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ロシア造船業界はロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦の更なるアップグレードの用意がある

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2022年8月15日10時12分配信
【『統合造船業営団』には兵装を強化するディーゼル潜水艦の近代化プロジェクトが有る-ラフマノフ】
モスクワ、8月15日、インテルファクス

ロシアプロジェクト636.3ディーゼル潜水艦は、有翼ミサイルを含め、より多くの兵器を搭載できるように近代化できる。
『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフ『インテルファクス』へ伝えた。

「我々には、近代化を提示する為に少なくとも6つのヴァージョンが有ります。
そして、兵装の威力を増大させる提案も我々は検討しております」

彼は、プロジェクト636.3ディーゼル潜水艦を近代化して、より多くの有翼ミサイル「カリブル」を搭載できるのかという質問に答え、こう話した。

「カリブル」ロシア長距離有翼ミサイルのファミリーであり、試作設計局『ノヴァトール』、株式会社『航空宇宙防衛コンツェルン・アルマーズ-アンテイ』により開発された。
このミサイルロシア最新の潜水艦が装備している。

ラフマノフは、『統合造船業営団』ロシア連邦国防省の為に2つのプロジェクトの新たな潜水艦636.3677を建造する用意があると言った。

2021年5月、ロシア連邦海軍総司令官ニコライ・エフメノフは、バルト艦隊が新たなディーゼル潜水艦を受け取ると述べた。

ロシア連邦バルト艦隊の為、どのようなプロジェクトの潜水艦を建造できるのかという質問に対し、ラフマノフは答えた。
「私は、これにコメントできません。
私は只、我々が作成したプロジェクトには、677と適合した636.3が有り、私共は『アドミラルティ造船所』で大規模シリーズの建造を学んだとしか言えません。
国防省の発注を履行する準備は整っております」


「それはそうと、プロジェクト677潜水艦の内の1隻が試験の主要部分をようやく終了するのは嬉しい事です。
このような製品の建造と引き渡しの周期は既に明らかになっています。
おそらく海軍は、どの艦隊にとって636.3或いは677が好ましいのかと言うでしょう。
両方の潜水艦とも良好である事が判明しており、私共は、その有効性を確信しております」

彼は言った。

『統合造船業営団』は、ロシア連邦黒海艦隊の為に636.3ディーゼル潜水艦シリーズを建造し、太平洋艦隊の為のこのような潜水艦の作成契約を履行している。

プロジェクト636.3潜水艦の作成を継続する計画が有るのかどうかという質問に対し、ラフマノフは話した。
「この潜水艦は前世紀末に設計されたものです。
一連の近代化を考慮すれば~かなり多くのものがあります~現在運用中の古いディーゼル潜水艦よりも確実に優れ、効果的な兵器を我々は入手できます」


「リズミカルな資金供給により、このようなディーゼル潜水艦を1年に2隻建造する事を御約束できます。
そして今後海軍は、どの艦隊の為にどのような潜水艦が必要なのか、そのようなスピードで建造を進めるべきなのかを決定します。
今、このような潜水艦は1年に1隻建造しておりますが、これは我々の欠陥では無く、現行の発注の枠組みで計画された建造ペースです」
『統合造船業営団』
のトップは話した。



ロシア海軍向けのプロジェクト06363潜水艦は計12隻が起工され、このうち9隻が就役しています。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。

プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

[黒海艦隊向け]
B-261「ノヴォロシースク」Б-261 «Новороссийск»(工場番号01670)
2010年8月20日起工/2013年11月28日進水/2014年8月22日就役

B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」Б-237 «Ростов-на-Дону»(工場番号01671)
2011年11月21日起工/2014年6月26日進水/2014年12月30日就役

B-262「スタールイ・オスコル」Б-262 «Старый Оскол»(工場番号01672)
2012年8月17日起工/2014年8月28日進水/2015年7月3日就役

B-265「クラスノダール」Б-265 «Краснодар»(工場番号01673)
2014年2月20日起工/2015年4月25日進水/2015年11月5日就役

B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」Б-268 «Великий Новгород»(工場番号01674)
2014年10月30日起工/2016年3月18日進水/2016年10月26日就役

B-271「コルピノ」Б-271 «Колпино»(工場番号01675)
2014年10月30日起工/2016年5月31日進水/2016年11月24日就役

[太平洋艦隊向け]
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」Б-274 «Петропавловск-Камчатский»(工場番号01614)
2017年7月28日起工/2019年3月28日進水/2019年11月25日就役

B-603「ヴォルホフ」Б-603 «Волхов»(工場番号01615)
2017年7月28日起工/2019年12月26日進水/2020年10月24日就役

B-602「マガダン」Б-602 «Магадан»(工場番号01616)
2019年11月1日起工/2021年3月26日進水/2021年10月12日就役

B-588「ウファ」Б-588 «Уфа»(工場番号01617)
2019年11月1日起工/2022年3月31日進水/2022年末就役予定

「モジャイスク」«Можайск»(工場番号01618)
2021年8月23日起工/2023年春進水予定/2023年末就役予定

「ヤクーツク」«Якутск»(工場番号01619)
2021年8月23日起工/2024年春進水予定/2024年末就役予定


今後は北方艦隊バルト艦隊向けに追加建造される可能性も有ります。
[ロシア海軍北方艦隊向けに6隻のプロジェクト06363潜水艦が建造される]

06363潜水艦自体も、兵装を強化する更なるアップグレードが計画されています。
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