ロシア海軍の新型電池魚雷ET-1E
- カテゴリ:ロシア海軍の艦載兵器

『タス通信』より
2022年9月22日12時12分配信
【コーポレーション『戦術ミサイル兵器』のトップは最初のロシアの電池魚雷の能力について話した】
モスクワ、9月22日/タス通信
最初のロシアの電池魚雷ET-1Eは高い輸送特性を備えており、氷の下であっても世界の大洋のあらゆる場所で動作できる。
コーポレーション『戦術ミサイル兵器』総取締役でロシア英雄のボリス・オブノソフは『タス通信』のインタビューで話した。

最初のロシアの電池魚雷ET-1Eの試験は数年前に完了し、既に軍備採用されている。
「魚雷の利点は、高い輸送特性(航行速度、航行範囲)、北極及び南極の浅い海域や氷の下を含む世界の大洋あらゆる海域での使用能力、航行速度のスムーズな調整、低騒音、今後の設計及び保障プログラムの近代化の可能性です」
彼は話した。
新たな電池魚雷ET-1Eは、世界の大洋の全ての海域において、最大18キロメートルの距離であらゆる水上及び沿岸の目標、固定された海上および沿岸の物体を、浅瀬や氷の下を含め、困難な妨害環境下で攻撃できる。
航行速力は30ノットから50ノットである。
その主な長所は静音性と隠密性であり、遠距離での発見は事実上不可能である。
ET-1Eは電化データ入力ユニットを装備する533mm魚雷発射管を持つ潜水艦で使用できる。
魚雷は、ロシア最大の海洋魚雷及び航空爆撃兵器の開発社である国立研究-製造事業『レギオーン』(コーポレーション『戦術ミサイル兵器』へ加入)により開発された。
コーポレーション『戦術ミサイル兵器』は2022年1月24日のロシア連邦大統領令に基づいて設立された。
高精度ミサイル、誘導爆弾、航空、地上、海上発射兵器複合体の製造を専門としている。
2021年、ロシア連邦大統領令により、ボリス・オブノソフは「国家防衛能力の強化へ著しく貢献した」としてロシア英雄称号を授与された。

近年、ロシア海軍向けに幾つかの新型533mm魚雷が開発、生産されています。
汎用深海誘導魚雷「フィジーク」(2015年4月制式採用)
[新型誘導魚雷フィジークはロシア海軍へ制式採用された]
汎用深海誘導魚雷「フトリャル」(「フィジーク」の改良型)
[ロシア海軍の為の最新深海誘導魚雷フトリャルの試験は2017年末までに完了する]
汎用電池魚雷UET-1「イフチオザーヴル」(2018年2月に生産契約を締結)
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1は2023年までに73基が生産される]
[ロシア海軍の為の新型電池魚雷UET-1イフチオザーヴルの生産数は2023年以降に増加する]
この他に国立研究-製造事業『レギオーン』が重電池魚雷を開発しています。
[ロシア海軍の新世代原潜の為の重電池魚雷の試験は進められている]
これが新型電池魚雷ET-1Eでしょう。
[新型電池魚雷ET-1Eは国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2022』で展示される]
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