ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を続けている

『今日のハバロフスク地方』より
2022年8月11日配信
【『アムール造船工場』は最新コルベット「リェーズキー」の航行試験を続けている】
『アムール造船工場』はプロジェクト20380コルベットシリーズの4隻目「リェーズキー」の航行試験を開始した。
警備艦はウラジオストクの工場の試運転基盤から海上へ出航したと『今日のハバロフスク地方』は伝えた。
試験中にコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所はコルベットの主動力装置、全ての機構システム、航法機器及びレーダー装置の動作を点検する。
新たな戦闘ユニットは太平洋艦隊の為に意図されている。
「艦の調理室は動作しており、コルベットのチームと『アムール造船工場』試運転チームは、生活及び作業条件の為に適した状態に在ります」
コルベットの試運転責任者ラジデン・バラタシヴィリは指摘した。
コルベット「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレの造船所が「ステルス」技術により建造するシリーズの4隻目として完成する。
最初の警備艦「ソヴェルシェーンヌイ」は2006年に工場で起工され、2017年に太平洋艦隊へ引き渡された。
これに「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」が続き、「リェーズキー」は2016年7月1日に起工された。
最後の2隻の艦は改善された戦闘特性を持つ更新プロジェクトにより建造された。
今、コムソモリスク・ナ・アムーレの工場では、国家防衛発注の下で更なる6隻のコルベットを建造する事が想い起こされる~3隻のプロジェクト20380と改善ヴァージョンの20385が3隻、そして4隻のプロジェクト22800「カラクルト」型小型ロケット艦。
戦闘艦は同社の作業台で様々な準備段階に在る。
同社の能力を研究した国防省と産業貿易省の専門家は、造船所がフリゲートシリーズ~1等戦闘艦プロジェクト22350の発注を履行できる準備を整えているという結論に至った。
ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの4隻目「リェーズキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレ市の『アムール造船工場』で2016年7月1日に起工されました。



[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレ造船所で起工された]
「リェーズキー」は、「激しい」「強烈な」といった意味の形容詞です。
5年後の2021年7月1日に造船台から出渠しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4の新型コルベット"リェーズキー"は造船台を出た]
『アムール造船工場』では、コルベットの出渠(進水)式典でシャンパンを割る役目を担う「コルベットの花嫁」を同社の女性職員から選定していますが、「リェーズキー」の「花嫁」には、工場のコルベット試運転チームの一員であるクセニア・ザヴゴロドネワが選ばれました。


輸送浮きドックへ載せられた「リェーズキー」は、最終艤装と試験の為、10月6日にウラジオストクへ出発しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年10月6日9時20分配信
【コルベット「リェーズキー」は試験の為にウラジオストクへ向かった】
10月下旬にウラジオストクへ到着し、同月末にドックから出渠しました。


2021年11月上旬、ウラジオストクの『アムール造船工場』艤装岸壁で「リェーズキー」の係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"の係留試験が始まった]
当初、係留試験は造船所の技術者だけで行なわれていましたが、12月初頭には乗組員が艦内へ居住し、係留試験へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"へ乗組員が居住した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"乗組員は係留試験へ参加する]
「リェーズキー」の最初の洋上試験~工場航行試験は2022年1月の開始が予定されていましたが実現せず、出航前の消磁作業が始まったのは4月上旬になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年1月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は洋上試験開始前の消磁作業を行なっている]
4月13日、「リェーズキー」は洋上試験の最初の段階~工場航行試験を開始する為にウラジオストクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット「リェーズキー」は日本海で洋上試験を開始した]
その後も工場航行試験は続けられています。
「リェーズキー」の工場航行試験が終わった後、最終洋上試験となる国家試験が行なわれ、それが終わればロシア海軍への引き渡しの準備が整います。
以前には、「リェーズキー」のロシア海軍への引き渡しは2022年5月に予定されていましたが、洋上試験の開始が予定より3ヶ月以上遅れているので、引き渡しも2022年末頃になるようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト20380コルベット"リェーズキー"は2022年5月9日に就役する]
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