ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海東部で対潜戦闘訓練を実施した
『ズヴェズダーテレビ動画ニュース』より
2022年9月9日9時20分配信
【「敵」潜水艦の発見と破壊:北方海上航路で北方艦隊の対潜演習が行なわれた】
北方艦隊副司令官オレグ・ゴルベフ中将の指揮の下にカラ海東方海域で行動している北方艦隊の北極グループの艦は、北方海上航路に近い海域で対潜防衛の為の複合演習を行なった。
北方艦隊広報サービスは発表した。

大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」乗組員は、仮想敵潜水艦を発見し、更には対潜機動と水中物体の追跡の動作へ取り組む必要が有った。
船員は割り当てられた任務へ成功裏に対処した。
演習の特徴は、大型対潜艦の甲板から対潜航空隊を使用し、北極緯度で艦上対潜複合体と連携する事に在った。
演習中、対潜ヘリコプターKa-27の乗員は水中音響ブイの設置を行ない、そして更に吊り下げ式水中音響ステーション(ソナー)を使用して水中物体の捜索へ従事した。
演習の最終段階で大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」乗組員は噴射推進爆撃装置による実弾射撃、、そして更に魚雷及びロケット魚雷兵器を使用する模擬水中目標への電子発射へ取り組んだ。
前日、北方艦隊の北極グループの艦船は、北方海上航路に近いカラ海エリアで戦闘射撃を伴う対空防衛の為の複合演習を実施した。
実弾による高射射撃を行なった後、艦は仮想敵水上艦グループとの海上戦闘へ入り、砲射撃により撃破した。
ロシア北方艦隊の大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(1988年9月30日就役)は、2015年春以降は事実上予備役となっていましたが、2021年初頭からオーバーホールを開始し、2022年5月中旬に現役へ復帰しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは修理を終えて現役に復帰した]
その後も何度かバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコはバレンツ海で砲撃戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコはバレンツ海で海上戦闘訓練を実施した]
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(1978年7月30日就役)は、最近では2022年7月下旬にバレンツ海で演習を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーはバレンツ海で洋上訓練を行なう]
2022年8月10日、この2隻と大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」はセヴェロモルスク基地を出航し、通算11度目の北極圏への遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は11度目の北極遠征へ出発した]
「アドミラル・レフチェンコ」は2014年以来8年ぶりの参加となります。
[長期修理を終えたロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは北極圏の演習へ参加する]
今回の遠征指揮官は、2018年、2019年、2020年、2021年の北極遠征と同様、北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将(1963年5月20日生まれ、プロジェクト641Bディーゼル潜水艦で勤務)です。


8月14日、遠征部隊はフランツ・ヨシフ諸島へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はフランツ・ヨシフ諸島へ到着した]
フランツ・ヨシフ諸島周辺での演習を終えた後、ヴァランディ沖の石油採掘プラットフォーム「プリラズロムナヤ」をテロリストから防衛する演習を行ないました。

演習を終えた後、8月29日にカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはカラ海へ入った]
9月8日にはカラ海で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海で対空戦闘訓練を実施した]
翌9月9日にはカラ海東部で対潜戦闘訓練を行ないました。
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