ロシア海軍の100隻以上の艦船が世界の海で行動している
- カテゴリ:ロシア海軍現況

『タス通信』より
2022年10月20日0時8分配信
【ロシア連邦国防省:ロシアの100隻以上の艦、潜水艦、船が世界の大洋で任務を遂行している】
モスクワ、10月19日/タス通信
現在、ロシア海軍の100隻以上の艦、潜水艦、船が世界の大洋の様々な海域で任務を遂行している。
水曜日にロシア国防省は発表した。
「今日において、世界の大洋の様々な海域で100隻以上の艦、潜水艦、支援船が、割り当てられた海軍のプレゼンス任務を遂行しています」
軍は、海軍退役将兵組織のアドミラルティ調整評議会の計画会合における海軍総司令官ニコライ・エフメノフ大将の言葉を引用した。
彼が述べたように、ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、給油船「ボリス・ブトマ」が加わっている太平洋艦隊艦船支隊は、地中海東部で割り当てられた任務を遂行している。
更にエフメノフは、退役将兵へ建造中の艦について知らせた。
「最近、ロシアの造船企業は毎年10数隻の海軍の為の艦船を起工しております」
国防省は指摘した。
今回のロシア国防省公式発表で言う所の「世界の大洋の様々な海域で任務を遂行しているロシア海軍の100隻以上の艦、潜水艦、支援船」とは、母港から離れて行動している艦船を指しています。
(例えば、母港から離れ、他の港へ寄港中の艦船もカウントされる)
今年(2022年)1月1日の時点では、70隻以上の艦船が行動していました。
[ロシア海軍の70隻以上の艦船が洋上で行動している]
ロシア太平洋艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、2021年12月末にウラジオストクを出航し、2022年2月初頭に地中海へ入り、以後、現在まで同海域に滞在しています。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2021年12月-)]
この3隻を含め、地中海には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しており、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[黒海艦隊]
潜水艦「クラスノダール」:2021年9月中旬から地中海に滞在
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」:2021年10月末から地中海に滞在

小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」:2022年1月下旬から地中海に滞在
対機雷防衛艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」:2022年1月下旬から地中海に滞在

対工作艇P-191「カデート」:2021年11月上旬から地中海に滞在
[太平洋艦隊]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
大型海洋給油船「ボリス・ブトマ」:2022年2月初頭から地中海に滞在
[北方艦隊]
フリゲート「アドミラル・カサトノフ」:2022年2月中旬から地中海に滞在
救助曳船SB-406:2022年2月中旬から地中海に滞在
中型海洋給油船「アカデミック・パシン」:2022年8月下旬から地中海に滞在
原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」:2022年9月初頭から地中海に滞在
[バルト艦隊]
コルベット「ソーブラジテルヌイ」:2022年10月中旬から地中海に滞在
コルベット「ストイーキー」:2022年10月中旬から地中海に滞在
工作船PM-82:2022年3月末から地中海に滞在
バルト艦隊のコルベット2隻は、つい最近に地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」と「ストイーキー」は地中海へ入った]
2隻のコルベットに同行している給油船「エリニヤ」も洋上行動中です。
2022年2月上旬以降、北方艦隊の大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」、「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、「ゲオルギー・ポベドノーセツ」、バルト艦隊の大型揚陸艦「コロリョーフ」、「ミンスク」、「カリーニングラード」(計6隻)が黒海へ入り、現在も同海域に滞在しています。
2022年10月19日の時点では、ロシア海軍の9隻の艦(大型揚陸艦2隻、「カリブル」搭載水上艦2隻を含む)が黒海で行動しています。
『QirimNews』より
2022年10月19日8時24分配信
【ロシアは黒海に16基のミサイル「カリブル」を用意している】
オホーツク海では太平洋艦隊の大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」などが行動しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフはオホーツク海で対潜戦闘訓練を実施した]
未だロシア海軍へ就役していませんが、太平洋艦隊向けに建造された新世代対機雷防衛艦(掃海艦)「ピョートル・イリイチョーフ」と「アナトーリー・シレモフ」は北極海をカムチャツカ半島へ向けて移動中です。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフとアナトーリー・シレモフは北極海経由でカムチャツカ半島へ向かっている]
黒海艦隊所属で2022年8月上旬にクロンシュタット港へ到着した中型偵察艦「キルディン」と小型海洋給油船「ヴィツェ・アドミラル・パロモフ」、10月中旬に到着した潜水艦「ノヴォロシースク」と海洋曳船「セルゲイ・バルク」も、おそらくは今回の100隻以上の艦船に含まれているでしょう。
[ロシア海軍黒海艦隊の中型偵察艦キルディンはクロンシュタットへ到着した]
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ノヴォロシースクは地中海からレニングラード海軍基地(クロンシュタット)へ到着した]
この他にも、北方艦隊と太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦(弾道ミサイル原子力潜水艦)及び多用途原子力潜水艦、ディーゼル潜水艦などが洋上で行動しています。
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