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新型偵察艦ユーリー・イワノフは2014年に就役する

『イズベスチヤ』より
2013年4月1日0時01分配信
【GRUはハワイとアラスカへ新たな偵察艦を差し向ける】

ロシア特殊サービスは、アメリカ合衆国領におけるアメリカのミサイル防衛コンポーネントの監視を準備する。
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ロシア海軍情報管理総局は、2014年に新たな偵察艦「ユーリー・イワノフ」の受領を予定している。
『イズベスチヤ』は、軍当局の情報提供者より伝えられた。

彼によると、艦の主要機能は、アラスカハワイに在るアメリカミサイル防衛コンポーネントの監視である。
この為に、レーダー、兵器複合体及び通信システムからの信号の探知、傍受、分析を可能とする電波電子偵察用の特殊装置を有している。

「ユーリー・イワノフは、マルチスペクトル情報複合体を有しており、異なる発信源と異なる範囲の多数の信号を追跡する事が可能です。
信号の発信源を特定するのみならず、その性質と素性を分析します」

対談者は『イズベスチヤ』へ説明した。

彼は、機器の名称と正確な特性は機密事項であると付け加えた。
しかし、偵察艦の艦上には如何なる兵器も無く、NATOは、それを見つけ出したとしても武器を使用する正当な権利を持っていない。

現在、同艦はサンクトペテルブルク「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されている。
当初は2012年までに軍へ引き渡されなければならなかったが、エンジンの供給の問題故に、3月初頭の海軍統合造船業営団GRUの指導部会議で、艦の受領は2014年に延期された。
この決定は、週初めの参謀本部の会合で受け入れられた。

「艦は、公開株式会社コロメンスキー・ザヴォードが開発した2基のディーゼルエンジン11D42から成る動力装置5DRAを有します。
その供給は昨年夏の予定だったのですが、造船所は、2日前に1基だけ受け取りました」

このプロジェクト作業に参加している「統合造船業営団」の代理人は『イズベスチヤ』に説明した。

公開株式会社「コロメンスキー・ザヴォード」『イズベスチヤ』に説明した。
ディーゼルエンジンの供給が挫折したのは下請け業者のせいであり、既に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へは違約金を払っているとの報告を受けている。

「集合体自体は、半年前には準備が出来ておりましたが、私共のサンクトペテルブルクの下請け業者は、3月に双方のエンジンのギアボックスのみを納入しました。
私共は、既に1基を組み立て、造船所へ送りました。第2のエンジンは4月に用意できます」

対談者は説明した。

参謀本部管理部の1人が『イズベスチヤ』へ話したように、艦の試験は、昨年にバルト海で開始されなければならなかった。

海軍情報管理部の士官が『イズベスチヤ』へ伝えたように、この艦の必要性は非常に高い。
偵察機とは対照的に、艦は、秘密裡では無くなるまで数日間に渡り対象物の観察が可能である。

「現在、私共には、専用の偵察艦が殆ど有りません。
1970-1980年代に建造された艦は良くない状態に在ります。
ユーリー・イワノフは、根本的に新しい高い能力の情報複合体を備えた艦です」

対談者は『イズベスチヤ』に説明した。

「ユーリー・イワノフ」は、2004年に「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工された。
公式文書によると、艦は「特殊通信艦」と呼ばれている。
全長は95メートル、排水量は4000トン以上である。

引き渡しが成功裏に実施された後、「ユーリー・イワノフ」太平洋艦隊へ配備され、このプロジェクトの生産艦が起工される予定である。


[建造中のロシア海軍新型偵察艦ユーリー・イワノフ]
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