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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはコラ湾とバレンツ海で艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行なった

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『AviaPort』より
2022年11月17日16時8分配信
【コラ湾で北方艦隊の艦載ヘリコプター乗員は大型対潜艦の甲板への着艦へ取り組んだ】

北方艦隊航空・防空軍艦上ヘリコプターKa-27の乗員は、バレンツ海コラ湾の足元で大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」の甲板へ着艦した。

練習-訓練飛行の最中に飛行士は、最適な着艦進入コースの選択、正確な方向、着艦の精度に関する実地技量を向上させた。

合計3機の艦載ヘリコプターが飛行へ関わった。
捜索救助及び対潜ヘリコプターKa-27の6名の乗員が技能に磨きを掛けた。
合計して約20回の艦の甲板での発艦と着艦が行なわれた。

今後、飛行士はバレンツ海エリアを移動中の大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」の甲板で発艦及び着艦へ取り組む。



プロジェクト1155大型対潜艦の6番艦「ハバロフスク」は、1982年1月27日にレニングラード(現サンクトペテルブルク)の『A.A.ジダーノフ記念造船工場』(現『北方造船所』)で起工されました。
1982年5月24日に「アドミラル・レフチェンコ」と改名されました。
1985年2月21日に進水し、1988年9月30日に就役しました。
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1989年5月1日に北方艦隊へ編入されました。

1990年5月16日から12月15日まで地中海への遠距離航海を行ない、シリアタルトゥース港を訪れ、アメリカ海軍航空母艦「サラトガ」を追跡しました。
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1993年8月~9月にも地中海への航海を行ない、フランストゥーロンを公式訪問しました。

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1996年にはグレートブリテンおよびアメリカとの合同演習へ参加し、同年11月には、バルト海から北方艦隊基地セヴェロモルスクへ移動する就役前の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」をエスコートしました。
[就役前の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1995~1997年)]

1999年10月から2001年7月まで建造元の『北方造船所』でオーバーホールを行ないました。

2007年12月~2008年2月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の地中海遠征へ同行しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第2次地中海遠征(2007年12月~2008年2月)]

2008年12月~2009年3月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征にも同行しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第3次地中海遠征(2008年12月~2009年3月)]

しかし途中で「アドミラル・クズネツォフ」と別れ、アデン湾へ向かいました。
[駆逐艦「アドミラル・レフチェンコ」、ソマリア沖へ]

その後は重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と合流し、同艦と行動を共にしました。
[北方艦隊のピョートル・ヴェリキーとアドミラル・レフチェンコは地中海で任務を遂行する]

2013年12月~2014年5月の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征にも同行しましたが、途中で別行動となりました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第5次地中海遠征(2013年12月-2014年5月)]

「アドミラル・レフチェンコ」セヴァストーポリを訪れた後、2014年7月初頭に帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは長期航海を終えて母港へ戻った]

2014年9月~10月に北極圏遠征を行ない、ノヴォシビルスク諸島まで進出しました。
(2014年9月6日出港、10月9日寄港)
この遠征には大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」の他に大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」などが参加しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月9日14時09分配信
【ロシア北方艦隊の艦は北極圏航海から戻ってきた】

2015年3月の北方艦隊の抜き打ち演習へ参加した後は外洋へ出る事も無くなり、事実上予備役となりました。
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で救助演習を行なう]

その後、「アドミラル・レフチェンコ」は修理され、艦隊へ復帰する事になりました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはオーバーホールを行なう]

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2021年初頭にスネシュノゴルスク艦船修理工場『ネルパ』へ回航され、本格的な修理が始まりました。
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2022年5月、「アドミラル・レフチェンコ」は修理後の点検の為にバレンツ海へ出航しました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは修理を終えて現役に復帰した]

2022年6月13日には大型対潜艦「セヴェロモルスク」と共にバレンツ海で対潜演習を行ないました。
『ロシアビジネスコンサルティング(RBC)』より
2022年6月13日16時31分配信
【北方艦隊はNATOの演習を背景にバレンツ海で演習を実施した】

その後も何度かバレンツ海で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコはバレンツ海で砲撃戦闘訓練を実施した]
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクとアドミラル・レフチェンコはバレンツ海で海上戦闘訓練を実施した]

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にはセヴェロモルスクの観艦式へ参加しました。
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2022年8月10日にセヴェロモルスク基地を出航し、北極圏への遠距離航海を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は11度目の北極遠征へ出発した]
「アドミラル・レフチェンコ」にとっては2014年以来8年ぶりの北極遠征になります。

8月14日にフランツ・ヨシフ諸島へ到着し、演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊北極遠征部隊はフランツ・ヨシフ諸島へ到着した]

今回の北極遠征は、「アドミラル・レフチェンコ」の修理後の各種試験も兼ねていたようです。
[長期修理を終えたロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは北極圏の演習へ参加する]

8月29日にカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはカラ海へ入った]

9月8日にはカラ海で対空戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海で対空戦闘訓練を実施した]

翌9月9日にはカラ海東部で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はカラ海東部で対潜戦闘訓練を実施した]

その後、北極遠征部隊ラプテフ海へ入り、9月12日にはノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島の駐留部隊(第99戦術グループ)との合同演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はノヴォシビルスク諸島で演習を実施した]

その後、ラプテフ海を西進し、9月21日にチェリュスキン岬海軍歩兵部隊の上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はチェリュスキン岬で上陸演習を実施した]

9月24日、「アドミラル・レフチェンコ」は、宣伝航海に従事していた大型揚陸艦「イワン・グレン」と共にエニセイ川沿いのドゥディンカへ寄港しました。

[ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦イワン・グレンと大型対潜艦アドミラル・レフチェンコはドゥディンカへ到着した]

10月5日、「イワン・グレン」と共にドゥディンカを出航し、10月10日にセヴェロモルスクへ帰投しました。
[ロシア海軍北方艦隊の北極遠征部隊はセヴェロモルスクへ帰投した]

11月16日にはセヴェロモルスク-1飛行場に駐留するキルケネス赤旗・第830独立艦上対潜ヘリコプター連隊艦載ヘリコプターKa-27(対潜型捜索救助型)の発着艦訓練をコラ湾で行ないました。
翌日にはバレンツ海へ出てKa-27の発着艦訓練を行ないました。
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