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東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が始まる

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『インテルファクス極東ニュース』より
2022年12月21日3時57分配信
【ロシア軍と中華人民共和国軍は東シナ海で演習を始める】
モスクワ、12月21日、インテルファクス

実際のミサイル及び砲射撃を伴うロシア中華人民共和国の海軍演習は東シナ海で水曜日に始まる。

ロシア-中国海軍演習『海洋協同-2022』は12月21日から27日まで東シナ海エリアで実施されると以前にロシア連邦国防省は発表した。

12月19日にロシア軍は、太平洋艦隊艦支隊が演習の為にウラジオストクから出航したと発表した。


ロシア連邦国防省によると、演習の活動部門中、合同ミサイル及び砲射撃、兵器を実地使用する合同対潜行動への取り組みが計画されている。

「演習の主な目的は、ロシア連邦と中華人民共和国の間の海軍協力の強化、アジア-太平洋地域の平和と安定の保持に在ります」
ロシア連邦国防省
は伝えた。

「艦船部隊に加え、演習には太平洋艦隊海上航空隊と中国人民解放軍海軍の航空機及びヘリコプターが参加します」
声明では、こう述べられた。

ロシアから演習を代表するのは、太平洋艦隊旗艦・ロケット巡洋艦「ワリャーグ」フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」プロジェクト20380コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」「ソヴェルシェーンヌイ」である。

中国海軍からは、2隻の駆逐艦、2隻の警備艦(フリゲート)複合補給艦、そして更にディーゼル潜水艦が関わるとロシア連邦国防省は伝えた。

当局によると、ロシア連邦中華人民共和国の艦隊が参加した初の海軍演習は、2005年8月に上海協力機構の演習の枠組みにおいて黄海で実施された。
2012年以降、上海協力機構の枠組みの外で、海上の脅威へ共同で対抗する為のロシア中国の戦闘能力の強化へ指向される年次特別海軍演習『海洋協同』が行なわれている。

ロシア中国は、アジア-太平洋地域で定期的に戦略航空機の合同パトロールを実施している。

11月30日、ロシア連邦国防省は、ロシア及び中国戦略航空機日本海東シナ海で何時間ものパトロールを実施した事を発表した、
航空グループは、ロシア航空宇宙軍戦略ロケット機Tu-95MS中国空軍戦略爆撃機Hun-6Kで構成されていた。

更にロシア中国は、合同海軍パトロールも行なっている。

今秋にロシア海軍及び中国海軍の艦は太平洋で3週間のパトロールを行ない、日本海、オホーツク海、ベーリング海、フィリピン海、東シナ海を通過した。
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合同支隊は初めてベーリング海を訪れ、アリューシャン列島の一部を一周したとロシア連邦国防省は10月4日に発表した。



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ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2019年、2021年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

なお、それより以前の2005年8月下旬に実施されたロシア-中国合同演習『平和の使命-2005』において、初めてロシア海軍中国海軍の合同訓練が実施されました。
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『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

『海洋協同-2016』:2016年9月中旬に南シナ海で実施
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]

『海洋協同-2017』
第1段階:2017年7月下旬にバルト海で実施
第2段階:2017年9月下旬に日本海及びオホーツク海で実施

[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』(2017年7月、9月)]

『海洋協同-2019』:2019年4月末~5月初頭に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2019』(2019年5月)]

『海洋協同-2021』:2021年10月中旬に日本海で実施
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2021』(2021年10月14日~17日)]

2022年9月上旬にロシア極東方面で実施されたロシア連邦軍戦略演習『ヴォストーク-2022』にもロシア海軍中国海軍が参加し、演習が終わった後には太平洋ベーリング海、アリューシャン列島沖へ進出しました。
[ヴォストーク-2022演習と露中海軍の太平洋合同パトロール(2022年9月)]


そして2022年12月21日~27日には東シナ海合同演習『海洋協同-2022』が実施される事になりました。
[2022年12月21日-27日に東シナ海でロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2022』が実施される]

ロシア太平洋艦隊からは、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、フリゲート「マルシャル・シャーポシニコフ」コルベット「ロシア連邦英雄アルダル・ツィジェンジャポフ」、「ソヴェルシェーンヌイ」などが参加します。
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