シリアのタルトゥース港で6回目の『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた
- カテゴリ:地中海情勢(2022年-)
『タス通信』より
2022年7月31日19時43分配信
【タルトゥースの海軍パレードには13隻の艦船が参加した】
モスクワ、7月31日/タス通信
日曜日にシリアのタルトゥースで行なわれた『ロシア海軍の日』を記念した海軍パレードには13隻の艦船が参加した。
ロシア連邦国防省は発表した。
「今年のパレードには、初めてロシア海軍の3艦隊~黒海艦隊、太平洋艦隊、北方艦隊の戦闘艦が一度に参加しました。
合計して祝賀行事にはロシア海軍の13隻の艦艇と支援船、ロシア航空宇宙軍及びロシア海軍海上航空隊の18機の飛行装置、そして更にシリア海軍の2隻のロケット艇、海洋掃海艦、シリア空軍のヘリコプターと戦闘機が関わりました」
軍当局によると、パレードにはロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」、海洋掃海艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」、潜水艦「ノヴォロシースク」、「クラスノダール」、シリアの2隻のロケット艇と海洋掃海艦が参加した。
パレードへ参加したロシア艦は、地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として加わっている。
パレードは、シリアのロシア軍グループ司令官でロシア英雄のアレクサンドル・チャイコ大将が主催した。
パレードは、ドミトリー・ドブルイニン1等海佐が対破壊工作艇「カデート」から指揮した。
パレード隊列の艦を巡った後、シリアのロシア軍グループ司令官とパレード指揮官が参加し、軍勤務で成功し、模範的な軍事義務を遂行した将兵の表彰式典がフリゲート「アドミラル・カサトノフ」艦上で開催された。
『ロシア海軍の日』は、毎年7月の最終日曜日と定められており、今年(2021年)は7月25日です。
『海軍の日』はソヴィエト連邦時代の1939年に初めて制定され、当時は7月24日に固定されていました。
その後、1980年10月1日付でソヴィエト連邦最高会議は『海軍の日』を毎年7月の最終日曜日と決定し、これがソヴィエト連邦解体後も現在に至るまで受け継がれています。
『ロシア海軍の日』には、各艦隊の主要港で観艦式が行なわれます。
ロシア海軍の物資-技術サービス供給所が置かれているシリアのタルトゥース港でも、2017年から『ロシア海軍の日』の観艦式が行なわれるようになりました。
2017年7月30日の『ロシア海軍の日』のタルトゥース観艦式には、潜水艦「クラスノダール」、救助曳船SB-739、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」、偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」、警備艦「プイトリーヴイ」、フリゲート「アドミラル・エッセン」、サルベージ船KIL-158が参加しました。
この他、査閲艦艇として哨戒艇「ユナルメーツ・クルイマ」も参加しました。
2018年7月29日の『ロシア海軍の日』のタルトゥース観艦式には、潜水艦「コルピノ」、偵察艦「キルディン」、海洋掃海艦「トゥルビニスト」、小型ロケット艦「ヴェリキー・ウスチュグ」、「グラード・スヴィヤージスク」、サルベージ船KIL-158が参加しました。
[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』の観艦式が行なわれた]
2019年7月28日の『ロシア海軍の日』のタルトゥース観艦式には、潜水艦「スタールイ・オスコル」、フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、警備艦「プイトリーヴイ」、小型ロケット艦「ヴェリキー・ウスチュグ」、「ウグリーチ」、工作船PM-138、救助曳船「シャフテル」、対水中工作艇「スヴォーロヴェツ」が参加しました。
[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]
2020年7月26日の『ロシア海軍の日』のタルトゥース観艦式には、潜水艦「ノヴォロシースク」、フリゲート「アドミラル・マカロフ」、海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」、サルベージ船KIL-158、救助曳船SB-36、対水中工作艇「キネリ」が参加しました。
[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]
2021年7月25日の『ロシア海軍の日』のタルトゥース観艦式には、フリゲート「アドミラル・マカロフ」、プロジェクト636.3潜水艦「スタールイ・オスコル」、小型ロケット艦「イングシェチア」、海洋掃海艦「コヴロヴェツ」、サルベージ船KIL-158、海洋曳船「セルゲイ・バルク」が参加しました。
[シリアのタルトゥース港で5回目の『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]
2022年7月31日の『ロシア海軍の日』のタルトゥース観艦式には、黒海艦隊の他に北方艦隊と太平洋艦隊の艦船も参加しました。
ただ、参加艦船の大半は黒海艦隊と北方艦隊であり、太平洋艦隊から参加したのは、おそらく大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」でしょう。
現在、地中海(主に東部)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海に滞在
潜水艦「ノヴォロシースク」:2021年12月末から地中海に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海に滞在

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」:2022年1月下旬から地中海に滞在
対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」:2022年1月下旬から地中海に滞在

中型偵察艦「キルディン」:2021年10月上旬から地中海に滞在
小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」:2021年10月初頭から地中海に滞在
海洋曳船「セルゲイ・バルク」:2022年1月下旬から地中海に滞在

対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海に滞在
[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」:2022年2月中旬から地中海に滞在
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海に滞在
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」:2022年2月中旬から地中海に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海に滞在
中型海洋給油船「ヴャジマ」:2022年2月中旬から地中海に滞在
[バルト艦隊]
工作船PM-82:2022年3月末から地中海に滞在
中型偵察艦「ワシーリー・タチシシェフ」:2022年5月末から地中海に滞在
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