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国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で軽航空母艦ヴァラーンが発表された

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『タス通信』より
2022年8月16日23時2分配信
【フォーラム『アルミヤ-2022』で軽航空母艦プロジェクト「ヴァラーン」が初めて提示された】
愛国者公園/モスクワ州、8月16日/タス通信

『ネヴァ川計画設計局』(『統合造船業営団』へ加入)はフォーラム『アルミヤ-2022』の枠組みで初めて汎用プラットフォーム将来軽航空巡洋艦プロジェクトを提示した。
艦の模型は『統合造船業営団』パビリオンに展示されていると『タス通信』特派員は現地から伝えた。

特に、この模型は排水量45000トンの軽航空母艦プロジェクト(コード名「ヴァラーン」)を示している。
開発者によると、通常動力装置を持つこの艦には、戦闘機MiG-29KヘリコプターKa-27、Ka-29Ka-52K「カトラン」、そして更に航空機タイプの無人飛行装置を甲板へ搭載できる。

航空母艦の発艦甲板の下には、艦載戦闘機の為の内部格納庫が配置されている。
開発者によると、このような航空母艦1隻は20機以上の戦闘機MiG-29を搭載できる。

模型から分かるように、航空母艦の甲板には発艦用トランポリン(スキージャンプ)が存在せず、従って、航空機を射出する為には、艦へ電磁カタパルトを装備しなければならないと結論付ける事が出来るだろう。

艦の特徴は、それを作成する事になるベースの単一汎用プラットフォームに在る。
これにより、構造、物資-技術リソース供給が簡素化され、更にその製造時間が短縮される。

[艦について]
2021年、『タス通信』は、汎用海上艦「ヴァラーン」は、高度な自動化とロボット工学システムの使用能力を特徴とする航空複合体であるとの『ネヴァ川計画設計局』の談話を引用して伝えた。

アメリカの雑誌『ミリタリー・ウォッチ』は、「ヴァラーン」の風貌をブレイクスルーと言い、こう指摘した。
「艦は、以前にロシア造船産業が開発した対応する汎用揚陸艦の指標を超える費用対効果を有しています」

艦の排水量は約45000トン、全長-約250メートル、幅-65メートル、構造喫水線上の吃水は9メートル。
「ヴァラーン」は26ノットの速力を発揮できる。

『ネヴァ川計画設計局』は、汎用艦の最大の国内開発者の1つであり、ロシアで唯一の航空母艦及びトレーナー複合体の設計者である。

国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』は、8月15日から21日までモスクワ郊外の『愛国者』展示センターで開催される。
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行事はロシア国防省が主催する。



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ソ連/ロシアの一連の「航空母艦」の設計を手掛けてきた『ネヴァ川計画設計局』は、2021年1月18日の同社の創立90周年記念日に軽航空母艦「ヴァラーン」を公表しました。
[ネヴァ川計画設計局はプロジェクト"ヴァラーン"汎用海上艦(軽空母)を開発する]
[ロシアの新たな汎用海上複合体ヴァラーン]

『ネヴァ川計画設計局』は、ロシア海軍向けの将来航空母艦の設計案も作成しており、重空母、中空母、軽空母の3タイプを提案していますが、通常動力の「ヴァラーン」将来航空母艦(原子力を想定)とは全く別の設計です。

「ヴァラーン」飛行甲板にはトランポリン台(スキージャンプ)が無いので、戦闘機の発艦の為の電磁カタパルトの装備が想定されているようです。

「ヴァラーン」のベースは単一汎用海上プラットフォームであり、これを基にして航空母艦ヘリコプター揚陸艦、病院船などを作る事が出来ます。
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