ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはポルトガル沖を通過する

『ポルトガル・レジデント』より
2022年8月28日配信
【ポルトガル軍はロシアの誘導ミサイル巡洋艦を国の領海の外で「追跡」する】
ロシア連邦艦「マルシャル・ウスチーノフ」は地中海へ6ヶ月滞在した後に北へ向かう。
「ロシアの軍艦が次に何をするのか」は誰にも分からないが、今のところ、ロシア連邦艦「マルシャル・ウスチーノフ」はポルトガルの排他的経済水域の近くをフリゲート(クラコーフ)ともう1隻の「戦闘船」を伴って通過している。
艦は過去6ヶ月間地中海に居た。
彼らは先週の木曜日「突然の出発」と呼ばれるものを開始し、ジブラルタル海峡を通過するや否やアメリカ合衆国の誘導ミサイル駆逐艦が追跡を開始した。
現在はポルトガルの領海~国の排他的経済水域を通過している。
艦隊を追跡する仕事はポルトガル海軍と空軍へ委ねられている。
軍参謀本部の情報筋は、これは「NATOに属してはおらず、ポルトガルの排他的経済水域を通過する軍艦に対する通常の手順」と説明した。
『USNI News』 によると、艦の動きは「ロジスティクスに関係している可能性が有る」
「アメリカ海軍とは異なり、ロシアは地中海に強力な燃料補給とメンテナンスのリソースを持っていない。
これは、そこへ長期に渡り滞在した後、ロシア連邦艦マルシャル・ウスチーノフにとって問題となった。
しかしロシア軍艦が次に何をするかは、現時点では不明である」
おそらくは偶然にも、ほんの1週間前、ロシア北方艦隊の給油船「アカデミック・パシン」がコーク沖へ突然に「出現」した。
当時の報道では「艦隊の給油船は通常、巨大なミサイル巡洋艦マルシャル・ウスチーノフのような艦と密接に行動する」と述べられていた。
ポルトガルのメディア報道で説明されているように、「マルシャル・ウスチーノフ」は、ロシアによるウクライナ侵攻の最中の4月に沈没した運命の「モスクワ」の姉妹艦である。
それは「巨大な」戦闘艦であり、64基の長距離誘導ミサイル「グランブル」(フォルト)、16基の「ヴルカーン」対艦ミサイル、40基の「オサー」防空ミサイルを搭載する。
約500人の乗組員とヘリコプターが居る。
1982年に就役した611.7フィート(186.5メートル)のロシア連邦艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、当初「アドミラル・フロータ・ロボフ」と命名された。
31500馬力のガスタービン4基と1200馬力のガスタービン2基の組み合わせにより34ノットの速力で航行でき、最大航続距離は9000海里(10000マイル/16668キロメートル)である。
プロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」型)ロケット巡洋艦の2番艦「アドミラル・フロータ・ロボフ」は1978年10月5日に黒海沿岸のニコラエフ市の『61コムーナ記念造船工場』で起工され、1982年2月25日に進水し、1986年9月15日にソ連海軍へ納入されました。
1986年11月5日に正式に海軍へ就役し、北方艦隊へ編入され、同日付で「マルシャル・ウスチーノフ」と改名されました。
1987年12月~1988年6月に地中海で行動しました。

1989にも地中海で行動しました。
1989年7月21~29日にアメリカ合衆国のノーフォークを公式訪問しました。

1991年7月16~20日にアメリカ合衆国のメイポートを訪問しました。

1993年6月30日~7月5日にカナダのハリファックスを訪問しました。

1994年~1997年12月17日にサンクトペテルブルク市の『北方造船所』で計画修理が行なわれ、ガスタービン機関を交換し、対艦ミサイルは「バザーリト」から「ヴルカーン」に換装されました。

2001年1月にムルマンスクの『第35艦船修理工場』で修理が行なわれました。
2001年2月21日、ベラルーシのミンスク市と後援協定を締結しました。
2004年9月21日~10月22日には重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする「空母機動部隊」の一員として北東大西洋への遠距離航海を実施しました。

2008年7月:漁業保護の為、スピッツベルゲン周辺で行動しました。
[ロシア海軍は、漁業保護の為、スピッツベルゲン付近でのプレゼンスを再開する]

2011年6月にセヴェロドヴィンスク市の艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』へ回航されて近代化改装が始まり、2016年12月末に工事と洋上試験を終えて艦隊へ復帰しました。
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した]
この改装により「マルシャル・ウスチーノフ」の電子機器類(レーダーなど)は乾燥されました。
2017年7月末の『ロシア海軍の日』のクロンシュタットでの観艦式へ参加した後、8月11日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]
2018年7月末の『ロシア海軍の日』のクロンシュタットでの観艦式へ参加した後、母港へ戻らずに30年ぶりの遠距離航海へ出発し、地中海で行動した後、2018年11月23日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した]
2019年4月には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)と共にバレンツ海とノルウェー海で演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは洋上演習を終えて母港へ帰投した]
2019年7月末に『ロシア海軍の日』のクロンシュタットでの観艦式へ参加した後、母港へ戻らずに遠距離航海へ出発し、地中海、大西洋、黒海で行動した後、2020年2月8日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
この間、アルジェリア、エジプト、トルコ、ギリシャ、キプロス、赤道ギニア、南アフリカを訪問しました。
[巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ遠距離航海(2019年8月-2020年2月)]
この遠距離航海中、2019年12月末に初めてセヴァストーポリへ寄港し、2020年1月9日には黒海で黒海艦隊と合同演習を行ないました。
[ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは黒海でロシア海軍北方艦隊及び黒海艦隊の合同演習を視察した]
2020年5月5日、砲撃訓練を行なう為、セヴェロモルスクを抜錨してバレンツ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは射撃演習の為にバレンツ海へ出航した]
この時、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦3隻とイギリス海軍のフリゲート1隻がバレンツ海で行動しており、「マルシャル・ウスチーノフ」も監視に当たったようです。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海へ進入したアメリカ海軍とイギリス海軍の艦を監視している]
『AFPBB News』より
2020年5月5日13時31分配信
【米海軍、ロシア沖バレンツ海で軍事演習 30年以上ぶり】
5月22日から26日まで大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共にバレンツ海で対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のバレンツ海対潜演習は完了した]
6月8日に演習を行なう為、セヴェロモルスクを抜錨してバレンツ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を行ない、NATOの艦を監視する]
6月10日には海上戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で海上戦闘演習を行なった]
6月末にバレンツ海とノルウェー海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海とノルウェー海で演習を行なう]
7月7日にロシア北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)と共にバレンツ海へ出航し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を開始した]
翌7月8日、「ピョートル・ヴェリキー」と共に130mm連装砲による沿岸目標への艦砲射撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは艦砲射撃訓練を行なった]
7月9日、「ピョートル・ヴェリキー」と共にバレンツ海で対艦ミサイルを発射しました。
「マルシャル・ウスチーノフ」が発射したのは「ヴルカーン」です。
この2隻の他に、ロシア航空宇宙軍の超音速爆撃機Tu-22M3も対艦ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは、ロシア航空宇宙軍の超音速爆撃機Tu-22M3と共にバレンツ海で対艦ミサイルを発射した]
7月10日、「ピョートル・ヴェリキー」と共にバレンツ海で対空防衛訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空防衛訓練を行なった]
7月11日には対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海での演習を完了した]
その後も「ピョートル・ヴェリキー」と共にバレンツ海へ留まり、7月13日には北方艦隊所属の原子力潜水艦を相手に対潜演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対潜演習を行なった]
そして10月初頭から始まったNATO(北大西洋条約機構)の合同海軍演習『ジョイント・ウォリアー』へ参加したアメリカ海軍のミサイル駆逐艦「ロス」が、同月下旬にはバレンツ海まで進出してきた事を受け、同艦の監視任務の為に出航し、ノルウェー海南部まで追跡しました。
その後、「マルシャル・ウスチーノフ」は母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海とノルウェー海でアメリカ海軍駆逐艦を追跡した後に母港へ帰投した]
2020年11月17日、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」(2020年7月21日就役)と共にバレンツ海で演習を行なう為、出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はバレンツ海で戦闘演習を行なう]
11月26日未明、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」(「アドミラル・カサトノフ」の同型艦)が白海から極超音速ミサイル「ツィルコン」をバレンツ海の海上標的へ向けて発射した際、海上標的が置かれた海域の周辺で支援任務に従事しました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は白海からバレンツ海の海上目標へ極超音速ミサイル"ツィルコン"を発射した]
「ツィルコン」試験の支援任務を終えた「マルシャル・ウスチーノフ」と「アドミラル・カサトノフ」は、11月27日にセヴェロモルスク基地へ帰投しました。
[極超音速ミサイル"ツィルコン"発射試験の支援任務に従事したロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート"アドミラル・カサトノフ"はセヴェロモルスク基地へ帰投した]
2021年1月28日、各種戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で演習を行なう]
2月1日には130mm連装砲による砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で130mm連装砲を発射した]
その後、一旦セヴェロモルスク基地へ戻り、2月9日に再びバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を行なう]
2月16日には、対潜哨戒機Il-38と合同で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]
その後、セヴェロモルスク基地へ戻っていましたが、3月3日にバレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは戦闘訓練を行なう為にバレンツ海へ出航した]
2021年6月1日(北方艦隊の創設記念日)、「ピョートル・ヴェリキー」と「マルシャル・ウスチーノフ」は、各種戦闘訓練を行なう為、バレンツ海へ出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を開始した]
6月4日には北方艦隊航空隊の航空機(おそらくは遠距離対潜哨戒機Tu-142)からデータを受け取り、ミサイル(おそらくは長距離対艦ミサイル)と艦砲(おそらくは130mm2連装砲AK-130)の模擬発射訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で戦闘訓練を続けている]
その後、一旦セヴェロモルスクへ帰投しました。
2021年6月7日に北方艦隊の戦術演習が始まり、6月9日に「ピョートル・ヴェリキー」と共に出航しました。
[ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはロシア海軍北方艦隊の戦術演習へ参加する]
6月10日には「ピョートル・ヴェリキー」と共に対空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊のナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーとロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはバレンツ海で対空戦闘訓練を実施した]
2021年7月25日の『ロシア海軍の日』にクロンシュタット泊地の観艦式へ参加しました。
[2021年7月25日のクロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加する北方艦隊の大型水上艦は現地へ到着した]
観艦式が終わった後、8月4日から北東大西洋の北方艦隊の演習へ参加しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は北東大西洋で演習を開始した]
8月6日にはキぺロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142と合同演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋で北方艦隊艦船部隊と合同演習を行なった]
8月11日に母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
[クロンシュタットとサンクトペテルブルクの『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加した北方艦隊の水上艦は母港セヴェロモルスクへ帰投した]
9月中旬にバレンツ海で実施された北方艦隊の大規模演習へ参加し、9月15日には対艦ミサイル「ヴルカーン」を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊と太平洋艦隊の長距離対艦ミサイル(グラニート/ヴルカーン)発射訓練(2021年9月)]
2022年1月末に始まったロシア海軍4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)同時演習の一環として地中海で演習を行なう為、1月26日にフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、救助曳船SB-406、中型海洋給油船「ヴャジマ」と共に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」、大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは演習へ参加する為に出航した]
「マルシャル・ウスチーノフ」部隊はバレンツ海を離れてノルウェー海を南下し、1月末には同海域で潜水艦の捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」はノルウェー海南部で潜水艦の捜索訓練を実施した]
2月2日、ヴォログダ州のキペロヴォ飛行場に駐留する北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142はバレンツ海とノルウェー海を経由して北東大西洋へ進出し、潜水艦捜索演習を行ないました。
更に、北東大西洋~アイルランド南方海域に居るロシア海軍艦船部隊、つまり「マルシャル・ウスチーノフ」部隊の上空を飛行しました。
[ロシア海軍北方艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は北東大西洋(アイルランド南方海域)で潜水艦捜索演習を実施した]
2月4日、「マルシャル・ウスチーノフ」部隊は北東大西洋(アイルランド周辺海域)で対空防衛戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は北東大西洋(アイルランド南方海域)で対空戦闘訓練を実施した]
ただ、演習はアイルランド政府の要請も有り、同国の排他的経済水域の外で行なわれました。
[2022年2月上旬のロシア海軍の北東大西洋演習はアイルランドの排他的経済水域の外で実施される]
その後、「マルシャル・ウスチーノフ」部隊は大西洋を南下し、2月7日までにジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]
2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]
地中海東部演習には、ロシア航空宇宙軍のTu-22M3とMiG-31Kの他に、ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Il-38(北方艦隊)と多用途複座戦闘機Su-30SM(黒海艦隊)も参加しました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]
2月21日には北方艦隊から派遣された対潜哨戒機Il-38も参加する潜水艦捜索訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]
地中海東部演習は2月25日に完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]
演習が終わった後もロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」を始めとする北方艦隊艦船部隊は地中海東部に留まりました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は地中海で対潜戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとワリャーグは地中海東部に滞在している]
3月25日には地中海東部で中型海洋給油船「ヴャジマ」から水と燃料を補給しました。
[地中海東部のロシア海軍北方艦隊艦船部隊は洋上補給を行なった]
4月2日には太平洋艦隊艦船部隊と合同で潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊と太平洋艦隊の艦は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]
その後も北方艦隊艦船部隊は地中海東部に留まり続けました。
5月13日には合同で救助訓練を行ないました。
テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月13日12時18分配信
【海上での救助」:北方艦隊と太平洋艦隊の地中海演習はどう進められたのか】
その後も地中海東部に滞在し、6月14日には対艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと太平洋艦隊の親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、地中海東部で対艦攻撃訓練(2022年6月14日)]
7月31日の『ロシア海軍の日』にはシリアのタルトゥース港の観艦式へ参加しました。
[シリアのタルトゥース港で6回目の『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]
それから3週間以上経った2022年8月24日、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。



「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と「ヴャジマ」も同行しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去った]
今後、「マルシャル・ウスチーノフ」は母港セヴェロモルスクへ戻ります。
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