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ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はセヴェロモルスクへ帰投した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2022年10月10日12時28分配信
【北方艦隊の艦は北極への今次航海を完了した】
モスクワ、10月10日-ロシア通信社ノーボスチ

北極航海へ参加した大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「イワン・グレン」、そして更に大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」セヴェロモルスクへ戻った。
月曜日に北方艦隊広報サービスは発表した。

「本日、北方艦隊主要基地-セヴェロモルスクへ、北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将指揮下の今次北極航海へ参加した大型対潜艦アドミラル・レフチェンコ、大型揚陸艦アレクサンドル・オトラコフスキーとイワン・グレン、そして更に大型海洋給油船セルゲイ・オシポフが到着しました」
艦隊は伝えた。

航海から戻ると、北方艦隊司令官でロシア英雄アレクサンドル・モイセーエフ大将に出迎えられた。
彼は、割り当てられた任務を滞りなく遂行した船員を祝福し、北方艦隊将兵がロシア北極圏の西部と東部で行動し、バレンツ海から東シベリア海までの北方海上航路の殆ど全てを通行した事を指摘した。
顕著な働きを見せた軍人には表彰と賞状が授与された。

北極航海は2ヶ月間続き、艦の乗組員は潜在敵の揚陸からの島と本土沿岸の防衛へ取り組んだ。
ユーラシア大陸最北端のチェリュスキン岬で揚陸部隊の上陸が行なわれた。
北極コテリヌイ島アレクサンドラ島で戦術グループと共に敵艦グループを撃破する合同演習を実施した。

更に北方艦隊将兵は、海上石油採掘プラットフォーム「プリラズロムナヤ」で対テロ演習を実施し、タイミル半島の港への寄港を行なった。
航海中に艦は北極海とエニセイ川で合計9000海里以上を航行した。



ロシア北方艦隊大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」(1988年9月30日就役)、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」(1978年7月30日就役)、大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「パミール」は、2022年8月10日にセヴェロモルスク基地を出航し、通算11度目の北極圏への遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は11度目の北極遠征へ出発した]
「アドミラル・レフチェンコ」は2014年以来8年ぶりの参加となります。
[長期修理を終えたロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは北極圏の演習へ参加する]

今回の遠征指揮官は、2018年2019年2020年2021年北極遠征と同様、北方艦隊副司令官オレグ・ゴルべフ中将(1963年5月20日生まれ、プロジェクト641Bディーゼル潜水艦で勤務)です。
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8月14日、遠征部隊フランツ・ヨシフ諸島へ到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はフランツ・ヨシフ諸島へ到着した]

フランツ・ヨシフ諸島周辺での演習を終えた後、ヴァランディ沖の石油採掘プラットフォーム「プリラズロムナヤ」をテロリストから防衛する演習を行ないました。
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演習を終えた後、8月29日にカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはカラ海へ入った]

9月8日にはカラ海で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海で対空戦闘訓練を実施した]

翌9月9日にはカラ海東部で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海東部で対潜戦闘訓練を実施した]

その後、北極遠征部隊ラプテフ海へ入り、9月12日にはノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島の駐留部隊(第99戦術グループ)との合同演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はノヴォシビルスク諸島で演習を実施した]
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その後、ラプテフ海を西進し、9月21日にチェリュスキン岬海軍歩兵部隊の上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はチェリュスキン岬で上陸演習を実施した]
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9月24日、「アドミラル・レフチェンコ」は、宣伝航海に従事していた大型揚陸艦「イワン・グレン」と共にエニセイ川沿いのドゥディンカへ寄港しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンと大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはドゥディンカへ到着した]

10月5日、「イワン・グレン」と共にドゥディンカを出航し、10月10日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
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