ロシア極東の『ハバロフスク造船工場』はロシア海軍向けのムレナ級エアクッション揚陸艇を建造する用意がある
- カテゴリ:ロシアの造船業


『PortNews』
2022年9月7日9時45分配信
【『ハバロフスク造船工場』はエアクッション揚陸艇「ムレナ」の設計文書を復元した】
工場はロシア国防省側から発注を受ける用意がある。
『ハバロフスク造船工場』はエアクッション揚陸艇「ムレナ」の設計文書を復元し、このような発注を履行する用意がある。
東方経済フォーラムのセッション『業界の将来:造船所は何を購入し、何を生産するのか?』でハバロフスク地方知事ミハイル・デグチャレフは述べた。

『PortNews』特派員は伝えた。
「『ハバロフスク造船工場』はエアクッション揚陸艇ムレナの設計文書を復元しました。
投資は充分であり、ロシア連邦国防省側から発注を受ける用意があります」
ミハイル・デグチャレフは話した。
『ハバロフスク造船工場』は、アルミニウム-マグネシウム合金製や動的支持力原理を持つものを含め、排水量1500トンまでの船を建造できる事が想い起こされる。
現在、同社は2隻の蟹漁船と水陸両用エアクッション船の建造契約を締結している。
株式会社『ハバロフスク造船工場』は、ロシア極東の大規模な造船企業の内の1つである。

その活動中、工場は20のプロジェクトの下で様々なクラスと用途(排水量、水陸両用、水中翼とエアーキャビティシステム、鋼製及び軽合金)の350隻以上の艦船を建造した。
インド、シリア、キューバ、朝鮮共和国(韓国)など、様々な気候及び運用の条件の国へ輸出する20隻以上の戦闘艦を建造した。
工場は、兵器及び軍用装備の製造及び修理の永久ライセンス、海上及び河川登録の船の建造と修理、軍事登録の品質管理システムへの準拠証明書を持っている。
『造船商会アルマーズ』公式サイトより
【プロジェクト12601揚陸艇「ムレナ」】
プロジェクト12601「ムレナ」エアクッション揚陸艇は、1985年から1992年に掛けて8隻が極東の『ハバロフスク造船工場』で建造され、太平洋艦隊へ配備されましたが、ソ連邦解体後、搭載艦であるプロジェクト1174大型揚陸艦(イワン・ロゴフ型)の活動停止に伴いロシア沿岸警備隊へ移管され、2004年に全て退役しました。

[プロジェクト12601]
D-453(工場番号310):1985年11月28日就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-458(工場番号311):1987年4月2日就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-259(工場番号312):1987年10月9日就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-285(工場番号313):1988年就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-447(工場番号314):1989年就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-323(工場番号315):1990年9月27日就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-142(工場番号316):1991年就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
D-143(工場番号317):1992年7月23日就役、1994年11月25日にロシア沿岸警備隊へ移管、2004年退役
輸出型のプロジェクト12061E「ムレナ-E」は、大韓民国が2006年に3隻を購入しています。

【ムレナE型エアクッション揚陸艇(韓国)】
[プロジェクト12061E]
LSF621(工場番号330):2004年4月24日起工/2005年8月19日進水/2005年9月28日就役
LSF622(工場番号331):2004年11月27日起工/2006年9月22日進水/2006年10月15日就役
LSF623(工場番号332):2005年4月23日起工/2006年10月15日進水/2006年12月30日就役
2018年7月末、当時のロシア連邦副首相(ロシア防衛産業統括)ユーリー・ボリソフ氏(現『ロスアトム』総裁)は、『ハバロフスク造船工場』での「ムレナ」建造の可能性に言及しました。
[ロシア海軍のエアクッション揚陸艦艇の建造が極東のハバロフスク造船工場で再開される]
それから4年後、『ハバロフスク造船工場』はプロジェクト12601「ムレナ」の設計文書一式を復元しました。
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