ロシア太平洋艦隊の大型揚陸艦はシリアのタルトゥースへ行く



『イタル-タス』より
2013年4月6日11時31分配信
【太平洋艦隊の揚陸艦は5月下旬にシリアのタルトゥースへ寄港する】
サンクト-ペテルブルク、4月6日/イタル-タス
太平洋艦隊の大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスキー」と「ペレスウェート」は、5月後半にロシア連邦海軍物資・技術供給所が在るシリアのタルトゥース港へ寄港する。
本日(4月6日)、イタル-タスは、海軍総司令部より伝えられた。
「大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフが率いる太平洋艦隊艦船支隊は、地中海で海軍艦隊間グループの一員として一連の戦闘訓練任務を遂行します。
アドミラル・ネヴェリスコイ、ペレスウェートの大型揚陸艦支隊の遠距離航海計画の主な注目点の1つは、5月後半にシリアのタルトゥースへ積み荷を届ける事です」
情報提供者は話した。
太平洋艦隊の部隊は、1月に黒海及び地中海エリアで実施された海軍艦隊間演習に参加しておらず、地中海での常時作戦部隊作成の枠組みにおける他の艦隊の艦船グループとの協同戦闘活動については、今年夏への延期が決定されたと海軍総司令部の情報提供者は説明した。
太平洋艦隊艦船支隊は、太平洋とインド洋で戦闘任務を実行する為、3月19日にウラジオストクから遠距離航海へ出発した。
「支隊の予備として大型揚陸艦オスリャブラが勘定に入れられておりましたが、その参加は遠距離航海には必要ありませんでした」
情報提供者は指摘した。
彼によると、ロシア艦は遠距離航海中にシリアのタルトゥース港の他、ベトナムとイランを含め、一連の外国地域の港へ寄港する。
金曜日にロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部が発表したように、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」、「ペレスウェート」、大洋救助船「フォーチィ・クリロフ」、海洋給油船「ペチェンガ」で構成される太平洋艦隊艦船支隊はスエズ運河へ向かって移動しており、5月中旬に運河を通過する予定である。
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」を中核とする太平洋艦隊第9艦船支隊は、2013年3月19日にウラジオストクを出港しました。
[ロシア太平洋艦隊の次のアデン湾派遣部隊は出発した]
3月21日にツシマ海峡を通過しました。
[ロシア太平洋艦隊アデン湾派遣部隊、ツシマ海峡を南下(2013年3月21日)]
3月末に南シナ海で演習を実施しました。
[太平洋艦隊アデン湾派遣部隊は南シナ海で演習を行なった]
4月初頭、アデン湾から戻る途中の太平洋艦隊第8艦船支隊と南シナ海で会合しました。
[2つの太平洋艦隊海賊対処部隊は南シナ海で会合した]
その後、マラッカ海峡へ入りました。
[太平洋艦隊第9艦船支隊はマラッカ海峡へ入った]
当初はインド洋北西部(アデン湾)へ向かうと発表されていましたが、4月5日、インド洋へ入った艦船支隊は、ロシア連邦国防省広報部より地中海へ向かうと発表されました。
[ロシア太平洋艦隊艦船部隊は地中海へ行く]
そして今回の記事によれば、太平洋艦隊の大型揚陸艦2隻はシリアのタルトゥースへ行くとの事です。
その目的は、積み荷を届ける事であると。

なお、当初は大型揚陸艦「オスリャブヤ」も第9艦船支隊に参加していると報じられていましたが、今回の記事によれば、「オスリャブヤ」は地中海へは行かないようです。
3月19日に第9艦船支隊がウラジオストクを出港した時には、「オスリャブヤ」も一緒に出港しています。




最終的に地中海(東部)へ向かう太平洋艦隊第9艦船支隊は、この5隻になるようです。
[太平洋艦隊第9艦船支隊]
指揮官:ワジム・クリト少将
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年就役)
大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」(1982年就役)
大型揚陸艦「ペレスウェート」(1991年就役)
中型海洋給油船「ペチェンガ」(1979年就役)
救助曳船「フォーチィ・クリロフ」(1989年就役)
この5隻の内、ロシア(ソ連)で建造されたのは大型対潜艦のみであり、大型揚陸艦2隻はポーランド製、給油船と救助曳船はフィンランド製です。
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