ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクはクロンシュタットかサンクトペテルブルクで定期修理を行なう
- カテゴリ:プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)

『タス通信』より
2022年10月8日9時2分配信
【ロシア連邦北西部の工場の内の1つで潜水艦「ノヴォロシースク」の修理が行なわれる】
モスクワ、10月8日/タス通信
黒海艦隊のプロジェクト636.3潜水艦「ノヴォロシースク」は、ロシア海軍地中海戦隊の一員として何ヶ月間か当直に就いた後、ロシア北西部の企業の内の1つで計画修理を行なう。
『タス通信』は造船分野の情報筋より伝えられた。
「潜水艦はクロンシュタットへ行きます。
その後、修理を行なう場所が決定されます。
これは『クロンシュタット海洋工場』か、或いは『アドミラルティ造船所』(双方とも『統合造船業営団』のシステムに入っている工場)になり、修理は3~4ヶ月間続きます」
彼は話した。
『タス通信』は、この件についての公式な情報は持っていない。
ロシア黒海艦隊のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦は、常に地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として加わっている。
最近は「ノヴォロシースク」と「クラスノダール」だった。
同プロジェクト潜水艦は地中海エリアからミサイル「カリブル-PL」で何度もシリアのテロリストの目標へ打撃を与えた。
これらは更に、特殊軍事作戦中にも黒海エリアからウクライナの目標へ打撃を与えた。
黒海艦隊は、『アドミラルティ造船所』で建造された6隻のプロジェクト636.3潜水艦を有している。
黒海艦隊向けプロジェクト06363潜水艦の1番艦B-261「ノヴォロシースク」は、2010年8月20日にサンクトペテルブルクの「アドミラルティ造船所」で起工され、2013年11月28日に進水し、2014年8月22日に正式な就役式典となる聖アンドレイ旗初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[黒海艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはロシア海軍へ就役した]
2015年9月28日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦ノヴォロシースクはセヴァストーポリへ到着した]
その後は黒海内で行動し、2017年10月6日には有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクとロストフ・ナ・ドヌーは黒海で巡航ミサイル"カリブル"発射訓練を行なった]
その後も黒海で行動していた「ノヴォロシースク」ですが、2019年12月4日にボスポラス海峡を通過し、その後、地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海へ入る]
以後、地中海東部に留まり、2020年7月26日の『ロシア海軍の日』には、シリアのタルトゥース港の観艦式へ参加しました。
[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』観艦式が行なわれた]
その後も地中海東部に滞在しており、10月16日には艦内での外科手術訓練が行なわれました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海で外科手術の訓練を行なった]
11月初頭にはシリアのタルトゥース港でダメージコントロール訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクはシリアのタルトゥース港でダメージコントロール訓練を行なった]
2021年1月に地中海東部を離れ、オーバーホールを行なう為にバルト海沿岸のクロンシュタットへ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクはクロンシュタットへ行く]
2021年2月中旬にクロンシュタットへ到着し、2月下旬からサンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』でオーバーホールが行なわれました。

オーバーホール完了後、2021年12月末にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
その後は主に地中海東部へ滞在していましたが、2022年9月下旬に海洋曳船「セルゲイ・バルク」と共にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
9月29日にはビスケー湾へ到達しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海を去り、クロンシュタットへ向かう]
その後、英仏海峡と北海を通過し、10月初頭にバルト海へ入りました。
「ノヴォロシースク」はクロンシュタットへ行き、その後、『クロンシュタット海洋工場』かサンクトペテルブルクの『アドミラルティ造船所』で定期修理を行ないます。
『クロンシュタット海洋工場』

『アドミラルティ造船所』


黒海艦隊のプロジェクト06363潜水艦6隻はノヴォロシースク海軍基地に駐留する第4独立潜水艦旅団に所属しており、現在は1隻がバルト海、1隻が地中海、4隻が黒海に居ます。
B-265「クラスノダール」(2015年11月5日就役)は、2020年8月からクロンシュタットでオーバーホールを行ない、その完了後に地中海へ向かい、2021年9月から現在まで同海域に滞在しています。
B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」(2014年12月30日就役)は、2020年11月からクロンシュタットでオーバーホールを行なった後、2021年3月から2022年2月中旬まで地中海で行動し、2022年2月末に黒海へ戻りました。
B-262「スタールイ・オスコル」(2015年7月3日就役)は2020年2月から7月までクロンシュタットでオーバーホールを行ない、2020年12月末から2020年9月下旬まで地中海で行動した後に黒海へ戻りました。
B-268「ヴェリキー・ノヴゴロド」(2016年10月26日就役)は、2017年8月末から2019年3月末まで地中海で行動した後に黒海へ入りました。
B-271「コルピノ」(2016年11月24日就役)は、2017年8月末から2019年3月末まで地中海で行動した後に黒海へ入りました。
黒海に居る4隻は、2022年2月末以降のウクライナ特殊軍事作戦で何度か巡航ミサイル「カリブル」をウクライナへ発射しています。
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