空母ヴィクラマーディティヤは2013年4月下旬にドック入りする
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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
【バルト工場による「ヴィクラマーディティヤ」のボイラーの修理はスケジュール内に済ませられない】
2013年3月22日
バルト工場によるインド海軍の軽航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」のボイラー修理作業実施はスケジュールより遅れる事も有り得る。
同艦は、「セヴマシュ」に在って海上でのシステム及び艦載機器の準備を完了した。
これは、(セヴマシュ)納入・発注部長イーゴリ・レオーノフにより発表された。
セヴェロドヴィンスク造船所の最も重要な課題であり、現代ロシア造船業界の最も野心的なプロジェクトである航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」はボイラーを修理している。
バルト工場は、公正な理由により、修理作業がスケジュールより遅れる事も有り得る。
2月末に開催された省庁間調整会議では、3月20日までに2基のボイラー機械区画の4基のボイラーの修理完了が指示されていた。
残り4つのボイラーの必要な作業は、同艦が貯水池へ入った後に完了する。
現在、インドの航空母艦はドック入りの準備を行なっている。
4月18日、工場の曳船は停泊所から艦を連れ出し、その2日後に航空母艦は貯水池へ設置される。
同艦は6月16日に水上へと去る予定である。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]
2012年12月にインド海軍へ引き渡される筈だった航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)ですが、2012年夏の航海試験中にボイラーが損傷し、引き渡し時期が延期される事になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、引渡し延期?]
[空母ヴィクラマーディティヤに使われている外国製品に問題が生じた]
[中国はロシアへの耐火レンガ輸出を否定した]
「ヴィクラマーディティヤ」は、今年夏から航海試験を再開します。
[空母ヴィクラマーディティヤは今年夏に航海試験を開始する]
新たな引き渡し期日は、2013年11月になりました。
[空母ヴィクラマーディティヤは2013年11月にインドへ引き渡される]
今回の記事に出てくる「貯水池」というのは、セヴマシュ造船所の屋外特設造船台です。

「ヴィクラマーディティヤ」は、4月18日から貯水池へ入る準備を行ない(おそらくは2日掛けて注水する)、2日後にドックへ設置されるとの事です。
かつて「ヴィクラマーディティヤ」は、2005年11月30日から2008年12月4日まで、この造船台に入渠していました。
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り(2005年11月30日)・その1]
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り(2005年11月30日)・その2]
[空母ヴィクラマーディティヤ、ドック入り(2005年11月30日)・その3]
[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」進水]
今回の記事で触れられているバルト工場(サンクト-ペテルブルク)によるボイラーの修理は、昨年の航海試験中に破損した3基のボイラーの修理と、更には、全て(8基)のボイラーの断熱材の交換(耐火レンガからアスベストへ)を指しているようです。
(「ヴィクラマーディティヤ」のボイラーはバルト工場で製造された)
「ヴィクラマーディティヤ」には8基のボイラー(KVG-3D)と4基のタービンエンジンが搭載されており、これがボイラー2基とタービンエンジン1基ずつに纏められて分散配置されています。

つまり、4つの「ボイラー機械区画」が有ります。
今回の記事によれば、貯水池へ入る前に4基のボイラーを修復し、貯水池に居る間に残り4基を修復するとの事です。
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