最新コルベット「ボイキー」の航海試験は全て完了した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2013年4月11日13時05分配信
【コルベット「ボイキー」は国家受領航海試験を完了した】
カリーニングラード、4月11日-ロシア通信社ノーボスチ、アンナ・ショノワ
プロジェクト20380コルベット「ボイキー」は、バルト艦隊のバルチースク海軍基地の戦闘訓練射爆場での国家受領航海試験を完了した。
ロシア通信社ノーボスチは、西方軍管区・バルト艦隊の広報サービス代表より伝えられた。
「工場納入チーム代表は、同艦の乗組員及び国家受領委員会メンバーと合同でコルベットの機動性及び速力試験を実施し、全ての集合体、システム、ユニット、航海及び電子電波装置、更には艦載兵器の点検を実施しました」
対談者は話した。
特に、水上及び空中目標に対するミサイル及び砲射撃が実施され、魚雷及び深海爆雷複合体の発射が実施され、対潜ヘリコプターKa-27のコルベットへの着艦の課題及び艦の対空防衛任務課題が果たされた。
近い内に、コルベットはサンクト-ペテルブルクの造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ移動し、国家試験の第2段階を実施する。
専門技術者と国家委員会のメンバーは、コルベットの全般状態と機器に関する評価を行なう。
同艦の乗組員には交換用部品や工具が引き渡される。
5-6月にコルベットはバルト艦隊の編制への加入が予定されている。
プロジェクト20380コルベットシリーズ「ボイキー」は、バルト艦隊の為に建造された。
シリーズのトップ艦であるコルベット「ステレグーシチー」は2007年にバルト艦隊へ引き渡された。
プロジェクト20380艦は、近海ゾーンにおける行動と水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海上上陸作戦において海洋揚陸部隊を砲撃支援する為に設計されている。
[新世代コルベット「ステレグーシチー」型]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
2005年5月27日に起工され、2011年4月15日に進水したプロジェクト20380コルベット3番艦「ボイキー」は、2012年10月、100mm砲を搭載しないままで航海試験を始めました。
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]
[最新コルベット「ボイキー」、2012年末に就役?]
当初は2012年末にロシア海軍へ引き渡される計画となっておりましたが、100mm砲の納入が遅延した為も有り、引き渡しは翌年(2013年)に延期されました。
納入が遅延していた100mm砲は、2013年1月中旬にようやく設置されました。
[新世代コルベット「ボイキー」に100mm砲が設置された]
2013年2月初頭、バルト艦隊主要基地バルチースクへ到着しました。
[最新コルベット「ボイキー」はバルチースクへ到着した]
2月中旬、工場航海試験を継続する為、バルチースク基地を出港しました。
[最新コルベット「ボイキー」は航海試験を再開した]
更には、A-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲の射撃試験も実施されました。
[最新コルベット「ボイキー」は初めて100mm砲を撃った]
3月1日、Ka-27PL対潜ヘリコプターが初めて着艦に成功しました。
[最新鋭コルベット「ボイキー」にKa-27対潜ヘリが初着艦した]
3月15日、最終試験となる国家受領試験が開始されました。
[最新コルベット「ボイキー」の国家試験が始まった]
3月末に対艦ミサイルの発射試験を実施しました。
[最新コルベット「ボイキー」は対艦ミサイルを発射した]
そして4月上旬に国家受領航海試験は完了しました。
今後は建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ戻って艦の状態を総点検します。

その後、ロシア海軍への受領引渡文書へ署名され、ロシア海軍旗を初掲揚して名実ともに就役し、バルト艦隊へ編入されます。
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