近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦改めフリゲート「アドミラル・チャバネンコ」はA-190-01ウニヴェルサール100mm単装砲を搭載する
『イズベスチヤ』より
2022年8月11日0時0分配信
【見えない脅威:「アドミラル・チャバネンコ」はロケット駆逐艦となる】
大型対潜艦は対艦ミサイルKh-35Uと口径100mmのステルス砲塔を得る

近代化される大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」には、水上艦を確実に攻撃できる独自の多機能ミサイルKh-35Uが装備される。

これに加え、敵のレーダーにとっては見えないA-190砲が大型対潜艦へ据え付けられる事を『イズベスチヤ』は突き止めた。
専門家によると、更新された兵器複合体により「チャバネンコ」は強力な大洋ゾーン戦闘ユニットとなり、航空母艦連合部隊への対抗が可能となる。
他のプロジェクト1155大型対潜艦も同様の図式により再装備される。
[艦の改造]
国防省は既に大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」の近代化計画を承認していると軍当局の情報筋は『イズベスチヤ』へ伝えた。
特に、プロジェクトでは艦の火力が増大する。
砲兵装は、敵のレーダーにとっては見えない特別な砲塔へ設置された100mmステルス砲A-190と交換される。
速射自動汎用砲システムは、敵艦を沈めるのみならず、空中目標を撃墜できる。
「チャバネンコ」は、より強力なミサイル兵器を受け取る。
ミサイル「モスキート」の代わりに独自な多機能のKh-35Uを装備する。
その行動距離は250キロメートルを超える。
総重量は550キログラム、弾頭重量は145キログラムである。
このような弾頭は、中型艦を沈め、大型艦へ深刻な損傷を与える事が出来る。
ミサイルは複合誘導システムを受け取る:巡航飛行ルートで慣性誘導システムと電波高度計を使用し、指定海域へ入るとレーダー誘導弾頭がアクティブとなる。
ミサイルは高度10~15メートルで目標へ進み、最終段階では4メートルまで降下するので、敵の対空防衛にとっては困難な目標となる。
「これらの兵器システムは、このような艦にとって最適です」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフは『イズベスチヤ』へ話した。

「近代化プログラムは、多額の費用を掛ける事無く戦闘能力の向上を可能にします。
それは、かなり長期に渡り修理されてきましたが、今や近い将来には再び稼働すると予測できます。
アドミラル・チャバネンコは、艦部隊の一員として行動できるユニークな大型対潜艦です。
その任務は、航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと他の大型艦を水上及び水中の脅威から保護する事です」
「アドミラル・チャバネンコ」の砲システムは、小型水上物体に対して、そして更に、例えばミサイルのような低空飛行空中目標の撃墜にも使用できる。
元海軍総参謀長ワレンチン・セリヴァノフ提督は『イズベスチヤ』へ話した。

「ですが、主要兵装はミサイルです。
これは艦を対潜艦からロケット駆逐艦あるいはフリゲートへ変身させます。
アドミラル チャバネンコは大洋ゾーン艦であり、航空母艦連合部隊に対する打撃艦グループの一員として行動する為に意図されています」
Kh-35Uミサイルを搭載できるのは艦だけでは無い。
既に『イズベスチヤ』は、昨年にロシア国防省がこれらの攻撃手段と前線爆撃機Su-34の一体化作業を完了したと記している。
結合は、様々な自然条件及び気象条件の下で長時間テストされた。
Kh-35Uミサイルを搭載したSu-34の試験の最終段階は、航空機が極東で行なった戦闘発射となった。
このような弾を持つ最新のロシア爆撃機は、単艦のみならず、部隊全体を攻撃できる。
[最初で唯一]
大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は、ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍の為のソヴィエトの最後の開発の1つとなった。

それは1989年に10隻の艦シリーズのトップとして起工された。
前任のプロジェクト1155とは、より強力で汎用性の有る兵器と、更には改善された艦上機器複合体が異なっていた。
1991年以後、プロジェクト1155.1艦シリーズの建造は放棄され、「チャバネンコ」は未完成のままであった。
90年代末にようやく大型対潜艦は竣工し、ロシア海軍へ加わり、この種の唯一の艦となった。
2014年まで艦は北方艦隊で勤務し、その後、修理の為に(艦隊から)外された。
2009年から2010年、「アドミラル・チャバネンコ」はアフリカの角及びアデン湾海域で海賊から海上船舶航行を保護した。
プロジェクト1155.1艦は、当初、50キロメートルまでの距離で水中目標を攻撃する対潜ミサイル-魚雷複合体「ヴォドパード」を受け取った。
ロケットエンジンは弾頭を指定海域へ運び、そこで着水して通常魚雷のように動く。
加えて「チャバネンコ」は、砲装置AK-130、高射ミサイル複合体「キンジャール」、対艦ミサイル「モスキート」で武装していた。
最後のものは、近代化中、水上及び地上目標への射撃が可能な現代的な有翼ミサイルに換装される。
艦は2機の対潜ヘリコプターKa-27を搭載できる。
プロジェクト1155.1は、有名な1155「ウダロイ」シリーズの発展型として開発された。
その代表は今でもロシア海軍の対潜戦力の基礎を構成している。
建造された12隻のプロジェクト1155大型対潜艦の内、今日において7隻が残っている。
「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・トリブツ」は太平洋艦隊の一員である。
「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、「セヴェロモルスク」、「アドミラル・レフチェンコ」は北方艦隊で勤務に就いている。
「アドミラル・ヴィノグラードフ」は近代化され、その後は有翼ミサイル「カリブル」と「オーニクス」の搭載艦となる。

プロジェクト1155Mにより、他の「アドミラル」の更新が想定されている。
近代化の枠組みで、これらは新たな艦内電子機器と設備、航行用エンジン、冷却装置、閉鎖弁を受け取る。
加えて、その兵器庫は有翼ミサイルを考慮して拡大され、その後、独立した打撃力となる。

プロジェクト11551大型対潜艦の1番艦「アドミラル・チャバネンコ」は、1989年2月28日にカリーニングラードの沿バルト造船工場『ヤンターリ』で起工され、1992年12月14日に進水し、1995年から洋上試験を開始しました。
1999年1月28日にロシア海軍へ引き渡され、その後、北方艦隊へ編入されました。
[ウダロイII型駆逐艦「アドミラル・チャバネンコ」]
2007年6月末にアメリカのノーフォークを訪問しました。
[アドミラル・チャバネンコ in ノーフォーク(2007年6月)]
2007年12月~2008年2月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の地中海遠征へ同行しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月-2008年2月)]
2008年9月から重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にカリブ海への遠距離航海を行ない、ベネズエラとキューバを訪問しました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]
2008年12月5日にはパナマ運河を通過しました。
[大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、パナマへ]
[パナマ運河を通過する大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」(2008年12月5日~6日)]
カリブ海へ行った後に「ピョートル・ヴェリキー」と別れ、2009年1月中旬に沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ戻って短期間のオーバーホールを行なった後、地中海へ向かい、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と合流し、2009年3月初頭に帰投しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第3次地中海遠征(2008年12月~2009年3月)]
2009年11月から2010年4月までアデン湾で海賊対処任務に従事しました。
(2009年10月末頃に出航、2010年4月29日に帰港)
[ロシア海軍第5次ソマリア遠征]

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」のソマリア沖への航海】
2011年12月~2012年2月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の地中海遠征へ同行しました。
[空母クズネツォフ第4次地中海遠征]
2012年7月には、地中海への遠距離航海へ向かった北方艦隊の大型揚陸艦3隻を北大西洋までエスコートしました。
[大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは北東大西洋で訓練を行なう]
2012年9月の北方艦隊の北極圏遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]
2014年4月にムルマンスクの『第35艦船修理工場』へ回航され、オーバーホールと近代化改装が始まりました。
[ロシア海軍の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは2015年からオーバーホールを始める]
[ロシア海軍の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコはオーバーホールの第1段階を終えた]

しかし、『第35艦船修理工場』は重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装も行なっており、こちらの方が優先されている為か、「アドミラル・チャバネンコ」の工事は後回しにされました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]
2021年5月30日の「アドミラル・チャバネンコ」


2021年7月以降、「アドミラル・チャバネンコ」はスネシュノゴルスクの艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、ここで工事を続行する事になりました。

「アドミラル・チャバネンコ」は近代化改装により有翼ミサイル「カリブル」の垂直発射機を装備します。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは近代化改装により巡航ミサイル"カリブル"を装備する]
これにより、極超音速ミサイル「ツィルコン」の運用能力も付与されます。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは近代化改装により極超音速ミサイル「ツィルコン」を装備する]
これに加え、「アドミラル・チャバネンコ」は16基の対艦ミサイル「ウラン」と高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
[近代化改装されるフリゲート「アドミラル・チャバネンコ」は16基の対艦ミサイル「ウラン」と16基の打撃ミサイル「カリブル/オーニクス/ツィルコン」を搭載する]
「アドミラル・チャバネンコ」は高射ミサイル-砲複合体「コールチク」を装備していましたが、これを「パーンツィリ-M」に換装するようです。

艦首のAK-130 130mm連装砲は、「マルシャル・シャーポシニコフ」と同様にA-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲へ換装されます。

現在の所、「アドミラル・チャバネンコ」の近代化改装の完了は2023年末に予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコの近代化改装は2023年末に完了する]
2022年8月11日0時0分配信
【見えない脅威:「アドミラル・チャバネンコ」はロケット駆逐艦となる】
大型対潜艦は対艦ミサイルKh-35Uと口径100mmのステルス砲塔を得る

近代化される大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」には、水上艦を確実に攻撃できる独自の多機能ミサイルKh-35Uが装備される。

これに加え、敵のレーダーにとっては見えないA-190砲が大型対潜艦へ据え付けられる事を『イズベスチヤ』は突き止めた。
専門家によると、更新された兵器複合体により「チャバネンコ」は強力な大洋ゾーン戦闘ユニットとなり、航空母艦連合部隊への対抗が可能となる。
他のプロジェクト1155大型対潜艦も同様の図式により再装備される。
[艦の改造]
国防省は既に大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」の近代化計画を承認していると軍当局の情報筋は『イズベスチヤ』へ伝えた。
特に、プロジェクトでは艦の火力が増大する。
砲兵装は、敵のレーダーにとっては見えない特別な砲塔へ設置された100mmステルス砲A-190と交換される。
速射自動汎用砲システムは、敵艦を沈めるのみならず、空中目標を撃墜できる。
「チャバネンコ」は、より強力なミサイル兵器を受け取る。
ミサイル「モスキート」の代わりに独自な多機能のKh-35Uを装備する。
その行動距離は250キロメートルを超える。
総重量は550キログラム、弾頭重量は145キログラムである。
このような弾頭は、中型艦を沈め、大型艦へ深刻な損傷を与える事が出来る。
ミサイルは複合誘導システムを受け取る:巡航飛行ルートで慣性誘導システムと電波高度計を使用し、指定海域へ入るとレーダー誘導弾頭がアクティブとなる。
ミサイルは高度10~15メートルで目標へ進み、最終段階では4メートルまで降下するので、敵の対空防衛にとっては困難な目標となる。
「これらの兵器システムは、このような艦にとって最適です」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフは『イズベスチヤ』へ話した。

「近代化プログラムは、多額の費用を掛ける事無く戦闘能力の向上を可能にします。
それは、かなり長期に渡り修理されてきましたが、今や近い将来には再び稼働すると予測できます。
アドミラル・チャバネンコは、艦部隊の一員として行動できるユニークな大型対潜艦です。
その任務は、航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと他の大型艦を水上及び水中の脅威から保護する事です」
「アドミラル・チャバネンコ」の砲システムは、小型水上物体に対して、そして更に、例えばミサイルのような低空飛行空中目標の撃墜にも使用できる。
元海軍総参謀長ワレンチン・セリヴァノフ提督は『イズベスチヤ』へ話した。

「ですが、主要兵装はミサイルです。
これは艦を対潜艦からロケット駆逐艦あるいはフリゲートへ変身させます。
アドミラル チャバネンコは大洋ゾーン艦であり、航空母艦連合部隊に対する打撃艦グループの一員として行動する為に意図されています」
Kh-35Uミサイルを搭載できるのは艦だけでは無い。
既に『イズベスチヤ』は、昨年にロシア国防省がこれらの攻撃手段と前線爆撃機Su-34の一体化作業を完了したと記している。
結合は、様々な自然条件及び気象条件の下で長時間テストされた。
Kh-35Uミサイルを搭載したSu-34の試験の最終段階は、航空機が極東で行なった戦闘発射となった。
このような弾を持つ最新のロシア爆撃機は、単艦のみならず、部隊全体を攻撃できる。
[最初で唯一]
大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」は、ソヴィエト社会主義共和国連邦海軍の為のソヴィエトの最後の開発の1つとなった。

それは1989年に10隻の艦シリーズのトップとして起工された。
前任のプロジェクト1155とは、より強力で汎用性の有る兵器と、更には改善された艦上機器複合体が異なっていた。
1991年以後、プロジェクト1155.1艦シリーズの建造は放棄され、「チャバネンコ」は未完成のままであった。
90年代末にようやく大型対潜艦は竣工し、ロシア海軍へ加わり、この種の唯一の艦となった。
2014年まで艦は北方艦隊で勤務し、その後、修理の為に(艦隊から)外された。
2009年から2010年、「アドミラル・チャバネンコ」はアフリカの角及びアデン湾海域で海賊から海上船舶航行を保護した。
プロジェクト1155.1艦は、当初、50キロメートルまでの距離で水中目標を攻撃する対潜ミサイル-魚雷複合体「ヴォドパード」を受け取った。
ロケットエンジンは弾頭を指定海域へ運び、そこで着水して通常魚雷のように動く。
加えて「チャバネンコ」は、砲装置AK-130、高射ミサイル複合体「キンジャール」、対艦ミサイル「モスキート」で武装していた。
最後のものは、近代化中、水上及び地上目標への射撃が可能な現代的な有翼ミサイルに換装される。
艦は2機の対潜ヘリコプターKa-27を搭載できる。
プロジェクト1155.1は、有名な1155「ウダロイ」シリーズの発展型として開発された。
その代表は今でもロシア海軍の対潜戦力の基礎を構成している。
建造された12隻のプロジェクト1155大型対潜艦の内、今日において7隻が残っている。
「マルシャル・シャーポシニコフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・トリブツ」は太平洋艦隊の一員である。
「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、「セヴェロモルスク」、「アドミラル・レフチェンコ」は北方艦隊で勤務に就いている。
「アドミラル・ヴィノグラードフ」は近代化され、その後は有翼ミサイル「カリブル」と「オーニクス」の搭載艦となる。

プロジェクト1155Mにより、他の「アドミラル」の更新が想定されている。
近代化の枠組みで、これらは新たな艦内電子機器と設備、航行用エンジン、冷却装置、閉鎖弁を受け取る。
加えて、その兵器庫は有翼ミサイルを考慮して拡大され、その後、独立した打撃力となる。

プロジェクト11551大型対潜艦の1番艦「アドミラル・チャバネンコ」は、1989年2月28日にカリーニングラードの沿バルト造船工場『ヤンターリ』で起工され、1992年12月14日に進水し、1995年から洋上試験を開始しました。
1999年1月28日にロシア海軍へ引き渡され、その後、北方艦隊へ編入されました。
[ウダロイII型駆逐艦「アドミラル・チャバネンコ」]
2007年6月末にアメリカのノーフォークを訪問しました。
[アドミラル・チャバネンコ in ノーフォーク(2007年6月)]
2007年12月~2008年2月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の地中海遠征へ同行しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月-2008年2月)]
2008年9月から重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と共にカリブ海への遠距離航海を行ない、ベネズエラとキューバを訪問しました。
[ロシア艦隊の大西洋・カリブ海遠征]
2008年12月5日にはパナマ運河を通過しました。
[大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、パナマへ]
[パナマ運河を通過する大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」(2008年12月5日~6日)]
カリブ海へ行った後に「ピョートル・ヴェリキー」と別れ、2009年1月中旬に沿バルト造船工場『ヤンターリ』へ戻って短期間のオーバーホールを行なった後、地中海へ向かい、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と合流し、2009年3月初頭に帰投しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第3次地中海遠征(2008年12月~2009年3月)]
2009年11月から2010年4月までアデン湾で海賊対処任務に従事しました。
(2009年10月末頃に出航、2010年4月29日に帰港)
[ロシア海軍第5次ソマリア遠征]

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」のソマリア沖への航海】
2011年12月~2012年2月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の地中海遠征へ同行しました。
[空母クズネツォフ第4次地中海遠征]
2012年7月には、地中海への遠距離航海へ向かった北方艦隊の大型揚陸艦3隻を北大西洋までエスコートしました。
[大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは北東大西洋で訓練を行なう]
2012年9月の北方艦隊の北極圏遠征へ参加しました。
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]
2014年4月にムルマンスクの『第35艦船修理工場』へ回航され、オーバーホールと近代化改装が始まりました。
[ロシア海軍の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは2015年からオーバーホールを始める]
[ロシア海軍の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコはオーバーホールの第1段階を終えた]

しかし、『第35艦船修理工場』は重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装も行なっており、こちらの方が優先されている為か、「アドミラル・チャバネンコ」の工事は後回しにされました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]
2021年5月30日の「アドミラル・チャバネンコ」


2021年7月以降、「アドミラル・チャバネンコ」はスネシュノゴルスクの艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、ここで工事を続行する事になりました。

「アドミラル・チャバネンコ」は近代化改装により有翼ミサイル「カリブル」の垂直発射機を装備します。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは近代化改装により巡航ミサイル"カリブル"を装備する]
これにより、極超音速ミサイル「ツィルコン」の運用能力も付与されます。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコは近代化改装により極超音速ミサイル「ツィルコン」を装備する]
これに加え、「アドミラル・チャバネンコ」は16基の対艦ミサイル「ウラン」と高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
[近代化改装されるフリゲート「アドミラル・チャバネンコ」は16基の対艦ミサイル「ウラン」と16基の打撃ミサイル「カリブル/オーニクス/ツィルコン」を搭載する]
「アドミラル・チャバネンコ」は高射ミサイル-砲複合体「コールチク」を装備していましたが、これを「パーンツィリ-M」に換装するようです。

艦首のAK-130 130mm連装砲は、「マルシャル・シャーポシニコフ」と同様にA-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲へ換装されます。

現在の所、「アドミラル・チャバネンコ」の近代化改装の完了は2023年末に予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・チャバネンコの近代化改装は2023年末に完了する]
- 関連記事
-
- ロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」と2機のヘリコプターKa-27PLはピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を実施した
- 長期修理を終えたロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは北極圏の演習へ参加する
- 近代化改装されるロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦改めフリゲート「アドミラル・チャバネンコ」はA-190-01ウニヴェルサール100mm単装砲を搭載する
- ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはウラジオストクで対空防衛訓練を実施した
- ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはピョートル大帝湾で対潜戦闘訓練を実施した
スポンサーサイト