ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットはバルト海で洋上試験を続けている
- カテゴリ:プロジェクト677ラーダ潜水艦

『クラースナヤ・ヴェスナ(赤い春)』より
2022年11月5日21時33分配信
【バルト海で潜水艦「クロンシュタット」の試験が行なわれている】
ディーゼルエレクトリック潜水艦「クロンシュタット」の全てシステムとメカニズムの動作は、軍事船員及び業界の代表によりバルト海で点検されている。
西方軍管区広報サービスは11月5日にロシア国防省のインターネットポータルサイトで伝えた。
バルト艦隊の戦闘艦と支援船は、潜水艦の潜航を保障する。
システムとメカニズムの動作の点検に加え、一連の潜航中に潜水艦の乗組員と業界の代表は、深海での艦の制御と様々な方法での水面への浮上の行動手順を作り上げる。
ロシア海軍の為の新たな装備の試験は、バルト艦隊の海上射爆場で定期的に行なわれている事が指摘された。
「クロンシュタット」はプロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦である事が想い起こされる。
潜水艦は、敵の潜水艦及び艦との戦闘の為、そして海軍基地、沿岸及び海上交通線の防衛の為に意図されている。
これに加え、潜水艦は偵察と敵の交通線での哨戒活動を行なう事が出来る。
プロジェクト677潜水艦の最初の生産艦「クロンシュタット」の建造中、同プロジェクト潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」の北方艦隊における運用経験が最大限考慮された。
艦の制御システムの技術的手段、電気推進システム、航法複合体は大幅に近代化されている。
ロシア海軍の第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の2番艦B-586「クロンシュタット」は2005年7月28日に起工されました。

しかし、「ラーダ」級の1番艦「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、建造工事は2009年に一旦凍結されました。
その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦と3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]
「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]
2番艦以降は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]
「クロンシュタット」は2018年9月20日に進水しました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは進水した]
2019年7月28日にサンクトペテルブルク(ネヴァ川)で行なわれた『ロシア海軍の日』観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

その後、また『アドミラルティ造船所』へ戻りました。

「クロンシュタット」のロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されていました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]
しかし、潜水艦へ搭載する機器の一部が所定性能に達していない為、建造工事は遅れている事が明らかにされました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキの建造は遅延している]
この為、「クロンシュタット」のロシア海軍への引き渡しは2022年に延期されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]
そして2021年12月17日、ようやく「クロンシュタット」の最初の洋上試験(工場航行試験)がフィンランド湾で始まりました。


[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの洋上試験が始まった]
最初の工場航行試験(第1段階)は12月28日に完了し、「クロンシュタット」は一旦クロンシュタット港へ戻りました。
[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットの最初の洋上試験は完了した]

2022年4月4日、2度目の工場航行試験(第2段階)が始まりました。

[ロシア海軍の為の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2回目の洋上試験を開始した]
4月14日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。

5月4日に出航し、5月9日に『アドミラルティ造船所』へ戻りました。

6月2日にクロンシュタット港から出航し、6月11日に帰投しました。
7月初頭には『アドミラルティ造船所』の浮きドックへ入渠しました。

8月8日にサンクトペテルブルクを出航し、工場航行試験の最終段階を開始しました。

[ロシア海軍の第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは工場航行試験の最終段階を開始した]
その後もバルト艦隊のサポートの下で洋上試験が続けられました。
[ロシア海軍バルト艦隊は最新潜水艦ウファとクロンシュタットの洋上試験をサポートする]
[ロシア海軍の最新潜水艦ウファとクロンシュタットはバルト海で潜航試験を行なう]
9月末に一旦『アドミラルティ造船所』へ戻りました。

10月に洋上試験が再開され、11月初頭には潜航試験が行なわれました。
現在の所、「クロンシュタット」のロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されています。
[第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2022年秋にロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ配備される]
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