ロシア海軍バルト艦隊のエアクッション小型揚陸艦モルドヴィアはバルト海で海軍歩兵部隊の乗船と下船の訓練を実施した
- カテゴリ:ロシアの揚陸艦

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2022年9月21日8時11分配信
【バルチースクで海軍歩兵隊員はエアクッション揚陸艦への乗船へ取り組んだ】
バルト艦隊海軍歩兵隊員とエアクッション揚陸艦「モルドヴィア」の乗組員は、バルチースク軍港で軍用車両及び特殊車両の乗船と下船に関する合同戦術特殊演習へ参加した。
ロシア連邦国防省広報サービスによると、揚陸-上陸手段の要員は、乗船(下船)ポイントとの組織的通信、主甲板へ車両を配置する為の実地行動、そして沿岸へ輸送した後の撤収の確立された基準へ取り組んだ。
更に演習の枠組みで、海軍歩兵部隊の将兵と艦の乗組員は、携帯高射ミサイル複合体「イグラ」と「ストレラ」の要員が参加して乗船(下船)ポイントの対空防衛任務を遂行した。
演習には、バルト艦隊の海軍歩兵隊員100名以上、約10両の軍用車両及び特殊車両が関わった。
「モルダヴィア」は、プロジェクト12322(コード名「ズーブル」)揚陸艦である。
全長557メートル、幅20メートル、排水量は535トンに達する。
それは高温ガスタービンエンジンを搭載する。
直径2.5 メートルのファン4基が艦へエアクッションを提供し、更に、可変迎え角を持つ直径5.5メートルのプロペラ3基で駆動する。


艦は70ノットまでの速力を発揮する。
1隻の「ズーブル」は、150トンまでの戦車3両或いは海軍歩兵隊員を乗せた装甲兵員輸送車10両を海岸へ送り届けられる。
事実上、あらゆる無装備の海岸へ揚陸部隊を上陸させられる。
プロジェクト12322「ズーブル」小型エアクッション揚陸艦MDK-94は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『沿海造船工場』(現『造船商会アルマーズ』)で建造され、1991年10月15日にソ連海軍へ引き渡され、バルト艦隊へ配備されました。

2001年3月12日に「モルドヴィア」と命名されました。
現在、ロシア海軍で現役に留まっているプロジェクト12322「ズーブル」は、「モルドヴィア」と「エフゲニー・コチェシコフ」(770、1990年10月30日就役)の2隻のみであり、2隻ともバルト艦隊に所属しています。


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