多用途原潜ヤーセン級2番艦カザンは2015年に就役する

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【原子力潜水艦「カザン」は2015年の時期にロシア海軍へ引き渡される】
モスクワ、3月26日-ロシア通信社ノーボスチ
プロジェクト885M(整理名「ヤーセン-M」、NATO分類「グラネイ」)多用途原子力潜水艦「カザン」の建造はスケジュールより遅れている事は無く、2015年にはロシア海軍へ引き渡される。
火曜日、ロシア通信社ノーボスチは「セヴマシュ」社の公式代理人エレーナ・ボロンツォワより伝えられた。
このように、彼女は、原子力潜水艦「カザン」の完成が1年遅れの2016年になるという複数のメディアの報道を否定した。
「今日、私たちの全ての建造スケジュールに遅れは有りません。
作業は期日通りに実行されています」
ボロンツォワは表明した。
彼女は、最近、「セヴマシュ」が海軍の為に建造している潜水艦の納入時期の遅延に関する未確認情報が頻繁にメディアで報じられている事への当惑を表明した。
以前、工場の公式代理人は、原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」の建造が遅延するという情報を否定した。
彼女によると、現在、「ヤーセン」級潜水艦のトップ「セヴェロドヴィンスク」は工場航海試験を経ており、今年中にロシア連邦国防省へ引き渡さなければならない。
原子力潜水艦「カザン」は2009年7月24日に起工され、このクラスの潜水艦は機械製造海洋局「マラヒート」により設計された。
「カザン」、そして「セヴェロドヴィンスク」は2重船体1軸原子力潜水艦であり、音響フィールドの水準は低下している。
国内の造船における初の試みとして、魚雷装置は艦首には無く、中央区画に在る。
これにより、新たな水中音響複合体のアンテナを艦首の前端に配置する事が可能となった。
ミサイル兵装は、8基の垂直発射装置を使用する。
強力な兵器複合体には、超音速有翼ミサイル「オーニクス」と「カリブル」、更には汎用深海誘導魚雷が含まれている。
潜水艦は、8600(水上)/13800(水中)トンの排水量を有している。
寸法は119(全長)×13.5(幅)×9.4(全高)メートル。
最大潜航深度600メートル。速力16(水上)/31(水中)ノット。
乗員90名(士官32名)。
(2013年3月26日14時51分配信)
[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[新世代多用途原潜ヤーセン級]

第4世代多用途原潜「カザン」は、2009年7月24日に「セヴマシュ」で起工されました。
[改セヴェロドヴィンスク型原潜「カザン」起工]
[改セヴェロドヴィンスク型原潜カザンは新型機器のみを装備した初の第4世代原潜となる]
[改ヤーセン級多用途原潜カザンの操舵装置の製造が始まった]
今年3月下旬、同じく「セヴマシュ」で建造されている「ボレイ」級戦略原潜2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」の引き渡しが2014年に延期されると報じられ、即日に否定されました。
[ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2013年中にロシア海軍へ引き渡される]
そして今回は多用途原潜「カザン」の引き渡しが延期されると報じられた事により、「セヴマシュ」造船所は、この一連のメディア報道を重く見て公式代理人による声明を発表したという事でしょう。

「ヤーセン」級多用途原潜は、2020年までに7隻の調達が予定されています。
[第4世代多用途原潜ヤーセン級は7隻建造される]
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