fc2ブログ

ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海を去り、クロンシュタットへ向かう

22-1002a.jpg
22-1002b.jpg
『軍事評論』より
2022年10月2日12時28分配信
【ロシアのディーゼルエレクトリック潜水艦のビスケー湾通行によりフランス海軍は潜水艦を「迎撃」する為にフリゲートをの派遣を余儀なくされた】

フランス海軍ヘリコプターを上げ、曳船が同行するロシアディーゼルエレクトリック潜水艦が水上移動しているのが発見されたビスケー湾へのフリゲートの派遣を余儀なくされた。
大西洋地域の県の広報サービスは発表した。

県によると、ロシア黒海艦隊の一員であるディーゼルエレクトリック潜水艦「ノヴォロシースク」と同行する海洋曳船「セルゲイ・バルク」が、フランス沿岸のビスケー湾で発見された。
潜水艦の迎撃の為、フランス海軍多目的フリゲート「ノルマンディー」が派遣され、ヘリコプター「カイマン」が空中へ上がった。
ロシア潜水艦が何処へ向かっていたのかは発表されなかった。
「迎撃」と、更なる動向についての他の詳細も明らかにされていない。

「9月29日、フランス海軍の多目的フリゲート"ノルマンディー"とヘリコプター"カイマン"は、ヨーロッパのパートナーと緊密に連携し、ビスケー湾でロシア潜水艦ノヴォロシースクとロシア曳船セルゲイ・バルクへ同行しました」
声明では、こう述べられた。

おそらく「ノヴォロシースク」は、『クロンシュタット海洋工場』での計画メンテナンスの為に地中海からバルト海への艦隊間移動を行なっている。

ディーゼルエレクトリック潜水艦「ノヴォロシースク」は、黒海艦隊の為に建造された6隻から成るプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」潜水艦シリーズのトップである。
2010年8月20日にサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で起工され、2013年11月28日に進水し、2014年8月22日にロシア海軍へ受け入れられ、2014年9月11日に黒海艦隊へ加わった。



黒海艦隊向けプロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は、2010年8月20日にサンクトペテルブルク「アドミラルティ造船所」で起工され、2013年11月28日に進水し、2014年8月22日に正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]

2015年9月28日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはセヴァストーポリへ到着した]

その後は黒海内で行動し、2017年10月6日には有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーは黒海で巡航ミサイル"カリブル"発射訓練を行なった]

その後も黒海で行動していた「ノヴォロシースク」ですが、2019年12月4日にボスポラス海峡を通過し、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海へ入る]

以後、地中海東部に留まり、2020年7月26日の『ロシア海軍の日』には、シリアタルトゥース港の観艦式へ参加しました。

[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]

その後も地中海東部に滞在しており、10月16日には艦内での外科手術訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海で外科手術の訓練を行なった]

11月初頭にはシリアタルトゥース港でダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクはシリアのタルトゥース港でダメージコントロール訓練を行なった]

2021年1月に地中海東部を離れ、オーバーホールを行なう為にバルト海沿岸のクロンシュタットへ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクはクロンシュタットへ行く]

2021年2月中旬にクロンシュタットへ到着し、2月下旬からサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』でオーバーホールが行なわれました。
21-0818h.jpg

オーバーホール完了後、2021年12月末にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。

その後は主に地中海東部へ滞在していましたが、2022年9月下旬に海洋曳船「セルゲイ・バルク」と共にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。

9月29日にはビスケー湾へ到達しました。

今後、「ノヴォロシースク」クロンシュタットへ行くようです。

なお、同時期にバルト艦隊中型偵察艦「ワシーリー・タチシシェフ」ジブラルタル海峡を通過して地中海を離れています。


現在、地中海には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。

[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海に滞在

フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海に滞在
21-1123m.jpg

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」2022年1月下旬から地中海に滞在


対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」2022年1月下旬から地中海に滞在
22-0123a.jpg

対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海に滞在

[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
2022年2月初頭から地中海に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海に滞在

[北方艦隊]
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」
:2022年2月中旬から地中海に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海に滞在
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」:2022年8月下旬から地中海に滞在
原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」2022年9月初頭から地中海に滞在

[バルト艦隊]
工作船PM-82
:2022年3月末から地中海に滞在
関連記事
スポンサーサイト