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ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはアイルランド南方に居る

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『CorkBeo』より
2022年8月31日11時15分配信
【国防軍はオールド・ヘッド・オブ・キンセール沖100キロメートルでロシアの軍艦を「モニタリング」している】

少なくとも2隻のロシア軍艦は、コーク南岸から僅か100キロメートル離れた海域に居る。
アイルランド国防軍は、火曜日夕方に海軍支援船が発見された後、「状況をモニタリングしている」と言った。
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「ヴャジマ」ロシア海軍給油船であり、支援船として行動し、北極海の防衛を担当するロシア海軍の支部・北方艦隊の巨大な戦闘艦の後を追っている。

ロシア海軍の艦は公共の海上交通(マリントラフィック)レーダーで追跡する事は出来ないが、支援船は追跡できる。
「ヴャジマ」は水曜日の午前7時にオールド・ヘッド・オブ・キンセールから54海里の場所で発見された~これはオールド・ヘッドから100キロメートル離れている。

給油船『Vesselfinder.com』などの海上スキャンサイトに出現し、ロシア海軍の活動を追っている安全保障専門家の注目を集めた。

防衛アナリスト「HI サットン」は、給油船アイリッシュ海経由で連合王国へ接近している「重武装」軍艦に同行している可能性が高いと述べた

サットン「彼らが連合王国周辺を航行している明確な兆候が有る」と述べた。

「マルシャル・ウスチーノフ」率いるロシアの艦は、王立海軍軍艦HMS「ランカスター」に追跡されている。
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コーク沖での最近のロシアの活動は、ちょうど2週間前に海軍支援船が沖合へ突然現れた後の事であった。

もう1隻の給油船「アカデミック・パシン」は、コーク沖から140キロメートルに出現し、「未確認の仲間と一緒に」活動していた疑いが有る。



ロシア海軍は2022年1月末から4艦隊(北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊)の大規模演習を開始しました。
[ロシア海軍世界規模演習(2022年1月下旬-2月)]

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」支援船(救助曳船SB-406中型海洋給油船「ヴャジマ」)で構成される北方艦隊艦船部隊と、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船部隊は、2022年2月初頭に地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船部隊は地中海へ入った]

2月15日、地中海東部に滞在する北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊の15隻以上の艦船と、ロシア航空宇宙軍の30機以上の航空機が参加する海軍演習が始まりました。

[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習が始まった]

地中海東部演習には、ロシア航空宇宙軍Tu-22M3MiG-31Kの他に、ロシア海軍航空隊対潜哨戒機Il-38(北方艦隊)と多用途複座戦闘機Su-30SM(黒海艦隊)も参加しました。
[地中海東部でロシア海軍とロシア航空宇宙軍の合同演習は続いている]

2月21日には北方艦隊から派遣された対潜哨戒機Il-38も参加する潜水艦捜索訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

地中海東部演習は2月25日に完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊・北方艦隊・太平洋艦隊合同艦船部隊の地中海東部演習は完了した]

演習が終わった後もロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」を始めとする北方艦隊艦船部隊地中海東部に留まりました。
[ロシア海軍北方艦隊の最新フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は地中海で対潜戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフとワリャーグは地中海東部に滞在している]

3月25日には地中海東部中型海洋給油船「ヴャジマ」から水と燃料を補給しました。
[地中海東部のロシア海軍北方艦隊艦船部隊は洋上補給を行なった]

4月2日には太平洋艦隊艦船部隊と合同で潜水艦捜索訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊と太平洋艦隊の艦は地中海東部で潜水艦捜索訓練を実施した]

その後も北方艦隊艦船部隊地中海東部に留まり続けました。


5月13日には合同で救助訓練を行ないました。

テレビ局『ズヴェズダー』より
2022年5月13日12時18分配信
【海上での救助」:北方艦隊と太平洋艦隊の地中海演習はどう進められたのか】

その後も北方艦隊艦船部隊太平洋艦隊艦船部隊と共に地中海東部に滞在し、6月14日には対艦攻撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと太平洋艦隊の親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、地中海東部で対艦攻撃訓練(2022年6月14日)]

7月31日の『ロシア海軍の日』にはシリアタルトゥース港の観艦式へ参加しました。

[シリアのタルトゥース港で6回目の『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

それから3週間以上経った2022年8月24日~25日、「マルシャル・ウスチーノフ」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、そして「ヴャジマ」ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去った]
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」の姿は確認されていないので、未だ地中海東部に居るようです。

なお、8月24日には北方艦隊中型海洋給油船「アカデミック・パシン」ジブラルタル海峡を通過して地中海へ入っています。
(9月1日現在はクレタ島南方を東進中)

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その後、北方艦隊艦船部隊ポルトガル沖を通過しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはポルトガル沖を通過する]

8月末にはアイルランド南方沖へ到達しました。

9月1日現在も北方艦隊艦船部隊アイルランド南方沖に滞在しており、グレートブリテン島アイルランドの間のアイリッシュ海を通過するのではないかと見る専門家も居ます。
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