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未完のスラヴァ級巡洋艦4番艦をロシアが買い戻すかもしれない

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『BMPD』より
2013年4月1日配信
【ロシアはプロジェクト11641巡洋艦「ウクライナ」の買い戻しで合意に達する】

ブログ『BMPD』は、ウクライナ防衛産業企業体の情報提供者より、ロシア国防省ロケット巡洋艦「ウクライナ」の買い戻しで大枠合意に達した事を知らされた。
最終的な合意は、ロシア国防相セルゲイ・ショイグウクライナを訪問する今年の夏に署名される。

先週末、(ロシア)統合造船業営団、ロシア海軍、ウクライナ海軍、国営会社「造船工場61コムーナ」管理部の代表者間の交渉が行なわれた。
交渉で達成された主な成果は、巡洋艦の価格についての合意-2500万ドル-であり、ロシア側は、この価格評価に同意した。

支払いは、ウクライナ軍の軍備として置かれているソヴィエト連邦時代の機器の為の部品供給により実施される。
更にロシア側は、巡洋艦を完成させる為の作業の一部をウクライナの企業へ発注する事を確約し、特に、国営会社「ゾーリャ・マシプロイェクト」は、主動力タービンのZIPセット(交換用部品、工具、消耗品と資材)を供給する。

ウクライナ側による巡洋艦の準備状態90パーセントという度合いの修正の試みにも拘らず、艦を調査した公開株式会社「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」ロシア人専門家は、巡洋艦の実際の準備状態は67パーセントを超えないという評価を示し、この数値は最終合意文書に記載される。

今の所、同艦はセヴェロドヴィンスクへ曳航される予定であり、ここで艦は問題点を検出する。
その結果如何で、そのまま完成させるか、或いは、特殊用途艦(司令艦)へ改造するのかが決定される。

統合造船業営団は、2013年末までに必要なプロジェクトの準備を行ない、既にロシア連邦国防省と個別契約を結んでいる。

海軍は、ロシア海軍の編制へ加入する巡洋艦の次の名前として、「ポルタワ」「イズマイール」が提案されている。

しかしながら、最終的に以前の名前「ウクライナ」は除外されるとは限らない。
情報提供者によれば、(ロシア)海軍で活動中の3隻の同類の巡洋艦の為の部品となる事も有り得る。


プロジェクト11641ロケット巡洋艦「ウクライナ」は、1984年8月29日にウクライナ61コムーナ造船所で起工されました。
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起工時の名前は「コムソモーレッツ」でしたが、1985年に「アドミラル-フロータ・ロボフ」と改名されました。

「アドミラル-フロータ・ロボフ」は1990年8月11日に進水しましたが、その翌年にソ連邦は解体されました。
1993年3月18日、完成度75パーセントで工事は中止されました。
ロシア連邦海軍は1993年10月1日に「アドミラル-フロータ・ロボフ」を除籍しました。
その後、巡洋艦ウクライナに移管され、1998年2月17日にはウクライナ大統領巡洋艦を完成させる決定を下しました。
工事は再開され、90~95パーセント完成した所でまたストップしました。
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2000年代以降、何度も外国への売却、或いはロシアへの売却が報じられましたが、結局実現には至りませんでした。
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今回の記事によると、先週末(つまり2013年3月末)にロシアウクライナ巡洋艦の売却で大枠合意に達したとの事です。
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むろん、「ウクライナ防衛産業企業体の情報提供者」の言う事が正しければ・・・・

巡洋艦ウクライナの造船所では無く、ロシア本国のセヴェロドヴィンスクへ回航して最終工事を行なうようですが(おそらくは艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」)、「司令艦」(指揮艦)への改造も検討されているとの事です。
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この場合は、近い内に創設されるロシア海軍地中海作戦部隊の専用旗艦として使うつもりなのでしょう。
[ロシア海軍地中海作戦部隊創設]


最近、ロシアでは未完成のまま放置されていた艦の建造再開や現用艦の大規模な近代化の動きが表面化しています。
[練習艦ボロジノの建造が再開される]
[未完のネウストラシムイ型フリゲート3番艦トゥマンの建造が再開される]
[ロシア海軍はウダロイ級を近代化する]
[ロシア海軍はシエラ級原潜を復帰させる]

今回の巡洋艦「ウクライナ」購入という情報は、今のところ『BMPD』しか報じていませんが、最近の動向を見れば実現する可能性は大いにあります。
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