ルビーン設計局はリチウムイオン電池潜水艦アムール e600を開発する
- カテゴリ:ロシアの潜水艦

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年8月16日10時3分配信
【中央設計局『ルビーン』は電池潜水艦プロジェクト「アムール-e600」を開発した】
クビンカ (モスクワ州)、8月16日-ロシア通信社ノーボスチ
中央設計局『ルビーン』は、リチウムイオン電池の使用により、排水量わずか600トンで17日までの水中自立性を持つ最新の完全電池潜水艦プロジェクト「アムール-e600」を開発した。
『ロシア通信社ノーボスチ』は火曜日に中央設計局『ルビーン』の代理人より伝えられた。
このプロジェクトは、フォーラム『アルミヤ-2022』で発表された。
運用中のプロジェクト677「ラーダ」潜水艦(輸出名「アムール」)はディーゼルエレクトリックである。
「排水量約600トンの完全電池小型潜水艦は、『アルミヤ-2022』展示会で中央設計局『ルビーン』により示されています。
単殻船体の建造方式のプロジェクト艦はアムールファミリーに属しており、アムール e600と命名されました。
ファミリーの他の潜水艦と異なるのは、新たなプロジェクトの主要動力源は大容量のリチウムイオン電池であり、小型の予備ディーゼル発電機により補完されます。
プロジェクトの主な長所は、コンパクトな寸法と高い水中自立性です:速力4ノットで潜水艦は14~17日間水中に滞在できます。
これは、非大気依存発電装置を持つより大型の潜水艦の継続水中自立性に相当します」
『ルビーン』の代理人は話した。
彼は更に、航続距離は約1500海里になると述べた。
プロジェクトでは、エネルギーの消費を最小限に抑える事を目的とした多くの解決策が使用された。
その中で最も顕著なのは、収納式装置(セイル)が無い事であり、これを断念する事により航行中の消費電力が低減する。
ロシアの潜水艦設計局である海洋工学中央設計局『ルビーン』は、通常動力潜水艦の為の新たな非大気依存発電装置(AIP機関)~改質型燃料電池の開発を進めています。

[ロシア海軍の通常動力潜水艦の為の非大気依存発電装置(改質型燃料電池)は2023年末に作成される]
この非大気依存機関は、2011年12月初頭に陸上試験の最初の段階を終えています。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]
その一方で『ルビーン』は、潜水艦用のリチウムイオン電池の開発も進めており、2014年12月には陸上での試験に成功しています。
[ロシアは潜水艦用のリチウムイオン電池の試験に成功した]
2022年8月15日から21日までモスクワ州クビンカの『愛国者公園』で開催される国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で、『ルビーン』はリチウムイオン電池搭載の小型潜水艦「アムール e600」を初めて公表しました。

「アムール e600」はディーゼルエレクトリック推進では無く、エレクトリック推進のみの潜水艦となっています。
(予備動力として小型のディーゼルエンジンは搭載しますが)
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