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戦略演習『ヴォストーク-2022』と北極探検演習『ウムカ-2022』へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の指揮艦マルシャル・クルイロフはウラジオストクへ帰投した

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『インテルファクス軍事ニュース出張所』より
2022年9月25日16時4分配信
【指揮艦「マルシャル・クルイロフ」は演習と北極探検の後にウラジオストクへ戻った~太平洋艦隊司令部】
モスクワ、9月25日、インテルファクス

太平洋艦隊は、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』複合北極探検『ウムカ-2022』の課題へ取り組んだ後に恒久駐留所ウラジオストク港へ戻ってきた事を発表した。

「艦は9月初頭に海上へ出航し、戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』へ参加しました。
艦上には、沿海地方多種戦力小艦隊からの戦略指揮参謀演習の海上部門の司令部が置かれ、海上での部隊の統制を行ないました」
太平洋艦隊
は日曜日に発表された声明で述べた。

ロシア連邦軍参謀本部総長の指揮下で防衛及び攻勢行動へ実地で取り組んだ戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』は、2022年9月1日から7日まで東方軍管区の7ヶ所の射爆場、そして更にオホーツク海及び日本海の沿岸海域で実施された。
合計で演習には60隻以上の艦、艇、支援船が関わった。
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「更に乗組員は、複合北極探検『ウムカ-2022』へ参加しました。
太平洋艦隊の部隊の行動は、指揮艦マルシャル・クルイロフ艦上から海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将が指揮を執りました」

広報サービスは話した。

以前、複合北極探検『ウムカ-2022』の最中に太平洋艦隊有翼ミサイル搭載原子力水中巡洋艦「オムスク」「ノヴォシビルスク」チュクチ海エリアから対艦有翼ミサイル「グラニート」「オーニクス」の発射を実行したと発表された。
高緯度条件下で原子力水中巡洋艦と共に沿岸ミサイル複合体「バスチオン」チュクチ半島沿岸から有翼ミサイル「オーニクス」の射撃を実施した。

公開情報源によると、「マルシャル・クルイロフ」は、新たなモデルの宇宙ロケット機材の飛行開発試験を保障する任務を遂行する為の複合総量艦である。
艦の能力を拡張する最新の機器が設置されている。
その全長は200メートル、乗組員は350名。
艦上には様々な派生型のKa-27型艦上ヘリコプターが2機駐留できる。



ロシア連邦軍東方軍管区戦略指揮参謀演習『ヴォストーク-2022』は、2022年9月1日から7日まで極東で実施され、太平洋艦隊の60隻以上の艦船と中国海軍の3隻の艦船が参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍は2022年9月1日~7日に極東で実施されるロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加する]
[2022年9月1日~7日に実施されるロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』においてロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍の艦船は日本海北部と中部で行動する]


指揮艦「マルシャル・クルイロフ」(1990年2月23日就役)以下のロシア太平洋艦隊艦船部隊は9月1日にウラジオストクを出航し、翌9月2日に中国海軍艦船部隊日本海北部で合流しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍の艦船は日本海北部で合流した]

9月2日午後、ロシア太平洋艦隊艦船部隊小型対潜艦2隻、ロケット艇4隻、基地掃海艦2隻は日本海で対空ミサイル及び砲の実弾射撃を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦2隻、ロケット艇4隻、掃海艦2隻は日本海で対空目標への実弾射撃訓練を実施した]

同日、太平洋艦隊海上航空隊対潜哨戒機Il-38N×2機とIl-38×2機(沿海地方ニコラエフカ飛行場に駐留)は日本海機雷敷設訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の対潜哨戒機Il-38NとIl-38は日本海で機雷敷設訓練を実施した]

同日、日本海北部で合流したロシア太平洋艦隊艦船部隊中国海軍艦船部隊は対潜戦闘訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍と中国海軍の合同艦船部隊は日本海北部で対潜戦闘訓練を実施した]

指揮艦「マルシャル・クルイロフ」コルベット「グレミャーシチー」は9月2日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年9月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

翌9月3日、ロシア太平洋艦隊艦船部隊中国海軍艦船部隊日本海北部で対水上砲撃訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍と中国海軍の合同艦船部隊は日本海北部で砲撃戦訓練を実施した]

同日、オホーツク海に展開する4隻の小型対潜艦は、遠距離対潜哨戒機Tu-142M3(カーメニ・ルチェイ飛行場に駐留)と共に対潜戦闘訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦4隻はオホーツク海で対潜戦闘訓練を実施した]

9月4日、ロシア太平洋艦隊艦船部隊中国海軍艦船部隊日本海中央部で対潜戦闘訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍と中国海軍の合同艦船部隊は日本海中央部で対潜戦闘訓練を実施した]
更には敵空母部隊への合同攻撃訓練も行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊と中国海軍は戦略演習『ヴォストーク-2022』で空母部隊への合同攻撃訓練を実施した]

同日、ロシア太平洋艦隊ロケット艇4隻(R-11、R-14、R-18、R-19)日本海超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のロケット艇4隻は超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射した]

コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」、「グロームキー」、「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」中国海軍の3隻は9月4日に宗谷海峡を東進してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年9月4日発表
【ロシア及び中国海軍艦艇の動向について】

9月4日、3機の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3(ハバロフスク地方カーメニ・ルチェイ飛行場に駐留)は非武装支援船に偽装して巡航ミサイルを搭載した敵艦を攻撃するという想定で対艦爆撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142は演習『ヴォストーク-2022』で擬装船への爆撃訓練を実施した]

9月5日、オホーツク海へ入ったロシア太平洋艦隊艦船部隊中国海軍艦船部隊は対空戦闘訓練と機雷掃射訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍と中国海軍の合同艦船部隊はオホーツク海で対空戦闘訓練と機雷掃射訓練を実施した]

一方、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」日本海(ピョートル大帝湾)で対潜戦闘訓練、機雷掃討訓練、対艦砲撃訓練、対空戦闘訓練、対水中破壊工作防衛訓練を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のフリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」はピョートル大帝湾で実弾射撃訓練を実施した]

9月6日、オホーツク海に居るコルベット「グレミャーシチー」は、距離300キロメートル以上の海上標的船へ巡航ミサイル「カリブル」(対艦型3M54)を発射しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊のコルベット「グレミャーシチー」はオホーツク海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した]

同日、千島列島中部の松輪島に駐留する太平洋艦隊地対艦ミサイル「バスチオン」部隊(2021年12月初頭に配備)は超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射しました。
[クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)に駐留するロシア海軍太平洋艦隊の地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は戦略演習『ヴォストーク-2022』で超音速対艦ミサイルを発射した]


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戦略演習『ヴォストーク-2022』が終わった後、指揮艦「マルシャル・クルイロフ」は他の演習参加艦と別れてチュクチ海へ進出し、複合北極探検演習『ウムカ-2022』(北極海の科学調査活動と戦闘演習)へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクとオムスクはチュクチ海で超音速対艦ミサイル「オーニクス」とグラニートを発射した]

『ウムカ-2022』終了後、9月25日にウラジオストクへ帰投しました。
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