学中央設計局『ルビーン』)に属する。
プロジェクトは根本的に新しい技術的解決策が実現され、機器は改善され、物理的フィールドの水準は低下し、安全性は向上し、輸入代替の複合作業が実行された。

「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」造船工場『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)で2014年12月26日に起工され、2021年12月25日に船台から出渠した。
計画によると、水中巡洋艦太平洋艦隊原子力潜水艦グループへ補充され、それを強化する。

プロジェクト955A「ボレイ-A」艦のトップ~「クニャージ・ウラジーミル」は2020年6月12日にロシア連邦海軍へ引き渡された。
ロケット艦の最初の生産艦「クニャージ・オレグ」は2021年12月21日に海軍へ引き渡された。



ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの6番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては3番艦)は、当初「クニャージ・スヴォーロフ」と命名される筈でした。
[ロシア海軍のボレイ級戦略原潜6番艦クニャージ・スヴォーロフは2014年12月に起工される]

2014年12月26日の起工当日、艦名は「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(大元帥スヴォーロフ)に変更されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜ゲネラリーシムス・スヴォーロフは起工された]



艦名の由来となったアレクサンドル・スヴォーロフは18世紀のロシア帝国の将軍であり、クニャージ(公爵)の称号を授けられ、「大元帥」(ゲネラリーシムス)にまで昇進しています。
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これまでにスヴォーロフ将軍の名前が付けられたロシア/ソ連海軍の艦は2隻有りました。

戦隊装甲艦「クニャージ・スヴォーロフ」
(1904年8月27日就役、1905年5月27日戦没)
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巡洋艦「アレクサンドル・スヴォーロフ」
(1954年2月18日就役、1989年12月15日除籍)
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今回の「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」で3代目になります。

2021年12月25日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は船台から出渠しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の戦略用途原子力水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは船台を出た]

2022年1月11日に進水し、造船所の岸壁で艤装工事と洋上試験の準備が進められました。
[セヴェロドヴィンスク造船所はロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクの洋上試験の準備を進めている]

2022年7月19日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は洋上試験(工場航行試験)を行なう為にセヴェロドヴィンスクから出航しました。

現在の所、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」ロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されています。
[最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは2022年12月末にロシア海軍へ引き渡される]
就役後は太平洋艦隊へ配備されます。
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