ロシア海軍バルト艦隊航空隊の艦上対潜ヘリコプターKa-27MとKa-27PLはバルト海で対潜戦闘訓練を実施した
- カテゴリ:ロシアの艦載ヘリコプター

『タス通信』より
2022年9月27日0時3分配信
【バルト艦隊のヘリコプター乗員は航空爆弾で「敵」潜水艦を破壊した】
カリーニングラード、9月26日/タス通信
バルト艦隊の約10機の対潜ヘリコプターKa-27は、対潜航空爆弾で仮想敵潜水艦の破壊へ取り組む演習へ参加した。
月曜日に艦隊広報サービスは発表した。
「艦隊海上航空隊の混成ヘリコプター連隊の艦上対潜ヘリコプターKa-27M及びKa-27PLの乗員は、計画演習の枠組みにおいて艦隊の海上射爆場で仮想敵潜水艦を捜索、追跡し、破壊する任務を遂行しました」
広報サービスは話した。
演習計画の下、ロシア連邦領海で「敵」潜水艦が発見された。
対潜ヘリコプター乗員には、水中の物体を探知し、破壊する任務が与えられた。
「海上航空隊のヘリコプターKa-27M及びKa-27PLは海上の指定区画へ送られ、そこで乗員は電波位置測定手段(レーダー)と水中音響手段(ソナー)を使用して潜水艦の正確な場所を特定し、特殊地標海上航空爆弾OMAB-25Nの助力によりそれを探知し、その後、対潜航空爆弾で水中目標を『破壊』しました」
広報サービスは指摘し、演習で任務へ取り組む為に練習爆弾UPLAB-50が使用された事を明らかにした。
戦闘訓練活動には約10機の航空機材が関わったと広報サービスは話した。
Ka-27は、等級5までの海上の波と、昼間及び夜間に良好及び困難な気象条件下において、駐留艦から200キロメートルまで離れた捜索海域で、深度500メートルまでの時速75キロメートルで移動する潜水艦を探知、追跡、破壊する為に意図されている艦載対潜ヘリコプターである。
ヘリコプターは、単独或いはグループの一員として、全ての地理的緯度で艦と連携し、戦術任務の遂行を保障できる。
ヘリコプターは、沿岸飛行場と艦の両方から動作できる。

現在、ロシア海軍は、艦載対潜ヘリコプターKa-27PLを50機以上保有しており、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊の海軍航空隊で運用されています。
これらのKa-27PLは、電子機器を換装する近代化改装が行なわれ、Ka-27Mへアップグレードされます。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]
2018年1月11日、バルト艦隊航空隊の基地へ1機目のKa-27Mが到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]
2018年10月6日、バルト艦隊航空隊は更に5機のKa-27Mを受領しました。
これでバルト艦隊のKa-27Mは合計6機になりましたが、おそらくは、同艦隊所属のプロジェクト11540警備艦2隻とプロジェクト20380コルベット4隻への搭載用でしょう。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを5機受領した]
バルト艦隊のヘリコプターは、カリーニングラード州のドンスコエ飛行場に駐留する第396混成ヘリコプター連隊へ配備されています。


[第396混成ヘリコプター連隊]
・第125独立ヘリコプター飛行隊:Mi-8、Mi-24
・第396独立艦上対潜ヘリコプター飛行隊:Ka-27、Ka-29
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