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ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはカムチャツカ半島の原潜基地ヴィリュチンスクへ到着した


『タス通信』より
2022年9月28日15時12分配信
【太平洋艦隊へ移動した原子力潜水艦「クニャージ・オレグ」と「ノヴォシビルスク」は恒久駐屯所へ到着した】
モスクワ、9月28日/タス通信

ロシア連邦海軍太平洋艦隊へ移動した原子力潜水艦「クニャージ・オレグ」「ノヴォシビルスク」は、カムチャツカ地方の恒久駐屯所へ到着した。
水曜日にロシア連邦国防省は発表した。

「戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦(プロジェクト955A「ボレイ-A」)クニャージ・オレグと有翼ロケット原子力水中巡洋艦(プロジェクト885M、「ヤーセン-M」)ノヴォシビルスクは北方艦隊から太平洋艦隊への艦隊間移動を行ない、カムチャツカの恒久駐屯所へ到着しました」
声明では、こう述べられた。

ルートのかなりの部分の約5500海里の距離において原子力艦北極の氷の下を通行した。
複合北極探検『ウムカ-2022』の枠組みで、水中位置に居た原子力水中巡洋艦「ノヴォシビルスク」チュクチ海エリアから海上目標へ対艦有翼ミサイル「オーニクス」を発射した。

ヴィリュチンスク原子力巡洋艦太平洋艦隊潜水部隊司令官ウラジーミル・ドミトリエフ中将に出迎えられた。
「彼は原子力潜水艦の艦長から北極の艦隊間移動完了の報告を受け、恒久駐留場所へ到着した潜水艦乗員を祝福しました」
声明では、こう指摘された。

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戦略用途ロケット水中巡洋艦「クニャージ・オレグ」『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)で建造され、近代化された第4世代原子力潜水艦プロジェクト「ボレイ-A」の2隻目の潜水艦である。
それは2014年7月27日に起工され2020年7月16日に進水した
第4世代潜水艦は最初のプロジェクト「ボレイ」原子力潜水艦とは低騒音、より改善された操艦及び深度維持システム、そして更に兵器管制システムが異なっている。

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「ノヴォシビルスク」は、プロジェクト885M (コード名「ヤーセン-M」)原子力潜水艦の最初の生産艦である。
2013年7月26日に起工され2019年12月25日に進水した
プロジェクト885/885M潜水艦の主要打撃兵器は有翼ミサイル「カリブル」「オーニクス」である。




ロシア海軍第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの5番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては2番艦)K-552「クニャージ・オレグ」と、プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの3番艦(改良型プロジェクト885M「ヤーセン-M」としては2隻目)K-573「ノヴォシビルスク」は、2021年12月21日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

「クニャージ・オレグ」は2022年1月31日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動し、バレンツ海で慣熟訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグは北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着した]

2022年5月中旬には北極海魚雷発射訓練を行ないました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年5月13日4時16分配信
【潜水艦「クニャージ・オレグ」は魚雷を北極の氷へ突き刺した】


一方、「ノヴォシビルスク」は2022年5月に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動し、バレンツ海で慣熟訓練を行ない、5月末には北方艦隊の演習『クムジャ-2022』へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の最新鋭原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクは2022年7月末に巡航ミサイル「カリブル」と「オーニクス」を発射する]

「クニャージ・オレグ」「ノヴォシビルスク」は、2022年8月中旬以降に配備先であるカムチャツカ半島への移動を開始し、北極海を横断しました。
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「ノヴォシビルスク」は9月16日にチュクチ海から超音速対艦ミサイル「オーニクス」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクとオムスクはチュクチ海で超音速対艦ミサイル「オーニクス」とグラニートを発射した]

9月28日にカムチャツカ半島太平洋艦隊原子力潜水艦基地ヴィリュチンスク(ルイバチー)へ到着しました。


「クニャージ・オレグ」太平洋艦隊へ配備される3隻目の「ボレイ」シリーズ(改良型「ボレイ-A」としては最初)、そして「ノヴォシビルスク」太平洋艦隊へ配備される最初の「ヤーセン」シリーズとなります。


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カムチャツカ半島ヴィリュチンスク(ルイバチー)には、太平洋艦隊潜水部隊(旧赤旗第16潜水戦隊)の2個潜水艦師団が駐留しており、太平洋艦隊所属の原子力潜水艦全てが配備されています。

[第10潜水艦師団]
原子力水中巡洋艦K-573「ノヴォシビルスク」、K-456「トヴェリ」K-186「オムスク」、K-150「トムスク」
原子力巡洋潜水艦K-419「クズバス」
(この他に原子力水中巡洋艦K-132「イルクーツク」K-442「チェリャビンスク」、原子力巡洋潜水艦K-331、K-295「サマーラ」が近代化改装中)

[第25潜水艦師団]
戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦K-552「クニャージ・オレグ」、K-550「アレクサンドル・ネフスキー」K-551「ウラジーミル・モノマーフ」K-44「リャザン」

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