ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦マガダンは日本海で巡航ミサイル「カリブル」を発射した後に母港ウリス湾(ウラジオストク)へ帰投した

『インテルファクス極東ニュース』より
2022年11月28日3時46分配信
【「カリブル」を搭載する潜水艦「マガダン」はミサイル射撃の後にウラジオストクへ戻ってきた】
ウラジオストク、11月28日、インテルファクス-極東
有翼ミサイル「カリブル」を装備する太平洋艦隊のディーゼルエレクトリック潜水艦「マガダン」は、日本海エリアでのミサイル射撃を成功させた後にウラジオストクの駐留所へ戻ってきた。
月曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。
「演習任務の遂行の際、複合訓練及び高精度ミサイル兵器の射撃実施の為の行動手順への取り組みを伴う意図された訓練が行なわれました」
声明では、こう述べられた。
乗組員は全ての割り当てられた任務を遂行し、海上及び地上の目標を高水準で正確に撃破した。
ディーゼルエレクトリック潜水艦「マガダン」はプロジェクト636.3潜水艦の3隻目であり、高精度有翼ミサイル「カリブル」を武装として搭載できる。
昨年10月に「マガダン」はロシア海軍の戦闘編制へ含まれ、聖アンドレイ旗を掲揚した。
2022年10月に潜水艦はバルト艦隊から太平洋艦隊への北方海上航路での艦隊間移動を完了し、数千海里を走破した。
太平洋艦隊向けの6隻のプロジェクト06363潜水艦の3番艦B-602「マガダン」は2019年11月1日に起工されました。


[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦マガダンとウファはサンクトペテルブルクで起工された]
2021年3月26日に進水しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンはサンクトペテルブルクで進水した]
4月20日に造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは係留試験を開始した]
5月中旬にはオブニンスク研修センターで研修を終えた「マガダン」乗組員が造船所へ到着し、係留試験へ参加する事になりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダン乗組員は係留試験へ参加する]

「マガダン」の係留試験は6月中旬頃に完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンの係留試験は最終段階に在る]
「マガダン」の洋上試験(工場航行試験)は、2021年6月27日に始まりました。。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは2021年6月に洋上試験を開始する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンはバルト海で洋上試験を開始した]
工場航行試験は7月末に完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンはバルト海で洋上試験の第1段階(工場航行試験)を完了した]
8月16日に最終洋上試験となる国家試験が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンはバルト海で国家試験を開始した]
国家試験は8月27日に完了しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは国家試験を完了した]
「マガダン」のロシア海軍への引き渡しは2021年11月10日に予定されていました。
[太平洋艦隊の為の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは2021年11月にロシア海軍へ就役する]
しかし、予定よりも1ヶ月ほど前の2021年10月12日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、正式にロシア海軍へ就役しました。
[プロジェクト06363潜水艦マガダン、ロシア海軍へ就役(2021年10月12日)]
就役後もクロンシュタット港に留まり、バルト海で慣熟訓練を行ないました。

2022年7月31日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。

その後、バルト海を出てバレンツ海へ向かい、北極海(北方海上航路)を通過してベーリング海へ到達しました。

出迎えの大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」及び救助船「イーゴリ・べロウソフ」と合流してオホーツク海へ入り、10月7日に宗谷海峡を西進して日本海へ入りました。

『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2022年10月7日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

10月9日にウラジオストク南部のウリス湾へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の第3のプロジェクト06363潜水艦マガダンは北極海を経由してウラジオストクへ到着した]
2022年11月25日に日本海で海上目標及び地上目標(ハバロフスク地方のシュルク射爆場)へ巡航ミサイル「カリブル」(対艦型の3M54と対地型の3M14)を発射しました。



[ロシア海軍太平洋艦隊の最新潜水艦マガダンは日本海から海上目標及び地上目標へ巡航ミサイル「カリブル」を発射した]
11月28日にウラジオストク南部のウリス湾へ帰投しました。
ウリス湾に駐留する第19潜水艦旅団には、8隻の潜水艦(プロジェクト877×5隻、プロジェクト06363×3隻)が配備されています。



[第19潜水艦旅団]
・プロジェクト877潜水艦(後期建造艦)
B-394「ヌルラト」(1988年12月30日就役)

B-464「ウスチ・カムチャツク」(1990年1月30日就役)

B-494「ウスチ・ボリシェレツク」(1990年12月30日就役)

B-187「コムソモリスク・ナ・アムーレ」(1991年12月30日就役)

B-190「クラスノカメンスク」(1992年12月30日就役)

・プロジェクト06363潜水艦
B-274「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」(2019年11月25日就役)

B-603「ヴォルホフ」(2020年10月24日就役)

B-602「マガダン」(2021年10月12日就役)

来年(2023年)には、太平洋艦隊向け06363潜水艦の4番艦「ウファ」(2022年11月16日就役)がウリス湾へ到着します。

[プロジェクト06363潜水艦ウファはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
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