ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは北極海を通過して極東へ行く
- カテゴリ:ロシア海軍バルト艦隊(2020年-)

『SeverPost』より
2022年8月11日21時45分配信
【練習艦「スモーリヌイ」は北方海上航路を行く】
バルト艦隊の練習艦「スモーリヌイ」はセヴェロモルスクへ到着した。
艦上には、海上実習を行なっているサンクトペテルブルク海軍研究所の第2コースと第4コースの180名以上の生徒が居る。
生徒の練習航海は北方海上航路に沿って行なわれ、太平洋で終わる。
北方艦隊広報サービスが説明したように、セヴェロモルスクへの停泊中、生徒は市内を見学し、北方艦隊兵士記念碑と博物館を訪れる。
8月11日に原子力コンテナ船「セヴモルプーチ」がペトロパヴロフスク・カムチャツキーからの移動を完了し、ムルマンスク港の泊地へ入った事が想い起こされる。


プロジェクト887練習艦の1番艦「スモーリヌイ」は、ポーランドのシュチェチン造船所で1974年4月23日に起工され、1976年1月8日に進水し、1976年6月30日にソヴィエト連邦海軍へ就役しました。
現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。
2010年秋からブルガリアのヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ない、完了後、2013年8月30日にクロンシュタットへ戻りました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)
2014年6月にはロシアがフランスへ発注し、サンナゼール造船所で艤装中の「ミストラル」級ヘリコプター母艦の乗組員400名を乗せてサンナゼールへ向かいました。

[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]
しかし、フランスがロシアへの「ミストラル」級売却をキャンセルした為(支払った代金はロシアへ返金)、2014年12月末にクロンシュタットへ戻りました。
[ヘリ空母ミストラル級乗員のロシア海軍将兵はクロンシュタットへ到着した]
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の乗員団は解散した]
2015年7月から士官候補生の練習航海を開始し、アンゴラ共和国のルアンダ、赤道ギニアのマラボ、スペインのラス・パルマス・デ・グラン・カナリアへ寄港しました。
2016年7月1日から10月3日まで士官候補生の練習航海を行ない、マルタ島のヴァレッタ、黒海艦隊基地セヴァストーポリへ寄港しました。
2019年にはクロンシュタット海洋工場でオーバーホールが行なわれました。

2020年7月7日から10月末まで士官候補生の練習航海を行ない、北方艦隊基地セヴェロモルスクと黒海艦隊基地セヴァストーポリへ寄港しました。
2021年6月29日から10月31日まで士官候補生の練習航海を行ない、セヴェロモルスクとセヴァストーポリへ寄港しました。

2022年7月1日、「スモーリヌイ」は士官候補生の練習航海の為、クロンシュタットから出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは練習航海へ出発した]
その後、カリーニングラード州のバルチースクへ寄港し、7月5日に同港から出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイはバルチースクを出航し、セヴェロモルスクへ向かった]
7月11日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。


[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]
その後、7月末に一旦バルト海へ戻り、8月初頭に再び出航して8月11日にセヴェロモルスクへ到着しました。
セヴェロモルスクに数日間滞在した後、「スモーリヌイ」は北極海を通過して極東へ向かいます。
北極海を通過する実習航海は、以前に同型艦「ペレコプ」が2度実行しています。
[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]
[2019年度の練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2019年7月-12月)]
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