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2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット「プロヴォールヌイ」の新たな上部構造物が完成した

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『タス通信』より
2022年11月15日1時23分配信
【コルベット「プロヴォールヌイ」へ燃え尽きたものに代わる新たなステルス上部構造物が設置された】
サンクトペテルブルク、11月14日/タス通信

火災の結果燃え尽きたものに代わる新たなステルス上部構造物コルベット「プロヴォールヌイ」へ設置された。
『タス通信』『中部ネヴァ川造船工場』総取締役ウラジーミル・セレドホより伝えられた。

「本日、新たな上部構造物がコルベット プロヴォールヌイへ設置されました」
彼は話し、上部構造物は僅か6ヶ月で製造された事を指摘した。

プロジェクト203802038520386コルベットの建造は、月曜日に創立110周年を迎えたロシア北西部工場『北方造船所』で行なわれている。
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これらの為の合成樹脂製ステルス上部構造物『中部ネヴァ川造船工場』で製造されている。
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双方の企業は『統合造船業営団』へ加入している。
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サンクトペテルブルクで建造中のコルベット「プロヴォールヌイ」で昨年12月17日に火災が発生した。
火災の結果、艦の船体に損傷は無く、艦の上部構造物のみが撤去の対象となった。



プロジェクト20385コルベット2番艦「プロヴォールヌイ」は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
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2019年9月に屋内造船台から出渠し、屋外で工事が進められました。
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2021年1月、「プロヴォールヌイ」の乗組員がロシア太平洋艦隊北東軍集団(カムチャツカ方面部隊)の第114水域防護艦旅団で編成されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385(グレミャーシチー型)コルベット2番艦プロヴォールヌイの乗組員が編成された]

「プロヴォールヌイ」は、2021年12月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されていましたが、その後、2022年に延期されました。
[プロジェクト20385(グレミャーシチー型)コルベット2番艦プロヴォールヌイは2021年末にロシア海軍へ就役する]

「プロヴォールヌイ」の乗組員は2021年9月末にサンクトペテルブルク海軍総合訓練センターへ到着しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年9月29日10時45分配信
【サンクトペテルブルクへ研修の為に第2のプロジェクト20385コルベット乗組員が到着した】

訓練は11月初頭に完了しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2021年11月8日10時30分配信
【第2のプロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」乗組員はサンクトペテルブルクでの訓練を完了した】



2021年12月17日18時22分頃(モスクワ時間)、『北方造船所』の第6作業台で建造作業中の「プロヴォールヌイ」で火災が発生しました。
火災の正確な原因は未だ判明していませんが、作業上の安全規則違反、つまり、溶接などの火気作業の際の可燃物の撤去を怠った可能性が高いようです。
[サンクトペテルブルクで建造中のロシア海軍太平洋艦隊向けコルベット"プロヴォールヌイ"で火災が発生した]

火災は12月18日午前9時ころに鎮火されましたが、この火災により、「プロヴォールヌイ」多層複合材料製の上部構造物は完全に焼失してしまいました。

しかし船体には重大な損傷は無かったので、建造工事は再開されました。
[2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット"プロヴォールヌイ"は上部構造物を作り直して建造を再開する]

一方、既に編成されている「プロヴォールヌイ」の乗組員チームは、同艦の完成が予定よりも大幅に遅れるので、一旦解散する事になりました。
[2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット「プロヴォールヌイ」の乗組員チームは一旦解散する]

焼失した多層複合材料製の上部構造物は、サンクトペテルブルク『ネヴァ川造船工場』(多層複合材料製船体のプロジェクト12700対機雷防衛艦を建造している造船所)で新たに製造され、2022年11月上旬に完成し、11月中旬に『北方造船所』へ引き渡されました。
[2021年12月17日の火災事故により損傷したロシア海軍の最新コルベット「プロヴォールヌイ」の為の新たな上部構造物は2022年末に完成する]

「プロヴォールヌイ」ロシア海軍への引き渡しは2024年に予定されています。
[2021年12月17日の火災事故により損傷した最新コルベット「プロヴォールヌイ」は2024年にロシア海軍へ就役する]
就役後は、1番艦「グレミャーシチー」と同じく太平洋艦隊へ配備され、カムチャツカ方面に駐留します。
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