ロシア海軍の将来フリゲート(プロジェクト22350M「超ゴルシコフ」型)の1番艦の具体的な起工時期は未だ決まっていない

『タス通信』より
2022年8月17日13時11分配信
【超フリゲート・プロジェクト22350Mのトップ艦の起工時期は国防省が決める】
愛国者公園/モスクワ州、8月17日/タス通信
プロジェクト22350Mフリゲートのトップ艦起工日の決定はロシア連邦国防省の管轄に在る。
『タス通信』はフォーラム『アルミヤ-2022』で『北方造船所』総取締役イーゴリ・オルロフより伝えられた。
「艦の起工プログラムについて話す権限が有るのは発注者であるロシア連邦国防省です」
プロジェクト22350Mフリゲートのトップ艦が2023年に新たな造船台で起工されるのかという質問に答え、彼は話した。
以前、『北方造船所』のトップは、フォーラムの最中に同社は新たな契約へ署名する予定は無い事を指摘した。
何故ならば「我々には、現在、大量の受注が有り、工場の全生産設備が関わっており、生産スケジュールの実行は現行の契約に集中していますので」
彼によると、今年初め、造船所には24の造船受注品が有った。
特に、6隻のプロジェクト22350フリゲートと4隻のコルベットが様々な建造段階に在る。
以前、『タス通信』は、防衛産業企業体の情報筋から超フリゲート・プロジェクト22350Mのトップはサンクトペテルブルクの『北方造船所』で2023年に起工されるかもしれないと伝えた。
複数のメディアは、軍の要求により将来フリゲート・プロジェクト22350Mの汎用艦載射撃複合体の数は8組に増加すると報じた。
各々の汎用艦載射撃複合体は8基のミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NK」の使用が考慮されている。
国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』は、8月15日から21日までモスクワ郊外の『愛国者』展示センターで開催される。

行事はロシア国防省が主催する。

1等多目的フリゲート・プロジェクト22350は、サンクトペテルブルクの『北方造船所』で8隻が起工されており、この内2隻がロシア海軍へ引き渡され、もう1隻が艤装中です。
「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
«Адмирал флота Советского Союза Горшков»(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月29日進水/2018年7月28日就役
北方艦隊へ配備(舷側番号454)
「アドミラル・フロータ・カサトノフ」«Адмирал флота Касатонов»(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2020年7月21日就役
北方艦隊へ配備(舷側番号461)
「アドミラル・ゴロフコ」«Адмирал Головко»(工場番号923)
2012年2月1日起工/2020年5月22日進水/2022年末就役予定
北方艦隊へ配備予定
「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」
«Адмирал флота Советского Союза Исаков»(工場番号924)
2013年11月14日起工/2023年就役予定
「アドミラル・アメリコ」«Адмирал Амелько»(工場番号925)
2019年4月23日起工/2024年就役予定
「アドミラル・チチャーゴフ」«Адмирал Чичагов»(工場番号926)
2019年4月23日起工/2025年就役予定
「アドミラル・ユマシェフ」«Адмирал Юмашев»(工場番号927)
2020年7月20日起工/2025年就役予定
「アドミラル・スピリドノフ」«Адмирал Спиридонов»(工場番号928)
2020年7月20日起工/2026年就役予定
その後は拡大発展型のプロジェクト22350Mフリゲートの建造へと移行します。
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)の拡大発展型となるロシア海軍の次世代フリゲートの開発は進められている]
2018年12月25日、『北方計画設計局』は、プロジェクト22350Mフリゲートの草案設計作業の契約へ署名し、艦の大まかな概要を決める草案設計作業が始まりました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22350Mフリゲート(改アドミラル・ゴルシコフ型)の草案設計の契約が締結された]
草案設計作業は2019年11月末に完了しました。
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(超ゴルシコフ型)の草案設計は完了した]
今後は実際に建造される艦の詳細な設計作業が行なわれ、2022年の完了が予定されています。
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(超ゴルシコフ型)の設計作業は2022年に完了する]
プロジェクト22350Mの1番艦が起工されるのは、『北方造船所』の新たな乾ドックが完成し、稼働を開始した後の2023年以降になります。
現時点では未だ具体的な時期は決まっていませんが。
[ロシア海軍の将来フリゲート(プロジェクト22350M「超ゴルシコフ」型)の1番艦は2023年に起工される]
プロジェクト22350Mの排水量は、以前には6500トン~約8000トンになると言われていましたが、現在では7000トン程度に落ち着いているようです。
[ロシア海軍の将来フリゲート・プロジェクト22350M(超ゴルシコフ型)の排水量は6500トンになる]
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の排水量は約8000トンになる]
プロジェクト22350Mの有翼ミサイルの搭載数は48基と、ベースとなった22350の3倍になります。
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)は48基の巡航ミサイルを搭載する]
更に増加(計64基)する可能性も有るようです。
その他の兵装も、大体プロジェクト22350と同じものになるようです。
高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」
[ロシア海軍の新世代高射ミサイル複合体ポリメント-リドゥートの国家試験は完了した]
130mm単装砲A-192M「プーマ」
[ロシア海軍の新型130mm砲A-192Mの量産が始まった]
高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」
[ロシア海軍は最初の新型高射複合体パーンツィリ-MEを受領する]
対潜/対魚雷複合体「パケート-NK」
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷複合体パケート-NKは近代化される]
視覚-光学妨害ステーション「フィリン」
[ロシア海軍最新鋭のプロジェクト22350フリゲートは視覚-光学妨害ステーションを装備する]
プロジェクト22350は、航行用のディーゼルエンジン10D49(出力5200馬力)1基と増速用のガスタービンエンジン「M90FR」(出力27500馬力)1基を組み合わせたディーゼル-ガスタービンユニットを2組搭載したCODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)方式ですが、22350Mは、航行用のガスタービンエンジン「M70FRU-R」(出力14000馬力)1基と増速用のガスタービンエンジン「M90FR」(出力27500馬力)1基を組み合わせたガスタービンユニットを2組搭載したCOGAG(COmbined Gas turbine And Gas turbine)方式になるようです。
[ロシア海軍の将来フリゲート(プロジェクト22350M「超ゴルシコフ」型)の為のガスタービンユニットが開発される]
ガスタービンエンジン「M90FR」(出力27500馬力)

ガスタービンエンジン「M70FRU-R」(出力14000馬力)

[ルイビンスクのサトゥルン社はロシア海軍の為のガスタービンエンジンの生産を開始する]
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