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ロシア造船業界はプロジェクト11661(ゲパルト)シリーズの兵装強化案を提示する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年9月16日3時13分配信
【『アク・バルス』総取締役は「ゲパルト」級コルベットの兵装について話した】
モスクワ、9月16日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト11661コルベットの兵装は3倍への増加:8基のミサイル「ウラン」の代わりに24基の「カリブル」、そして更に最新複合体「レスルス」(「ポリメント・リドゥート」の輸出版)の8基の高射ミサイルの設置~が計画されている。
『ロシア通信社ノーボスチ』造船営団『アク・バルス』総取締役レナート・ミスタホフより伝えられた。
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以前、プロジェクト11661艦ミサイル複合体「ウラン」「カリブル」、そして更に高射複合体「オサー」型で武装していた。

「ゲパルト3.9は目新しく、今年の『ハイライト』です。
2200トンの排水量のそれに私共は24基のクラブ(「カリブル」の輸出版)と、そして更にレスルスの為の8基の発射筒を配置します。
これは深く手の込んだプロジェクトです」
ミスタホフ
は話した。

2隻のプロジェクト22661艦「タタールスタン」「ダゲスタン」は、現在、カスピ小艦隊の戦闘編制に在る。
4隻の艦がベトナム海軍へ売却された。



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プロジェクト11661(ゲパルト)シリーズは、ロシア内陸部のゼレノドリスク市『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』(造船営団『アク・バルス』傘下)で計6隻が建造されています。

ロシア海軍向けのプロジェクト11661Kロケット艦の1番艦「タタールスタン」は1990年5月5日に起工され、1993年7月1日に進水、2003年8月31日に就役し、カスピ小艦隊へ配備されました。
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2022年2月以降は『アストラハン造船所』で近代化改装が行なわれています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊のロケット艦タタールスタンはアストラハンで近代化改装を行なう]

プロジェクト11661Kの2番艦「ダゲスタン」は1990年5月5日に起工され、2011年4月4日に進水、2012年11月28日に就役して「タタールスタン」と同様にカスピ小艦隊へ配備されました。
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「ダゲスタン」は1番艦「タタールスタン」から一部の兵装が変更され、巡航ミサイル「カリブル」高射複合体「パラシ」を装備しています。
現在はカスピ小艦隊の旗艦を務めています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊旗艦・ロケット艦ダゲスタンはカスピースク基地で訓練を実施した]


あとの4隻は輸出型のプロジェクト11661E(「ゲパルト3.9」型フリゲート)として建造され、艦尾にヘリコプター発着スペースを設け、高射複合体「パラシ」のフルスペック版を装備するなどの改正が行なわれました。

「ゲパルト3.9」型フリゲートは2011年~2018年に計4隻がベトナム海軍へ引き渡されました。

HQ-011「ディン・ティエン・ホアン」(2007年7月10日起工/2009年12月12日進水/2011年3月5日就役)
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HQ-012「ル・タイ・ト」(2007年11月27日起工/2010年3月16日進水/2011年7月25日就役)
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HQ-015「チャン・フン・ダオ」(2013年9月24日起工/2016年4月27日進水/2018年2月6日就役)
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HQ-016「グエン・フエ」(2013年9月24日起工/2016年5月26日進水/2018年2月6日就役)
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2021年8月には「ル・タイ・ト」「グエン・フエ」ウラジストクを訪問しています。

[国際海軍競技会『海洋杯-2021』へ出場するベトナム海軍のフリゲートはウラジオストクへ到着した]


設計・建造元の造船営団『アク・バルス』は、兵装を巡航ミサイル「クラブ」/「カリブル」発射機24基と高射ミサイル「レスルス」/「リドゥート」発射機8基に強化した「ゲパルト」を提示しています。
[ロシア海軍のロケット艦ダゲスタンとブヤン-M小型ロケット艦は巡航ミサイル"カリブル"搭載数を増加できる]
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