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バルト艦隊の大型揚陸艦は黒海の「抜き打ち演習」に参加した

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『イタル-タス通信サンクトペテルブルク支局』より
2013年3月29日12時40分59秒
【ロシア南部での戦闘準備態勢の点検にはノヴォロシースクに居るバルト艦隊の大型揚陸艦も関与している】
モスクワ、3月29日/イタル-タス

木曜日(3月28日)にロシア連邦大統領の命令で開始されたロシア南部での戦闘準備態勢の点検には、本日(3月29日)、ノヴォロシースクに居るバルト艦隊大型揚陸艦も関与する。
イタル-タスは、ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部より伝えられた。

「複合施策の枠組みにおいて戦闘準備態勢と軍の戦闘能力の抜き打ち検査が行なわれ、黒海艦隊の艦船、航空隊、沿岸軍の一部は、射爆場での戦闘訓練任務遂行を続けます」
国防省は指摘した。
「黒海のロシアのカフカース沿岸付近では、2つの揚陸支隊~主隊と陽動隊~が形成されました。
それは、黒海艦隊の大型揚陸艦アゾフ、サラトフ、ノヴォチェルカッスク、ニコライ・フィリチェンコフ、
更には、ノヴォロシースクに滞在している大型揚陸艦カリーニングラード、アレクサンドル・シャバリンが加わっています。
支隊の警護は黒海艦隊の小型対潜艦により実施されています」


軍当局によれば
「上陸地点付近の海域の機雷に対する安全確保は、海洋掃海艦トゥルビニスト、イワン・ゴルベッツ、ヴィツェ-アドミラル・ザハリン、ワレンチン・ピクリにより行なわれ、海上における部隊の保護の為、ロケット艇R-60とR-109が居ます」

「指定海域の偵察と潜水艦の捜索・探知には、(黒海)艦隊海洋航空隊の航空機Su-24、Be-12、ヘリコプターKa-27が関与しています」
国防省は伝えた。
「現時点において、海上には黒海艦隊の約20隻の戦闘艦と約30隻の保障船が行動中です」


記事中で触れられているバルト艦隊の2隻の大型揚陸艦は、昨年(2012年)12月17日にバルチースクを出航し、今年の初頭から地中海及び黒海で行動しています。
3月27日にはノヴォロシースクへ入港しています。
[バルト艦隊の大型揚陸艦2隻は3度ノヴォロシースクへ入港した]

バルト艦隊大型揚陸艦2隻の乗組員はノヴォロシースクで休暇を過ごす筈だったのですが、3月28日のウラジーミル・プーチン大統領の突然の演習実施命令により、黒海の演習へ参加する事になりました。
[プーチン大統領は黒海での「抜き打ち演習」を命じた]

黒海艦隊大型揚陸艦4隻は、昨年末から今年初頭に掛けて地中海東部で行動していました。
[黒海艦隊の大型揚陸艦はノヴォロシースクへ到着した]
[黒海艦隊の大型揚陸艦は地中海東部へ向かった]
[大型揚陸艦ノヴォチェルカッスクは再び地中海東部へ向かう]

[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]


今回の演習に参加しているロケット艇R-60は、新型の近接防空複合体「パラシ」のテストベッドとなっております。
[新型CIWS「パラシ」試験艇R-60]
[新型CIWS「パラシ」]

演習に参加している海洋掃海艦「ヴィツェ-アドミラル・ザハリン」は、2009年1月に就役したロシア海軍の最新掃海艦です。
[ロシア海軍新掃海艦「ヴィツェ-アドミラル・ザハリン」就役]
[新型掃海艇プロジェクト02668「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」]
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