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ロシア海軍の第3のラーダ級潜水艦ヴェリーキエ・ルーキはサンクトペテルブルクで進水した



『統合造船業営団』公式サイトより
2022年12月23日配信
【潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」は進水した】

『アドミラルティ造船所』(『統合造船業営団』へ加入)で潜水艦「ヴェリーキエ・ルーキ」の進水式典が開催された。
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この潜水艦は、改正技術プロジェクト677により起工された。
艦は、ロシア軍事都市ヴェリーキエ・ルーキに敬意を表して大型潜水艦B-587「ヴェリーキエ・ルーキ」と命名された。

プロジェクト677潜水艦海洋工学中央設計局『ルビーン』(『統合造船業営団』へ加入)により設計され、敵の潜水艦、水上艦、船を破壊し、海軍基地、海岸及び海上交通線を防護し、偵察を行なう為に意図されている。

「我々の造船所には多くの祭日が有ります。
本日のイベント~新製品の進水も、その1つです。
これは、設計及び建造の特定段階の終わりを象徴するものであり、この艦の完成と海軍への御引き渡しにおける多くの成功した最終ステップを約束してくれます。
今日、私は、我々の共同の労働の成果を見させて頂きました。
私は、皆様の御健康と御成功、そして『キール下の7フィート』を御祈り申し上げます」
『統合造船業営団』
総取締役アレクセイ・ラフマノフは、式典参加者へ向けて言った。
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「プロジェクト677ラーダ潜水艦は新世代通常動力潜水艦に属しています。
今日において、同プロジェクト潜水艦は、ロシア海軍の為に意図されている最新のディーゼルエレクトリック潜水艦として認識されております。
艦には、高度に近代化された機器のモデル:艦載機器設備の制御システム、電気推進システム、航法複合体などが設置されております。
『アドミラルティ造船所』は、このクラスの艦を建造するロシア唯一の工場です」
ロシア連邦産業貿易省
官房長・産業貿易次官ヴィクトール・エフトゥホフは演説で指摘した。



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ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」の3番艦B-587は、「セヴァストーポリ」の名前で2006年11月10日にサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で起工されました。
[「ラーダ」型潜水艦3番艦「セヴァストーポリ」起工]
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しかし、「ラーダ」級の1番艦B-585「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、建造工事は2009年に一旦凍結されました。

その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦以降は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改設計されました。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

「ラーダ」級3番艦は、「ヴェリーキエ・ルーキ」と改名された上で2015年3月19日に改めて起工式典が開催されました。



[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

当初、「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、2021年11月25日に予定されていました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2021年11月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、潜水艦へ搭載する機器の一部が所定性能に達していない為、建造工事は大幅に遅延しました。
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキの建造は遅延している]

この為、「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは2022年に延期されました。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2022年にロシア海軍へ引き渡される]

しかし2022年中の引き渡しも実現できず、ようやく2022年12月23日に進水しました。
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今後、「ヴェリーキエ・ルーキ」造船所の岸壁で艤装工事を行ない、その後に岸壁での係留試験を行ない、それから洋上試験(工場航行試験と国家試験)を行ないます。

「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、おそらく2023年末になるでしょう。
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