最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2022年12月30日にロシア海軍へ就役し、2023年夏以降に太平洋艦隊の原子力潜水艦基地へ到着する
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース


『タス通信』より
2022年11月24日9時9分配信
【情報筋:海軍は2023年の直前に原子力潜水艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」と「クラスノヤルスク」を受け取る事が出来るだろう】
モスクワ、11月24日/タス通信
プロジェクト955A(「ボレイ-A」)戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」とプロジェクト885M(「ヤーセン-M」)多目的原子力潜水艦「クラスノヤルスク」は、新年の直前にロシア連邦海軍へ引き渡せるだろう。
『タス通信』は軍当局に近い情報筋から伝えられた。
「現行の計画によると、伝統的に2隻の潜水艦~ゲネラリーシムス・スヴォーロフとクラスノヤルスクの引き渡しは、ヨールカ(新年のツリー)の下で、即ち12月30日に行なわれるでしょう」
彼は話した。
対談者によると、2隻の原子力潜水艦の太平洋艦隊への移行は2023年夏に計画されている。
「最初に北方海上航路に沿った艦隊間移動を行なうのはゲネラリーシムス・スヴォーロフであり、その後、クラスノヤルスクが行きます。
慣行により、このような移動は、各々の担当ゾーンで北方艦隊及び太平洋艦隊の艦船グループを伴って行なわれます」
彼は指摘した。
『タス通信』は、この件に関する公式のコメントを持っていない。
現在までに造船所『セヴマシュ』(『統合造船業営団』へ加入)は、ロシア海軍へ5隻のプロジェクト「ボレイ」(3隻)/「ボレイ-A」(2隻)「戦略艦」を引き渡した。
更なる5隻のプロジェクト「ボレイ-A」ロケット巡洋艦は様々な建造段階及び試験段階に在る。
このクラスの潜水艦は更に2隻が契約されるかもしれない。
同プロジェクト戦略ロケット艦の主要兵器は、16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」である。
「クラスノヤルスク」は、プロジェクト885M(「ヤーセン-M」)潜水艦の第2の生産艦にして3番艦である。
それは2014年に起工され、2021年7月30日に進水した。
プロジェクト885M原子力潜水艦は、サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』により開発された。
同プロジェクト潜水艦のトップ「カザン」は5月7日にロシア海軍へ引き渡された。
プロジェクト885/885M潜水艦の基本兵装は、有翼ミサイル「カリブル」或いは「オーニクス」である。
ロシア海軍の第4世代戦略原子力潜水艦「ボレイ」シリーズの6番艦(改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」としては3番艦)「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」(大元帥スヴォーロフ)は、2014年12月26日にセヴェロドヴィンスクの『セヴマシュ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜ゲネラリーシムス・スヴォーロフは起工された]
2021年12月25日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は船台から出渠しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の戦略用途原子力水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは船台を出た]
2022年1月11日に進水し、造船所の岸壁で艤装工事と洋上試験の準備が進められました。
[セヴェロドヴィンスク造船所はロシア海軍の最新鋭戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクの洋上試験の準備を進めている]
2022年7月19日、「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は洋上試験(工場航行試験)を行なう為にセヴェロドヴィンスクから出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海で洋上試験を開始した]
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)は退役しておらず、白海で新造原子力潜水艦の試験の支援任務に就いている]
その後も洋上試験は続けられました。
[ロシア海軍北方艦隊の重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208(ドミトリー・ドンスコイ)はバレンツ海で新造原子力潜水艦クラスノヤルスクとゲネラリーシムス・スヴォーロフの洋上試験の支援任務に就いている]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を行なっている]
2022年10月から洋上試験の最終段階となる国家試験が始まり、11月3日には国家試験の総仕上げとして白海からカムチャツカ半島のクラ射爆場への弾道ミサイル「ブラヴァー」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは白海からカムチャツカ半島への弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施した]
これで「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」の洋上試験は全て終わりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフは洋上試験を完了した]


プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦 シリーズの4番艦(プロジェクト「ヤーセン-M」としては3隻目)K-571「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]
2017年1月下旬までに船体の水圧試験が終了しました。
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]
2021年7月30日に進水しました。
[ロシア海軍のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクはセヴェロドヴィンスクで進水した]
進水後、造船所の岸壁で艤装工事が進められました。
2022年6月26日、「クラスノヤルスク」はセヴェロドヴィンスクから出航し、洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは白海で洋上試験を開始した]
その後も洋上試験は続けられています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のヤーセン-M級原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは洋上試験を続けている]
この2隻の原子力潜水艦のロシア海軍への引き渡しは2022年12月末に予定されていますが、今回、非公式筋から12月30日引き渡し予定である事が明らかにされました。
ロシア海軍へ就役した後、2023年夏以降に先ず「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」が北極海経由でカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ向かい、その後、「クラスノヤルスク」が続きます。
昨年(2021年)も12月21日に2隻(「ボレイ-A」と「ヤーセン-M」)の原子力潜水艦(「クニャージ・オレグ」と「ノヴォシビルスク」)が同時にロシア海軍へ引き渡されています。
[戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
この2隻は翌2022年8月中旬以降に北極海経由で太平洋艦隊原潜基地へ向かい、9月28日に到着しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦クニャージ・オレグと原子力水中巡洋艦ノヴォシビルスクはカムチャツカ半島の原潜基地ヴィリュチンスクへ到着した]
- 関連記事
-
- スーダン領内へのロシア海軍駐留所の設置に関する交渉は続けられている
- ロシア海軍はヘリコプターの安定した発着艦の為のジャイロスタビライザープラットフォームを備えた艦を作る
- 最新の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ゲネラリーシムス・スヴォーロフと原子力水中巡洋艦クラスノヤルスクは2022年12月30日にロシア海軍へ就役し、2023年夏以降に太平洋艦隊の原子力潜水艦基地へ到着する
- ロシアの空中指揮機Il-80はロシア海軍の戦略原子力潜水艦との通信試験を行なった
- 宇宙海洋偵察システム「リアナ」は本格的な運用を開始する
スポンサーサイト