ロシア海軍のプロジェクト03182R中型偵察艦(科学研究船)の3番艦と4番艦は2022年12月以降に起工される
- カテゴリ:ロシア新世代水上艦

『タス通信』より
2022年9月12日9時23分配信
【情報筋:海軍の為の新たなプロジェクトの偵察艦の起工は3ヶ月後に始まるかもしれない】
モスクワ、9月12日/タス通信
8月16日のフォーラム『アルミヤ-2022』で建造契約へ署名されたロシア連邦海軍の為の新たなプロジェクト03182R中型偵察艦の第2のペアは、3ヶ月後に起工されるかもしれない。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。
「中型偵察艦の最初のペアについては、契約へ署名された時から起工まで9ヶ月間が経過しています。
第2のペアは、全ての文書が出来上がっているので、より早くなる筈です。
これは3ヶ月か、それ以上という話です」
彼は説明した。
『タス通信』はこの件を公式に確認していない。
以前、プロジェクト03182R中型偵察艦の最初のペアはフォーラム『アルミヤ-2021』の最中に契約が締結されたと報じられた。
科学調査船或いは通信船とも呼ばれる「レオニード・べクレネフ」と「ボリス・ボブコフ」の起工は、『ゼレノドリスク造船工場』(ホールディングス『アク・バルス』に基づいて設立された造船営団へ加入)で2022年6月12日に行なわれた。
[艦について」
ロシア海軍の為の新たな科学研究船は、『ゼレノドリスク計画設計局』が開発したプロジェクト03182小型海洋給油/補給船の改正プロジェクトの下で建造される。
プロジェクト03182R艦は、世界の大洋及び大陸棚の複合海洋学研究を行なう為に意図された科学研究船である。
それは高い航行性能、大きな自立性と快適な居住条件を持つ。
船の排水量は少なくとも4000トン、全長約100メートル。
公開情報源によると、船はArc4砕氷クラスを有しており、乗組員は24名で構成され、船尾部分にはヘリコプターKa-27クラスの為のヘリコプター発着場が提供される。
科学研究船の最初のペアは、違う時期にソヴィエト社会主義共和国海軍の海軍偵察部長のポストに従事した2名の提督に敬意を表して命名された。
双方の艦は北方艦隊へ加わる。
プロジェクト03182R科学研究船「レオニード・べクレネフ」と「ボリス・ボブコフ」は、2022年6月12日にロシア内陸部のゼレノドリスク市の『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で起工されました。
ただし、「科学研究船」というのは表向きで、実際には「中型偵察艦」のようです。
この2隻の中型偵察艦2隻を建造する契約は2021年8月25日に締結されています。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為の中型偵察艦の建造契約を締結した]
プロジェクト03182は元々は小型海洋給油船であり、その1番船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は2021年5月29日に就役し、黒海艦隊へ編入されています。
[小型海洋給油船ヴィツェ・アドミラル・パロモフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]


プロジェクト03182小型海洋給油船は、ウラジオストクの『東方造船所』で2隻、ニジニ・ノヴゴロドの造船工場『ヴォルガ』で2隻が建造されており、「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」は『ヴォルガ』で建造された1番船です。
プロジェクト03182R中型偵察艦は、03182小型海洋給油船の船体をベースにして偵察艦に改設計された艦です。
満載排水量は4000トン(03182給油船は3500トン)、全長100メートル(03182は78.8メートル)、幅16メートル(03182は15.4メートル)と、ベースの03182小型海洋給油船よりは大きくなっています。
「レオニード・べクレネフ」と「ボリス・ボブコフ」に続き、2022年8月16日に国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』の会場で03182R2隻の建造契約が締結されました。
[ロシア海軍のプロジェクト03182R中型偵察艦の供給契約書が国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で手交された]
この2隻は、2022年12月以降に起工されるようです。
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