ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で1週間の演習を行なう
- カテゴリ:戦闘機Su-27(バルト艦隊)

『インテルファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2022年8月1日16時11分配信
【バルト艦隊は十数機の戦闘機Su-27の演習を行なう】
モスクワ、8月1日、インテルファクス
この1週間、カリーニングラード州で10機以上の戦闘機Su-27が演習を行なう。
バルト艦隊広報サービスは月曜日に発表した。
「100名以上の軍人が参加し、10機以上の戦闘機Su-27が関わる計画飛行戦術演習がカリーニングラード州で始まりました」
広報サービスは言った。
艦隊本部によると、演習の枠組みで仮想敵の攻撃からの離脱と作戦飛行場への移転へ取り組む。
「これに加えSu-27乗員は、国境の侵犯航空機の迎撃任務を随行し、そして更に仮想敵の有翼ミサイル及び戦略爆撃機への電子発射を行ないます」
広報サービスは話した。
計画演習は今週末まで続く事が指摘された。
「演習の主な目的は、飛行要員が意図された戦闘任務及び特殊任務を遂行する準備状態の点検と、更に航空機材の戦闘能力を完全に使用する新たな戦術動作と行動方法への実際の取り組みに在ります」
バルト艦隊本部は言った。
これに加え、サンクトペテルブルクの主要海軍パレードへ参加したバルト艦隊の艦は月曜日に海上へ出航し、恒久駐留所~カリーニングラード州のバルチースク港へ向かった事が伝えられた。
「最初にコルベット ソーブラジテルヌイ、小型ロケット艦パッサート、オジンツォヴォ、ロケット艇チュヴァシア、ディミトロフグラードがサンクトペテルブルクからバルチースクへ出航しました。
その後、バルチースクへの移動を行なう為、移動スケジュールに沿って他のコルベット、小型ロケット艦、ロケット艇、更には支援船が出航します」
広報サービスは話した。
航路上で戦闘艦艇の乗組員は、組織的な対空及び対潜防衛へ取り組むと艦隊本部は付け加えた。
バルト艦隊海軍航空隊の戦闘機や爆撃機は、ロシア連邦の飛び地カリーニングラード州へ配備されています。

カリーニングラード州のチカロフスク飛行場に駐留する第689親衛戦闘機航空連隊は、18機程度の戦闘機Su-27及びSu-27UBを保有しています。
ロシア海軍で戦闘機Su-27を保有しているのは、バルト艦隊航空隊のみです。


第689親衛戦闘機航空連隊は1939年9月5日に創設され、大祖国戦争に参戦し、1953年秋に海軍航空隊へ移管されたものの、1978年には空軍へ戻り、1986年には防空軍へ移管され、1994年12月には再び海軍へ移管され、現在に至っています。
現在の装備機Su-27は1990年に導入されました。

駐留している場所が場所なだけに、外国機と接触する機会も少なくありません。
例えば2019年1月24日には、バルト海のロシア側防空識別圏へ接近するスウェーデン空軍の航空機を探知し、スクランブル発進しています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はスウェーデンの偵察機に対するスクランブル発進を行なった]
2019年8月13日には、カリーニングラードを視察してモスクワへ戻るセルゲイ・ショイグ国防相を乗せた旅客機を護衛中、NATO軍の戦闘機が接近してきたので、これを追い払いました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はNATOの戦闘機を追い払った]
2020年4月24日には、バルト海のロシア側防空識別圏へ接近するベルギー空軍の戦闘機F-16を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でベルギー空軍の戦闘機F-16に対するスクランブル発進を行なった]
2020年6月15日にはバルト海のロシア側防空識別圏へ接近するアメリカ空軍の戦略爆撃機B-52Hを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でアメリカ空軍の戦略爆撃機B-52Hに対するスクランブル発進を行なった]
2020年10月5日には、バルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊の対潜哨戒機P-3C(第3海軍航空団「グラーフ・ツェッペリン」所属)とスウェーデン空軍の電波電子偵察機S102Bコルペンを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとスウェーデン空軍のS102Bに対するスクランブル発進を行なった]
10月26日には、バルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ海軍航空隊の対潜哨戒機P-3Cとアメリカ空軍の偵察機U-2Sを探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ海軍航空隊のP-3Cとアメリカ空軍のU-2Sに対するスクランブル発進を行なった]
2021年7月22日にはバルト海のロシア側防空識別圏へ接近するドイツ空軍の戦闘機「タイフーン」を探知し、スクランブル発進しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はバルト海上空でドイツ空軍の戦闘機タイフーンに対するスクランブル発進を実施した]
このような環境に在るので、当然の事ですが、普段から領空侵犯機の迎撃訓練が行なわれています。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊の戦闘機Su-27はカリーニングラード州で領空侵犯機の迎撃訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の高機動長距離戦闘機Su-27はカリーニングラード州で迎撃戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍バルト艦隊の高機動長距離戦闘機Su-27はカリーニングラード州で空戦訓練を実施した]
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