最新コルベット「ボイキー」は対艦ミサイルを発射した
海上公試中のロシア海軍最新コルベット「ボイキー」は、対艦ロケット(ミサイル)の発射試験を実施しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区広報サービス発表
2013年3月29日14時12分配信
【最新コルベット「ボイキー」は国家受領試験の枠組みにおいて成功裏にロケット発射を実行した】
プロジェクト20380最新コルベット「ボイキー」の乗組員は、国家受領試験の枠組みにおいて、バルト艦隊の戦闘射爆場での主要艦載複合体のロケット発射を成功裏に実行した。
射撃は、仮想敵の水上艦を模倣した曳航された船盾へ向けて実施された。
2発のロケットは、目標へ成功裏に命中した。
また、海上に居る艦に乗っている工場納入チームの代表は、同艦乗組員と合同で国家受領委員会メンバーとコルベットの機動性及び速力試験を実施し、全ての集合体、システム、ユニット、艦載兵器、航海及び電子電波装置を点検した。
近日中に同艦の乗組員は、魚雷及び砲の水中、水上、空中目標への射撃を実施する。
コルベット「ボイキー」の国家受領航海試験は今月中に実施される。
プログラムの海洋部分の完了後、国家受領試験の第2段階-艦の検査が始まる。
「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」において、専門技術者と国家委員会により、コルベットの機器と全ての使用可能な手段の全体的な状態が評価され、機器及び装置の検印が実施される。
同艦の乗組員にはZIPセット(交換用部品、工具、消耗品と資材)が引き渡され、コルベットの作業は仕上げられる。
発注者による受領引渡証書への署名が行なわれた後、同艦は海軍旗を掲揚し、コルベットはバルト艦隊の編制へ加入する。
バルト艦隊の為に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されたプロジェクト20380コルベットの2隻目の生産艦「ボイキー」は、2011年4月15日に進水した。
警備艦は2005年7月に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の造船台で起工された。
シリーズのトップ艦・コルベット「ステレグーシチー」は2007年にバルト艦隊へ引き渡された。
2隻目のコルベット「ソーブラジテルヌイ」は、2011年10月14日にバルト艦隊へ受領された。
コルベットプロジェクトは、株式会社「海洋工学中央設計局アルマーズ」により開発された。
艦は、近海ゾーンにおいて水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海洋上陸作戦において揚陸部隊への砲撃支援を行なう事を意図している。
艦の建造には「ステルス」技術が用いられている。
同プロジェクトには、21の特許が導入され、14のコンピュータ登録プログラム証明が交付された。
艦の物理的フィールドを削減する為、最新の成果が使用されている。
特に、艦のレーダー視認性をかなり減らす為に、上部構造物には電波を吸収する特性を持つ多層ガラス強化プラスチックが材料として使用されており、更には、船体と上部構造物の建造方式も(レーダー視認性削減に)寄与している。
[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水したプロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2012年10月、100mm砲を搭載しないままで航海試験を始めました。
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]
[最新コルベット「ボイキー」、2012年末に就役?]
当初は2012年末にロシア海軍へ引き渡される計画となっておりましたが、100mm砲の納入が遅延した為も有り、引き渡しは翌年(2013年)に延期されました。
納入が遅延していた100mm砲は、2013年1月中旬にようやく設置されました。
[新世代コルベット「ボイキー」に100mm砲が設置された]
2013年2月初頭、バルト艦隊主要基地バルチースクへ到着しました。
[最新コルベット「ボイキー」はバルチースクへ到着した]
2月中旬、工場航海試験を継続する為、バルチースク基地を出港しました。
[最新コルベット「ボイキー」は航海試験を再開した]
更には、A-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲の射撃試験も実施されました。
[最新コルベット「ボイキー」は初めて100mm砲を撃った]
3月1日、Ka-27PL対潜ヘリコプターが初めて着艦に成功しました。
[最新鋭コルベット「ボイキー」にKa-27対潜ヘリが初着艦した]
3月15日、最終試験となる国家受領試験が開始されました。
[最新コルベット「ボイキー」の国家試験が始まった]
今回、「ボイキー」が発射したのは、対艦ミサイル「ウラン」です。


元々は空対艦ミサイルKh-35(Х-35)として試作設計局「ズヴェズダー」の手により1977年に開発がスタートしました。
1984年、艦載型「ウラン」の開発が決定されました。
最初の発射試験は1985年11月5日に行なわれましたが不成功に終わり、1987年1月29日に初めて発射試験に成功しました。
しかしソ連邦解体による資金不足で開発は停滞し、1992年から1997年には4度の発射試験しか実施できませんでした。
そこでロシア海軍へ採用される具体的な見込みの無い「ウラン」にインドが目をつけ、1994年にはインドへの供給契約が締結され、1996年から引き渡しが開始されました。
ロシア海軍の方も2003年7月から国家受領試験が開始され、2004年秋にロシア海軍へ制式採用されました。
ロシア海軍では、プロジェクト61警備艦「スメトリーヴイ」、プロジェクト11661警備艦「タタールスタン」、プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、そしてプロジェクト20380コルベット「ステレグーシチー」、「ソーブラジテルヌイ」に搭載されています。
今回、ウランを発射した「船盾」は、これの事です。

自力航行は出来ず、射撃試験時の標的として使用されます。
試験時には船上の骨組みにシートを張ります。


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区広報サービス発表
2013年3月29日14時12分配信
【最新コルベット「ボイキー」は国家受領試験の枠組みにおいて成功裏にロケット発射を実行した】
プロジェクト20380最新コルベット「ボイキー」の乗組員は、国家受領試験の枠組みにおいて、バルト艦隊の戦闘射爆場での主要艦載複合体のロケット発射を成功裏に実行した。
射撃は、仮想敵の水上艦を模倣した曳航された船盾へ向けて実施された。
2発のロケットは、目標へ成功裏に命中した。
また、海上に居る艦に乗っている工場納入チームの代表は、同艦乗組員と合同で国家受領委員会メンバーとコルベットの機動性及び速力試験を実施し、全ての集合体、システム、ユニット、艦載兵器、航海及び電子電波装置を点検した。
近日中に同艦の乗組員は、魚雷及び砲の水中、水上、空中目標への射撃を実施する。
コルベット「ボイキー」の国家受領航海試験は今月中に実施される。
プログラムの海洋部分の完了後、国家受領試験の第2段階-艦の検査が始まる。
「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」において、専門技術者と国家委員会により、コルベットの機器と全ての使用可能な手段の全体的な状態が評価され、機器及び装置の検印が実施される。
同艦の乗組員にはZIPセット(交換用部品、工具、消耗品と資材)が引き渡され、コルベットの作業は仕上げられる。
発注者による受領引渡証書への署名が行なわれた後、同艦は海軍旗を掲揚し、コルベットはバルト艦隊の編制へ加入する。
バルト艦隊の為に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されたプロジェクト20380コルベットの2隻目の生産艦「ボイキー」は、2011年4月15日に進水した。
警備艦は2005年7月に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」の造船台で起工された。
シリーズのトップ艦・コルベット「ステレグーシチー」は2007年にバルト艦隊へ引き渡された。
2隻目のコルベット「ソーブラジテルヌイ」は、2011年10月14日にバルト艦隊へ受領された。
コルベットプロジェクトは、株式会社「海洋工学中央設計局アルマーズ」により開発された。
艦は、近海ゾーンにおいて水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海洋上陸作戦において揚陸部隊への砲撃支援を行なう事を意図している。
艦の建造には「ステルス」技術が用いられている。
同プロジェクトには、21の特許が導入され、14のコンピュータ登録プログラム証明が交付された。
艦の物理的フィールドを削減する為、最新の成果が使用されている。
特に、艦のレーダー視認性をかなり減らす為に、上部構造物には電波を吸収する特性を持つ多層ガラス強化プラスチックが材料として使用されており、更には、船体と上部構造物の建造方式も(レーダー視認性削減に)寄与している。
[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水したプロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2012年10月、100mm砲を搭載しないままで航海試験を始めました。
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]
[最新コルベット「ボイキー」、2012年末に就役?]
当初は2012年末にロシア海軍へ引き渡される計画となっておりましたが、100mm砲の納入が遅延した為も有り、引き渡しは翌年(2013年)に延期されました。
納入が遅延していた100mm砲は、2013年1月中旬にようやく設置されました。
[新世代コルベット「ボイキー」に100mm砲が設置された]
2013年2月初頭、バルト艦隊主要基地バルチースクへ到着しました。
[最新コルベット「ボイキー」はバルチースクへ到着した]
2月中旬、工場航海試験を継続する為、バルチースク基地を出港しました。
[最新コルベット「ボイキー」は航海試験を再開した]
更には、A-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲の射撃試験も実施されました。
[最新コルベット「ボイキー」は初めて100mm砲を撃った]
3月1日、Ka-27PL対潜ヘリコプターが初めて着艦に成功しました。
[最新鋭コルベット「ボイキー」にKa-27対潜ヘリが初着艦した]
3月15日、最終試験となる国家受領試験が開始されました。
[最新コルベット「ボイキー」の国家試験が始まった]
今回、「ボイキー」が発射したのは、対艦ミサイル「ウラン」です。


元々は空対艦ミサイルKh-35(Х-35)として試作設計局「ズヴェズダー」の手により1977年に開発がスタートしました。
1984年、艦載型「ウラン」の開発が決定されました。
最初の発射試験は1985年11月5日に行なわれましたが不成功に終わり、1987年1月29日に初めて発射試験に成功しました。
しかしソ連邦解体による資金不足で開発は停滞し、1992年から1997年には4度の発射試験しか実施できませんでした。
そこでロシア海軍へ採用される具体的な見込みの無い「ウラン」にインドが目をつけ、1994年にはインドへの供給契約が締結され、1996年から引き渡しが開始されました。
ロシア海軍の方も2003年7月から国家受領試験が開始され、2004年秋にロシア海軍へ制式採用されました。
ロシア海軍では、プロジェクト61警備艦「スメトリーヴイ」、プロジェクト11661警備艦「タタールスタン」、プロジェクト11540警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」、そしてプロジェクト20380コルベット「ステレグーシチー」、「ソーブラジテルヌイ」に搭載されています。
今回、ウランを発射した「船盾」は、これの事です。

自力航行は出来ず、射撃試験時の標的として使用されます。
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