ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーはバレンツ海で洋上訓練を行なう
- カテゴリ:ロシアの揚陸艦

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年7月22日9時21分配信
【大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」は演習の為にバレンツ海へ出航した】
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」は、計画任務へ取り組む為、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクからバレンツ海へ出航した。
ロシア連邦国防省広報サービスが発表したように、沿岸及び海上の射爆場で大型揚陸艦の乗組員は全艦内システム、電波技術機器、通信システムの機能を点検する。
軍当局の代理人によると、更に、戦闘部門の当直士官及び航海士のバレンツ海の特定海域の航海における航法の特徴に関する知識の検査も計画されている。
揚陸艦船員は更に、無防備の泊地への投錨停泊時の対水中破壊工作防衛演習を行ない、実際に擲弾射撃を行なう。
広報サービスは、以前に大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」乗組員は、コラ湾で無防備の海岸への海上揚陸部隊の上陸を保障するサイクル訓練へ取り組んだと付け加えた。
「アレクサンドル・オトラコフスキー」はプロジェクト775大型揚陸艦であり、1978年から勤務に就いている。
強化戦車大隊の乗船が可能である:12両の戦車或いは17両の歩兵戦闘車或いは装甲輸送車、そして更に250名の揚陸隊員。
プロジェクト775大型揚陸艦の自立航行期間は6ヶ月である。
兵装-2基の口径57mmAK-725連装砲装置、2基のA-215「グラード-M」噴射推進一斉射撃火力システム発射装置、4基の高射ミサイル複合体「ストレラ-3」発射装置と携帯高射ミサイル複合体「イグラ」

プロジェクト775大型揚陸艦の11番艦BDK-55は、ポーランドのグダニスク造船所で1977年8月に起工され、1977年12月3日に進水、1978年7月30日に就役し、北方艦隊へ編入されました。
2001年5月9日に「アレクサンドル・オトラコフスキー」(031)と命名されました。
2009年9月にバルト海へ派遣され、ロシア西部で行なわれたロシア連邦軍の戦略演習『ザーパド-2009』へ参加しました。
[実地戦略演習「ザーパド-2009」と「ラドガ-2009」(2009年9月)]
2012年7月~9月に行なわれた3艦隊(北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊)の地中海遠征へ参加しました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]
2014年11月下旬から2016年6月末まで地中海東部への遠距離航海を行ないました。
この間、黒海沿岸からシリアへの貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)に就き、2015年5月中旬に地中海東部で実施された中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーは1年7ヶ月に及んだ長期航海を終えて帰港した]
2017年5月下旬には北方艦隊の演習へ参加しました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]
2017年8月~10月に行なわれた北方艦隊の北極遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊の第6次北極海遠征(2017年8月-10月)]
2017年10月から12月まで地中海東部へ派遣され、「シリア・エクスプレス」に参加しました。
[シリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)を行なったロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーは母港セヴェロモルスクへ帰投した]
2018年8月~10月に行なわれた北方艦隊の北極遠征へ参加しました。
この時はオホーツク海まで進出し、ロシア連邦軍東方軍管区の戦略演習『ヴォストーク-2018』にも参加しました。
[ロシア北方艦隊第7次北極圏遠征(2018年8月-10月)]
2019年7月22日にコラ湾で海軍歩兵部隊の水陸両用車の収容・発信訓練を行なう「アレクサンドル・オトラコフスキー」
2019年8月~9月に行なわれた北方艦隊の北極遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊第8次北極遠征(2019年8月-9月)]
2020年8月~10月に行なわれた北方艦隊の北極遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊第9次北極遠征(2020年8月-10月)]
2021年3月下旬頃、同型艦「コンドポガ」と共に母港セヴェロモルスクを出航し、4月初頭にシリアのタルトゥースへ到着しました。
[ロシア海軍の5隻の大型揚陸艦が地中海東部に居る]
4月17日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは黒海へ入った]
4月22日にクリミア半島沿岸で行なわれた黒海艦隊と南方軍管区の上陸演習へ参加しました。
[クリミア半島沿岸でロシア海軍黒海艦隊とロシア南方軍管区の上陸演習が行なわれた]
演習が終わった後、セヴァストーポリへ入港し、当面の間は母港には戻らず、黒海に留まる事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは黒海に留まる]
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは黒海に居る]
「アレクサンドル・オトラコフスキー」は、5月18日にボスポラス海峡を南下し、5月30日に同海峡を北上しています。


おそらくは、「シリア・エクスプレス」でしょう。
その後も、度々セヴァストーポリから出航しています。
2021年6月9日
2021年6月29日

7月6日、「コンドポガ」と共にセヴァストーポリから出航しました。


7月7日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
その後、地中海を西へ進み、7月19日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーは地中海を去り、大西洋へ入った]
7月23日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ入りました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2021年7月23日17時15分配信
【北方艦隊の揚陸艦はラ・マンシュを通行した】
7月28日にノルウェー海を通過し、7月末にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦コンドポガとアレクサンドル・オトラコフスキーはノルウェー海を通過した]
2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環としてバレンツ海で行なわれた北方艦隊の演習へ参加しました。
[バレンツ海での演習へ参加したロシア海軍北方艦隊の水上艦と潜水艦は母港へ帰投した]
2022年5月下旬には海軍歩兵部隊の車両の積載訓練を行ないました。
『PortNews』より
2022年5月22日12時52分配信
【北方艦隊北極グループの要員は海上揚陸の準備へ取り組んだ】
7月22日にはバレンツ海で洋上訓練を行ないました。
「アレクサンドル・オトラコフスキー」は、7月31日の『ロシア海軍の日』にセヴェロモルスク沖で上陸作戦のデモンストレーションを行ないます。
『SeverPost』より
2022年7月19日20時25分配信
【北方艦隊は海軍の日にその能力を示す】
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