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ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2014年に復帰する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月3日18時17分配信
【巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は期限内の2014年に修理から復帰する】
モスクワ、4月3日-ロシア通信社ノーボスチ

北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は2014年に(ロシア海軍の)編制へ復帰する。
「ズヴェズドーチカ」における修理はスケジュール通りに実施されており、2016年に延期される予定は無い。
水曜日、ロシア通信社ノーボスチは、工場の公式代理人エフゲニー・グラジシェフより伝えられた。

彼は、巡洋艦の修理完了時期が2016年に延期されたという複数のロシアのメディアの報道についてコメントした。

「巡洋艦はズヴェズドーチカにおける機器準備状態の回復を経ており、航海複合体は交換されました。
マルシャル・ウスチーノフの納入時期は2014年を予定しております」

グラジシェフ氏は伝えた。

彼は、2011年に署名された「マルシャル・ウスチーノフ」 の現行の修理契約においては、巡洋艦の兵器の交換は予定されていない事を指摘した。
「艦を再武装する問題については議論されましたが、決定は下されておらず、新たな契約は有りません」
グラジシェフ氏は付け加えた。

現在、巡洋艦はドックに在り、今年の初夏には進水し、工場の岸壁に停泊して修理を行なう。
「マルシャル・ウスチーノフ」 は2011年7月に「ズヴェズドーチカ」へ到着した事をグラジシェフ氏は想起した。

巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(プロジェクト1164、整理名「アトラント」)は、1986年に海軍の戦闘編制へ加入した。
同艦の排水量は9800(基準)/11300(満載)トンである。
速力-32ノット、航行距離-6800海里、自立行動期間-30日、乗組員-476名(62名の士官を含む)。
主要兵装-有翼ミサイル「バザーリト」
巡洋艦セヴェロモルスクからウラジオストクへ移動し、太平洋艦隊水上艦グループを増強するものと予想されている。


[ミサイル巡洋艦スラヴァ型(旧ブログ)]

プロジェクト1164ロケット巡洋艦の2番艦「マルシャル・ウスチーノフ」 は1978年10月5日にウクライナ61コムーナ造船所で起工されました。
1982年2月25日に進水し、1986年9月15日にソ連海軍へ納入されました。
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1986年11月5日に赤旗北方艦隊へ編入され、以後はセヴェロモルスクに駐留していました。
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2012年10月末にセヴェロドヴィンスク艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」の乾ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]


今回の記事によると、「マルシャル・ウスチーノフ」 は、修理に当たり、兵装の交換は特に行われないとの事です。

記事中でも触れられているように、修理後の「マルシャル・ウスチーノフ」太平洋艦隊へ転属するかもしれないと言われていますが、最近では、近い内に創設されるロシア海軍地中海作戦部隊の旗艦候補としても検討されているようです。
[ロシア海軍のミストラル級は地中海作戦部隊の旗艦になるかもしれない]
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