ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はノヴォシビルスク諸島で演習を実施した

『タス通信』より
2022年9月12日23時32分配信
【北方艦隊の艦は北極境界線の防衛へ取り組んだ】
ムルマンスク、9月12日/タス通信
北方艦隊北極グループの艦「アドミラル・レフチェンコ」と「アレクサンドル・オトラコフスキー」は、ラプテフ海のノヴォシビルスク群島のコテリヌイ島に駐留する戦術グループと共に北極防衛の戦闘演習任務を遂行した。
月曜日に艦隊広報サービスは発表した。

「北方艦隊北極グループの大型対潜艦アドミラル・レフチェンコと大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーの乗組員は、コテリヌイ島に駐留する戦術グループの要員と共に北極で防衛行動を実施する演習任務へ取り組みました」
声明では、こう述べられた。
演習中、北方艦隊船員は、島の無装備の海岸への戦闘車両の下船、沿岸ミサイル複合体「バスチオン」での海上目標への射撃の準備、北極の海上交通線を防護する為の艦の戦術行動へ取り組んだ。

広報サービスは、北方艦隊北極グループの艦はラプテフ海のコテリヌイ島付近のテンプ湾で物資を補充し、その後に大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」は北方海上航路上での行動を続けると通知した。
北方艦隊の水上部隊の北極航海は、艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航した8月10日に始まった。
北極航海中、北方艦隊の艦と支援船は既に約6000海里を移動した。
北氷洋海域の艦隊北極グループは、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「パミール」で構成されている。
ロシア北方艦隊の大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(1988年9月30日就役)、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(1978年7月30日就役)、大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「パミール」は、2022年8月10日にセヴェロモルスク基地を出航し、通算11度目の北極圏への遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は11度目の北極遠征へ出発した]
「アドミラル・レフチェンコ」は2014年以来8年ぶりの参加となります。
[長期修理を終えたロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは北極圏の演習へ参加する]
今回の遠征指揮官は、2018年、2019年、2020年、2021年の北極遠征と同様、北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将(1963年5月20日生まれ、プロジェクト641Bディーゼル潜水艦で勤務)です。


8月14日、遠征部隊はフランツ・ヨシフ諸島へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はフランツ・ヨシフ諸島へ到着した]
フランツ・ヨシフ諸島周辺での演習を終えた後、ヴァランディ沖の石油採掘プラットフォーム「プリラズロムナヤ」をテロリストから防衛する演習を行ないました。

演習を終えた後、8月29日にカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはカラ海へ入った]
9月8日にはカラ海で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海で対空戦闘訓練を実施した]
翌9月9日にはカラ海東部で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海東部で対潜戦闘訓練を実施した]
その後、北極遠征部隊はラプテフ海へ入り、9月12日にはノヴォシビルスク諸島のコテリヌイ島の駐留部隊(第99戦術グループ)との合同演習を行ないました。
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