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ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はチェリュスキン岬で上陸演習を実施した

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『タス通信』より
2022年9月22日11時18分配信
【北方艦隊はチェリュスキン岬で演習を実施した】
モスクワ、9月22日/タス通信

北方艦隊は、ユーラシア大陸最北端のチェリュスキン岬への上陸演習を実施した。
木曜日に北方艦隊広報サービスは発表した。
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「北方艦隊副司令官オレグ・ゴルベフ中将の指揮の下、北氷洋海域で行動中の北方艦隊北極グループは、北極のロシアの島及び大陸の領土を防護する演習を実施しました」
声明では、こう述べられた。

広報サービスによると、演習の主な目的は、遠隔地及び到達困難な場所において非合法武装組織及び破壊工作偵察グループへ対抗し、無装備の海岸への海洋揚陸部隊の上陸、極北及び北極地域での橋頭堡の占領及び防衛、そして更に襲撃行動の為の艦隊の部隊間の連携への取り組みであった。
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」からの人員及び車両の上陸は、ユーラシア大陸最北端のチェリュスキン岬で行なわれた。
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無装備の北極海岸への揚陸部隊の上陸は、ラプテフ海からの支点方式により行なわれた。
上陸支援は空中から艦上ヘリコプターKa-27で、海上からは大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」高速艇に乗る海軍歩兵強襲グループにより保障され、更には砲撃準備と海岸の仮想敵の火点の制圧へ取り組んだ。

演習には、多関節全地形車「ヴィーチャシ」装甲兵員輸送車BTR-82A北方艦隊沿岸部隊が関わった。

揚陸艦から降りた後、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」海軍歩兵襲撃グループに支援された沿岸部隊は、沿岸橋頭堡を占領する為の戦術行動へ取り組み、半島の奥5キロメートルへの行進を行なった。
戦闘訓練を行なった後、北方艦隊沿岸部隊の人員と車両は大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」へ戻った。



ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(1988年9月30日就役)、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(1978年7月30日就役)、大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「パミール」は、2022年8月10日にセヴェロモルスク基地を出航し、通算11度目の北極圏への遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は11度目の北極遠征へ出発した]
「アドミラル・レフチェンコ」は2014年以来8年ぶりの参加となります。
[長期修理を終えたロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは北極圏の演習へ参加する]

今回の遠征指揮官は、2018年2019年2020年2021年北極遠征と同様、北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将(1963年5月20日生まれ、プロジェクト641Bディーゼル潜水艦で勤務)です。
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8月14日、遠征部隊フランツ・ヨシフ諸島へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はフランツ・ヨシフ諸島へ到着した]

フランツ・ヨシフ諸島周辺での演習を終えた後、ヴァランディ沖の石油採掘プラットフォーム「プリラズロムナヤ」をテロリストから防衛する演習を行ないました。
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演習を終えた後、8月29日にカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはカラ海へ入った]

9月8日にはカラ海で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海で対空戦闘訓練を実施した]

翌9月9日にはカラ海東部で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海東部で対潜戦闘訓練を実施した]

その後、北極遠征部隊ラプテフ海へ入り、9月12日にはノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島の駐留部隊(第99戦術グループ)との合同演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はノヴォシビルスク諸島で演習を実施した]

その後、ラプテフ海を西進し、9月21日にチェリュスキン岬海軍歩兵部隊の上陸演習を行ないました。
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