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ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはバルト海で洋上試験を行なっている

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『統合造船業営団』公式サイトより
2022年8月16日配信
【『アドミラルティ造船所』は潜水艦「ウファ」の工場航行試験の第2段階へ着手した】

『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)はプロジェクト636大型ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウファ」の工場航行試験の第2段階へ着手した。

第1段階は今年6月25日から7月6日までバルト艦隊の射爆場で実施された。
プログラムには、音響複合体(ソナー)、通信複合体、アンテナ昇降装置、航法装置、蓄電池、メンテナンス機構及びシステムを備えたディーゼル発電機、スクリュー及び操舵機の点検が含まれていた。

工場航行試験の第2段階はフィンランド湾及びバルト海水域で行なわれる。
試運転チームの参加者は聴音機、水中複合体、位置測定複合体及び並走の点検を行なう。
専門家は最大航行速度を点検し、深海潜航を行なう。

潜水艦が同社へ戻ってきた後、工場の労働者は問題点の除去と潜水艦の国家試験の準備へ着手する。

「ウファ」太平洋艦隊の為の潜水艦シリーズの4隻目であり、2019年11月にロシア海軍総司令官ニコライ・エフメノフ参加の下で起工された。
第5及び第6の潜水艦「モジャイスク」「ヤクーツク」の建造も積極的に進められている。

近代化されたプロジェクト636潜水艦は、(以前のプロジェクトと比較して)より高い戦闘効率を有する。
音響隠密性と目標探知距離の最適な組み合わせ、最新の慣性航法複合体、現代的な自動化情報管理システム、強力な高速魚雷-ミサイル兵器により、通常動力水中造船分野におけるこのクラスの艦の世界的な優位性が保障される。
『アドミラルティ造船所』は、このクラスの潜水艦の建造、そして更に保証とアフターサービスにおいて間違いなくリーダーである。



ロシア輸出用潜水艦プロジェクト636シリーズのロシア海軍向け最新改良型であるプロジェクト06363潜水艦は、先ず黒海艦隊向けに6隻が建造され、2014年~2016年に就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]

その後、太平洋艦隊向けにも6隻のプロジェクト06363潜水艦を建造する事になり、2016年9月7日に契約が締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

2017年7月28日に最初の2隻~1番艦B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」と2番艦B-603「ヴォルホフ」が同時に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は、2019年3月28日に進水し、11月25日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

「ヴォルホフ」は、2019年12月26日に進水し、2020年10月24日にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦ヴォルホフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

この2隻は、2021年11月30日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のコルベット"グレミャーシチー"、潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはウラジオストクへ到着した]


3番艦B-602「マガダン」と4番艦B-588「ウファ」は、2019年11月1日に起工されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]

B-602「マガダン」は2021年3月26日に進水し、2021年10月12日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。

[プロジェクト06363潜水艦マガダン、ロシア海軍へ就役(2021年10月12日)]

4番艦B-588「ウファ」は2022年3月31日に進水しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファはサンクトペテルブルクで進水した]

その後、『アドミラルティ造船所』の艤装岸壁へ移動して最終艤装が行なわれ、2022年4月中旬から係留試験が始まりました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第4のプロジェクト06363潜水艦ウファは造船所で係留試験の準備を進めている]

2022年6月25日に最初の洋上試験(工場航行試験)が始まり、7月5日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。

8月16日から2度目の工場航行試験を開始しました。

工場航行試験が終わった後に最終洋上試験となる国家試験が始まり、それが終わればロシア海軍への引き渡しの準備が整います。

「ウファ」ロシア海軍への引き渡しは2022年末に予定されています。


太平洋艦隊向け06363潜水艦の5番艦「モジャイスク」と6番艦「ヤクーツク」は、2021年8月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為のボレイ-A戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦2隻、プロジェクト20380コルベット1隻、、プロジェクト20385コルベット1隻、プロジェクト06363潜水艦2隻はプーチン大統領の号令下で一斉に起工された]
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「モジャイスク」は2023年、「ヤクーツク」は2024年の進水が予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦モジャイスクとヤクーツクは2023年と2024年に進水する]
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