ロシア海軍北方艦隊の輸送戦闘ヘリコプターKa-29と対潜ヘリコプターKa-27はコラ半島とバレンツ海で飛行訓練を行なっている
- カテゴリ:ロシアの艦載ヘリコプター
『ズヴェズダーテレビ』より
2022年10月4日0時11分配信
【地平線の上:ムルマンスク近郊でのKa-27及びKa-29の乗員の戦闘訓練の映像】
木の葉の山を上げ、ヘリコプターKa-29は滑走路をタキシングし、高度を上げ、20分後に射爆場地域へ到着する。
戦闘任務の遂行準備が整った。
プロペラが地面から200メートルの位置に在る時、機長はピッチングを行ない、即ちヘリコプターの機首を地平線上へ持ち上げる。
そして約30度の角度を取って発砲する。
現在、特殊軍事作戦でも使用されているS-8無誘導ロケット弾は、毎秒600メートルの速度で飛行する。

北方艦隊航空連隊司令官でもある乗員の機長は、その作業に満足し、彼の連隊の殆ど全ての飛行士がこれを行なえると控えめに付け加えた。
ヘリコプターKa-27には、今日は別の任務がある。
乗員は仮想敵潜水艦を捜索し、それを探知し、潜水艦を追跡する。
滑走路は交通量の多い高速道路に似ている。
朝から晩まで次々と回転翼機が空へ上がっていく。
乗員が交代する時間は殆ど無い。
ヘリコプターKa-27及びKa-29は故障知らずである。
これらは、あらゆる時間帯に様々な気候条件で戦闘任務を遂行できる。
冬、夏、或いは今日のようなコラ半島の最初の霜の日にも。
これらの機体もまた、それらを恐れていない。
現在、海上飛行士は殆ど休み無く上空で戦闘訓練コースの枠組みに在る。
戦闘訓練演習へ取り組んでいる。
この先は訓練の次の段階~水上艦の甲板での発艦と着艦である。
9月末、北方艦隊の対潜ヘリコプターKa-27の乗員は、バレンツ海で潜水艦捜索演習を実施した。
ヘリコプター乗員は仮想敵潜水艦を捜索し、電波位置測定機器(レーダー)及び水中音響機器(ソナー)の助力により潜水艦を探知、追尾する戦術動作へ取り組んだ。

現在、ロシア海軍は28機程度の戦闘輸送ヘリコプターKa-29(対潜ヘリコプターKa-27の派生型)を保有しており、2015年頃までは極一部の機体だけが稼働状態に在りましたが、2016年から修復が開始され、各艦隊へ再配備されました。
[ロシア海軍航空隊へ戦闘輸送ヘリコプターKa-29が復活する]
北方艦隊へ再配備されたKa-29の内の数機は、ウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」のシリア作戦(2016年11月~2017年1月)へ参加しました。

[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは40機程度の搭載機を有する]
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27とKa-29の近代化改修には重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフのシリア遠征の経験が生かされる]

現在、ロシア海軍は、艦載対潜ヘリコプターKa-27PLを50機以上保有しており、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊の海軍航空隊で運用されています。
これらのKa-27PLは、電子機器を換装する近代化改装が行なわれ、Ka-27Mへアップグレードされます。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]
Ka-27M試作機(0909号機)は、北方艦隊で試験が行なわれ、以後、量産機の配備が始まりました。
[艦載ヘリコプターKa-27Mの試験は北方艦隊で行なわれている]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上対潜ヘリコプターの3分の1が近代化されたKa-27Mとなった]
北方艦隊のKa-29とKa-27は、セヴェロモルスク-1飛行場に駐留するキルケネス赤旗・第830独立艦上対潜ヘリコプター連隊(2個混成飛行中隊で構成)に所属しています。




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