fc2ブログ

ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海で対空戦闘訓練を実施した


『タス通信』より
2022年9月8日14時40分配信
【北方艦隊の艦は北方海上航路付近の北極海域で練習戦闘射撃を実施した】
ムルマンスク、9月8日/タス通信

北方艦隊北極グループの艦船は、北方海上航路付近の地域のカラ海エリアで対空防衛の複合演習を実施した。
高射ミサイル複合体「キンジャール」の練習戦闘射撃を行なった後、艦は仮想敵との海上戦闘へ入り、それを砲撃で撃破した。
木曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「北方艦隊の北極グループの艦は、北方海上航路付近の地域のカラ海エリアで戦闘射撃を伴う対空防衛の複合演習を実施しました。
大型対潜艦アドミラル・レフチェンコと大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーの乗組員は、高射ミサイル複合体キンジャール、砲装置AK-100及びAK-725、そして更に速射小口径高射砲~複合体AK-630の助力を得て、様々な高度及び方向からの仮想敵空中攻撃手段の撃退へ取り組みました」

声明では、こう述べられた。
演習は、強い突風の困難な気象条件下で行なわれた事が指摘された。

北方艦隊北極グループの一員として大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「パミール」北氷洋海域で行動している。
北方海上航路付近の地域では、北方艦隊北極グループ北極におけるロシアの海上及び経済活動の安全を保障し、北極の島の組織的防衛へ指向される一連の演習を行なった。

これらの活動の1つは、北方艦隊の船員が西北極地域のロシア連邦保安庁国境局及び有限会社『ガスプロム・ネフチ・シェリフ』社の保安部隊と連携し、海域氷上固定プラットフォーム「プリラズロムナヤ」の危機的状況を解決する演習であった。
22-0830b.jpg



ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(1988年9月30日就役)は、2015年春以降は事実上予備役となっていましたが、2021年初頭からオーバーホールを開始し、2022年5月中旬に現役へ復帰しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは修理を終えて現役に復帰した]

その後も何度かバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコはバレンツ海で砲撃戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコはバレンツ海で海上戦闘訓練を実施した]

大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(1978年7月30日就役)は、最近では2022年7月下旬にバレンツ海で演習を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーはバレンツ海で洋上訓練を行なう]


2022年8月10日、この2隻と大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」セヴェロモルスク基地を出航し、通算11度目の北極圏への遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は11度目の北極遠征へ出発した]
「アドミラル・レフチェンコ」は2014年以来8年ぶりの参加となります。
[長期修理を終えたロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは北極圏の演習へ参加する]

今回の遠征指揮官は、2018年2019年2020年2021年北極遠征と同様、北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将です。
oreg-gorbev.jpg

22-0830d.jpg
8月14日、遠征部隊フランツ・ヨシフ諸島へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はフランツ・ヨシフ諸島へ到着した]

フランツ・ヨシフ諸島周辺での演習を終えた後、ヴァランディ沖の石油採掘プラットフォーム「プリラズロムナヤ」をテロリストから防衛する演習を行ないました。

演習を終えた後、8月29日にカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはカラ海へ入った]

9月8日にはカラ海で対空戦闘訓練を行ないました。
関連記事
スポンサーサイト