ロシア国防省はウクライナにおけるロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団の高い損失に関する報道を否定した

『タス通信』より
2022年11月7日19時58分配信
【ロシア連邦国防省は太平洋艦隊の第155旅団の「高い無駄な損失」に関する声明を否定した】
モスクワ、11月7日/タス通信
ロシア国防省は、太平洋艦隊の第155海軍歩兵旅団の将兵の代わりに拡散したとされる「人員と装備の無駄な損失」に関するロシアのブロガーの声明に反論した。
月曜日に軍当局は報道機関へ伝えた、
「ロシア国防省は、太平洋艦隊の第155海軍歩兵旅団の将兵を代表したとされる多くのロシアのブロガーの『人員と装備の無駄な損失』に関する声明を否定しました」
軍当局は声明で述べた。

ロシア国防省が明らかにしたように、ウグレダル方面での攻勢時の海軍歩兵の損失は「戦闘力の1パーセントと負傷者は7パーセントを超えず、その大部分は既に復帰している」
「旅団の戦闘接触線上での敵の損失は平均して7対1であり、一部の地域では人員及び装備で9対1になります」
声明では、こう述べられた。
[ウグレダル方面の攻勢]
ロシア連邦国防省は更に、太平洋艦隊の第155海軍歩兵旅団はウグレダル方面で攻勢に出ていると述べた。
「太平洋艦隊の第155海軍歩兵旅団の部隊は10日間以上に渡り、ウクライナ軍及び外国の傭兵に対し、ウグレダル方面で効果的な攻勢行動を行なっています」
当局は話した。
第155海軍歩兵旅団の将兵は現在、「戦闘任務を完全に遂行するまで担当地域で攻勢行動」を継続していると説明した。
「旅団の担当地域における前進は、ウクライナ軍の防御陣地の深さ5キロメートルになります」
当局は述べた。
ロシア太平洋艦隊の第155独立海軍歩兵旅団は沿海地方のウラジオストクとスラヴャンカに駐留しています。


ウラジオストク

スラヴャンカ

[第155独立海軍歩兵旅団]
・第59独立海軍歩兵大隊
・第47独立ウスリースク・コサック空挺強襲大隊
・戦車大隊
・第287自走砲大隊
・第288高射ロケット砲大隊
・偵察大隊
・物資供給大隊
・噴射推進砲大隊
・通信中隊
・揚陸工兵中隊
・電波電子戦闘中隊
・火炎放射中隊
・修理中隊
・降下・上陸手段中隊
・対戦車ロケット大隊
・放射線・生物・化学兵器防護小隊
・砲兵本部小隊
・本部小隊
ソヴィエト連邦時代には第55モジル赤旗海軍歩兵師団(1968年12月1日編成)という師団規模の部隊でしたが、2009年12月1日付で海軍歩兵旅団に改編され、現在に至っています。
2022年1月上旬には戦車大隊が新編されています。
[沿海地方でロシア海軍歩兵の新たな戦車大隊が編成された]
2022年1月下旬には、旅団の一部がベラルーシ軍との合同演習の為に同国へ派遣されています。
[ロシア・ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊はベラルーシへ到着した]
[ロシア・ベラルーシ合同演習『連邦の決意-2022』へ参加しているロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は空挺降下訓練を実施した]
2022年2月24日以降のウクライナ特殊軍事作戦にも参加し、3月28日に親衛称号を授与されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の第155海軍歩兵旅団と黒海艦隊の第126沿岸防衛旅団は親衛称号を授与された]
最近、第155旅団がウクライナ軍事作戦中にパヴロフカで多大な損失(数百名)を被ったとする話がロシアのブロガーにより流布され、同旅団が駐留する沿海地方の知事オレグ・コジェミャンコが真偽を確かめる事になりました。
『コメルサント』より
2022年7月11日4時18分配信
【沿海地方のトップは特殊軍事作戦ゾーンにおける海軍歩兵の損失に関する報道の確認を検察へ依頼した】
コジェミャンコ知事は第155旅団の前線指揮官に確認した所、数百名という損失は誇張されたものだと返答が有りました。
『コメルサント』より
2022年7月11日11時17分配信
【沿海地方知事はパブロフカ付近での海軍歩兵の損失は非常に誇張されていると述べた】
その後、ロシア国防省から公式に否定声明が出されました。
- 関連記事
-
- ロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団はドネツク南部のパヴロフカを解放した
- セヴァストーポリ上空でウクライナ軍の無人機が撃墜された
- ロシア国防省はウクライナにおけるロシア海軍太平洋艦隊の第155親衛海軍歩兵旅団の高い損失に関する報道を否定した
- ロシア海軍黒海艦隊とロシア航空宇宙軍はウクライナ各地へ巡航ミサイルを発射した
- ロシア海軍黒海艦隊の警備艦ラードヌイはセヴァストーポリへ侵入したウクライナのドローンを破壊した
スポンサーサイト