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ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは北極海を通過してカムチャツカの原潜基地ヴィリュチンスクへ到着した

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『カムチャツカ-24』より
2022年9月11日10時15分配信
【「スモーリヌイ」は元潜水艦乗員の神父と共にカムチャツカへ到着した】

バルト艦隊の練習艦「スモーリヌイ」はカムチャツカで歓迎された。
乗組員には、元原子力潜水艦艦長の予備役1等海佐の修道司祭ベニアミン(コフトゥン)が同行している。


サンクトペテルブルク海軍研究所の生徒を乗せた「スモールヌイ」北方海上航路沿いの遠距離航海を行なっている。
将来の船員は、航海の規律をマスターし、困難な航行の状況を含む艦の制御技量を向上させ、当直士官の代役として当直へ就いた。
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ヴィリュチンスクでゲストは太平洋艦隊潜水部隊司令官、市庁の代表、守護聖人アンドレイ教会の修道院長・司祭ドミトリーに出迎えられた。
ペトロパヴロフスク・カムチャツカ教区によると、艦の乗組員と生徒の航海には、予備役1等海佐の海軍司祭~修道司祭ベニアミン(コフトゥン)が同行している。

サンクトペテルブルクの士官候補生は、太平洋艦隊の船員の勤務について知り、カムチャツカ博物館を訪れる。
亡くなった潜水艦乗員の為の追悼集会は、ルイバチー居住区のメイン広場で既に行われている。



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プロジェクト887練習艦の1番艦「スモーリヌイ」は、ポーランドシュチェチン造船所で1974年4月23日に起工され、1976年1月8日に進水し、1976年6月30日にソヴィエト連邦海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

2010年秋からブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ない、完了後、2013年8月30日にクロンシュタットへ戻りました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

2014年6月にはロシアフランスへ発注し、サンナゼール造船所で艤装中の「ミストラル」級ヘリコプター母艦の乗組員400名を乗せてサンナゼールへ向かいました。
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[ロシア海軍向けミストラル級の乗員400名はフランスへ到着した]

しかし、フランスロシアへの「ミストラル」級売却をキャンセルした為(支払った代金はロシアへ返金)、2014年12月末にクロンシュタットへ戻りました。
[ヘリ空母ミストラル級乗員のロシア海軍将兵はクロンシュタットへ到着した]
[ロシア海軍のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の乗員団は解散した]

2015年7月から士官候補生の練習航海を開始し、アンゴラ共和国ルアンダ赤道ギニアマラボスペインラス・パルマス・デ・グラン・カナリアへ寄港しました。

2016年7月1日から10月3日まで士官候補生の練習航海を行ない、マルタ島ヴァレッタ黒海艦隊基地セヴァストーポリへ寄港しました。

2019年にはクロンシュタット海洋工場でオーバーホールが行なわれました。
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2020年7月7日から10月末まで士官候補生の練習航海を行ない、北方艦隊基地セヴェロモルスク黒海艦隊基地セヴァストーポリへ寄港しました。

2021年6月29日から10月31日まで士官候補生の練習航海を行ない、セヴェロモルスクセヴァストーポリへ寄港しました。
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2022年7月1日、「スモーリヌイ」は士官候補生の練習航海の為、クロンシュタットから出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは練習航海へ出発した]

その後、カリーニングラード州バルチースクへ寄港し、7月5日に同港から出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイはバルチースクを出航し、セヴェロモルスクへ向かった]

7月11日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

その後、7月末に一旦バルト海へ戻り、8月初頭に再び出航して8月11日にセヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の練習艦スモーリヌイは北極海を通過して極東へ行く]

セヴェロモルスクへ数日間滞在した後に出航し、北極海(北方海上航路)を通過して9月11日にカムチャツカ半島ロシア太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。


北極海を通過する実習航海は、以前に同型艦「ペレコプ」が2度実行しています。
[練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2018年3月-11月)]
[2019年度の練習艦ペレコプ遠洋実習航海(2019年7月-12月)]
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