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新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフは2022年12月末にロシア海軍へ就役する

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『タス通信』より
2022年12月1日9時6分配信
【情報筋:新たな掃海艦「アナトーリー・シレモフ」は12月にロシア海軍へ引き渡せるだろう】
モスクワ、12月1日/タス通信

プロジェクト12700「アレクサンドリト」海洋掃海艦「アナトーリー・シレモフ」は、試験の後、2023年初頭よりも前にロシア連邦海軍へ引き渡せるだろう。
『タス通信』は防衛産業企業体の情報筋より伝えられた。

「現在、アナトーリー・シレモフは太平洋艦隊で試験を行なっています。
それが成功裏に完了した場合、12月末には太平洋艦隊へ御引き渡しする事が出来ます」

彼は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

次に、『中部ネヴァ川造船工場』のトップ、ウラジーミル・セレドホは、年末までに掃海艦2隻、2023年にはもう2隻、2024年には1隻、そして2025年からは毎年2隻を海軍へ引き渡す計画であると『タス通信』へ伝えた。

[掃海艦について]
海洋掃海艦「アナトーリー・シレモフ」
は、『中部ネヴァ川造船工場』が建造した太平洋艦隊の為の3隻目のプロジェクト12700であり、シリーズの7隻目である。
カムチャツカではこのタイプの掃海艦「ヤーコフ・バリャーエフ」が勤務に就いており、このような艦の2隻目「ピョートル・イリイチョーフ」は11月中旬に艦隊へ引き渡された。

掃海艦「アナトーリー・シレモフ」は2019年7月に起工され、2021年11月に進水した。
航行試験は沿海地方で2022年11月初頭に始まった。

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プロジェクト12700「アレクサンドリト」中央海洋設計局『アルマーズ』により開発された。
このタイプの艦は、主に海軍基地海域で機雷を捜索し、破壊するように意図されている。
それらは、艦内へ配置された水中音響ステーション(ソナー)と、遠隔操作の自動水中無人機を装備する。
同時に「アレクサンドリト」は伝統的な掃海兵装も使用できる。
プロジェクト12700複合材料掃海艦の利点は、鋼製船体と比較して強度が高く、機雷捜索時の生存性の高さを保障する事に在る。

一体繊維強化プラスチック製の艦の勤務期間は、低磁性鋼製船体よりも長く、船体重量は遥かに軽い。
艦の排水量は890トン、全長-61メートル、幅-10メートル、速力-16.5 ノット、乗組員-44名。
艦は、効果的な様々なサイドスラスター複合体による高い機動性を有する。



ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型の繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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従来のソ連/ロシア海軍掃海艦は、外洋で活動する海洋掃海艦と、自軍基地周辺海域で活動する基地掃海艦に分けられていましたが、プロジェクト12700は、基地掃海艦海洋掃海艦を統合するものとなり、「対機雷防衛艦」とも呼ばれています。
(当初は基地掃海艦に分類されていたが、2016年に海洋掃海艦となった)


プロジェクト12700の7番艦「アナトーリー・シレモフ」は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で2019年7月12日に起工されました。
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[ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700掃海艦アナトーリー・シレモフが起工された]

2020年11月初頭までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成はほぼ完了し、11月2日には型枠からの抜き取りが終わりました。

[ロシア海軍の為の第7のプロジェクト12700対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフの船体が形成された]

2021年11月26日に進水しました。

[ロシア海軍の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはサンクトペテルブルクで進水した]

その後は造船所の岸壁で艤装工事が進められました。
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2022年7月末にロシア内陸水路経由で白海への移動を開始しました。
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7月31日にはアルハンゲリスク港へ寄港しました。
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「アナトーリー・シレモフ」(651)は同型艦「ピョートル・イリイチョーフ」(543)と共に北極海(北方海上航路)を横断し、9月10日にチュクチ自治管区ぺヴェクへ寄港しました。
(「ピョートル・イリイチョーフ」は一足遅れて10月7日に寄港)
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[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフとアナトーリー・シレモフは北極海経由でカムチャツカ半島へ向かっている]

その後、「アナトーリー・シレモフ」は2022年11月3日にウラジオストクへ到着しました。

2022年11月12日、「アナトーリー・シレモフ」ピョートル大帝湾へ出航し、洋上試験(工場航行試験)を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはピョートル大帝湾で洋上試験を開始した]
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはピョートル大帝湾で洋上試験を続けている]

ピョートル大帝湾での洋上試験は続いており、これが完了すればロシア海軍へ引き渡されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊向けの新世代非金属複合材料対機雷防衛艦アナトーリー・シレモフはピョートル大帝湾で搭載機器の試験を実施した]

洋上試験が順調に進めば、「アナトーリー・シレモフ」は2022年12月末にロシア海軍へ引き渡され、太平洋艦隊に編入されます。

なお、「アナトーリー・シレモフ」と共に北極海経由で極東方面へ回航されてきた「ピョートル・イリイチョーフ」は10月末頃にペトロパヴロフスク・カムチャツキー港へ到着し、11月16日にロシア海軍への就役式典を開催しました。
[新世代非金属複合材料対機雷防衛艦ピョートル・イリイチョーフはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]


プロジェクト12700対機雷防衛艦は現在までに10隻が起工され、6隻が就役しています。

アレクサンドル・オブホフАлександр Обухов(工場番号521)
2011年9月22日起工/2014年6月27日進水/2016年12月9日就役
バルト艦隊へ配備(507)

ゲオルギー・クルバトフГеоргий Курбатов(工場番号522)
2015年4月24日起工/2020年9月30日進水/2021年8月20日就役
黒海艦隊へ配備(464)

イワン・アントノフИван Антонов(工場番号523)
2017年1月25日起工/2018年4月25日進水/2019年1月26日就役
黒海艦隊へ配備(460)

ウラジーミル・イェメリヤノフВладимир Емельянов(工場番号524)
2017年4月20日起工/2019年5月30日進水/2019年12月28日就役
黒海艦隊へ配備(466)

ヤーコフ・バリャーエフЯков Баляев(工場番号525)
2017年12月26日起工/2020年1月29日進水/2020年12月26日就役
太平洋艦隊へ配備(616)

ピョートル・イリイチョーフПётр Ильичев(工場番号526)
2018年7月25日起工/2021年4月28日進水/2022年11月16日就役
太平洋艦隊へ配備(543)

アナトーリー・シレモフАнатолий Шлемов(工場番号527)
2019年7月12日起工/2021年11月26日進水/2022年12月末就役予定
太平洋艦隊へ配備予定(651)

レフ・チェルナヴィンЛев Чернавин(工場番号528)
2020年7月24日起工/2023年就役予定
太平洋艦隊へ配備予定

アファナシー・イワンニコフАфанасий Иванников(工場番号529)
2021年9月9日起工/2023年就役予定
北方艦隊へ配備予定

ポリャールヌイПолярный(工場番号530)
2022年6月12日起工/2024年就役予定
北方艦隊へ配備予定


現在の所、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、計12隻の建造が承認されています。
[ロシア海軍の為の新世代掃海艦アレクサンドリト級は12隻が建造される]
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